タヌキおやじの日々の生活 伊坂幸太郎     

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」を読破!!

ゴールデンスランバー (新潮文庫)ゴールデンスランバー (新潮文庫)
(2010/11/26)
伊坂 幸太郎

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更新が滞ってしまった。
久しぶりの伊坂幸太郎作品である。
吾輩は、まだ観てないが、映画化もされた作品である。
伊坂幸太郎作品の例にもれず、普通はありえない状況が書かれている。
感想はというと、まあまあというところかなあ。
主人公が大外刈りという柔道技を使うところがしばしば出てくるんだけど、高校・大学で柔道をやってた身としては、素人がちょっと知り合いから教えてもらったぐらいで大外刈りが決まることなんてないよなあと思ってしまった。
大外刈りとは、一見、単純で簡単そうな技に見えるが、実を言うと非常に奥が深くて難しい技である。
特に、警察官などは、ほとんどの人が柔道やってるから、警察官相手に決まることはないであろうと思った。
でも、小説だからありなのかなとも思った。

あらすじはというと、青柳雅春は、かつて、レイプされそうになったアイドルを助けたことのある宅配ドライバーであった。
そして、仙台で衆人環視の中、総理大臣が暗殺された。
かつて、アイドルを助けた英雄であった青柳は、どういうわけか仕組まれて濡れ衣を着せられ、暗殺犯として追われる身になってしまう。
そして、仙台は、警察によって厳戒態勢が取られる。
主人公、青柳はどう逃げるのかという感じである。

青柳は、逃げる上で、大学時代のもと恋人の樋口晴子にたびたび助けられるんだけど、元カノというのは、元カレが困ってたらどのぐらい助けてくれるものなのだろうかと思った。
まあ、現実としては、ほとんどが助けてくれんだろうなあ。
暗殺犯として追われていたら特にだろう。
そんな状況で青柳を全力で助ける樋口晴子のキャラクターが微笑ましく書かれている。

印象に残った言葉があって、これまた大学時代の友達の森田が青柳を逃がすときにいった言葉である。
「おまえはにげるしかねえってことだ。いいか、青柳、逃げろよ。無様な姿を晒してもいいから、とにかく逃げて、生きろ。人間、生きててなんぼだ」という言葉。

本当に、人間、生きててなんぼだと人生30余年生きてて思う。
生き恥を晒そうが、無様な姿を晒そうが、誇り高く自分らしく生きていたいなあと願う今日この頃です。
それに加えて、楽しく生きられれば最高ですな。

自分の評価
★★☆☆☆50点

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伊坂幸太郎「魔王」を読破!!

今日は、台風接近ということで、祝日だというのに一日中、雨だった。
11月並みの気温だとのこと。
真夏日だった昨日と気温の変化が激しすぎるだろ~。

ニュースを見ていたら、尖閣諸島に関するものだった。
中国の態度は許しがたいとしても、日本政府には、経済的な損失が小さくなるように、且つ、尖閣諸島が日本の領土だと中国人に分からせるようにうまい着地をしてもらいたいと思う今日この頃である。

魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)
(2008/09/12)
伊坂 幸太郎

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雨の中、渋谷に行って、帰りの電車の中で伊坂幸太郎の「魔王」を読み終えたのであった。
四日間くらいで読み終えたのではなかろうか。
自分の読書のハイペースさに驚きを隠しきれない(言い過ぎか?)今日この頃である。
伊坂幸太郎の作品には、読みやすく軽い作品が多いので読書もスイスイ進むのである。
ページ数もそんなに多くないしね。

内容はというと、伊坂作品によく出てくる超能力と、政治ネタとが多く含まれている。
政治ネタというのは、伊坂作品では珍しいのではないかと思う。
小説の中で、過去のイタリアの独裁者ムッソリーニに主人公がなぞらえる日本の架空の政治家「犬養」が出てくるんだけど、なぜ、ヒトラーではなくてムッソリーニなんだろうと思った。
小説中の「犬養」は、凄腕の政治家という感じだが、ムッソリーニってあんまり賢いイメージがないのである。
どうしても、自分には、ムッソリーニは、ヒトラーに追随するだけの脳のない独裁者だという感じがするのである。
この小説の初版は、2008年9月に発行されている。
よく覚えていないけど、ちょうど福田首相が辞任して麻生政権が発足した頃だったのかな。
中東、イラクでは、今でもそうかもしれないけど、テロがばんばん起きている時期である。
そういう時期であったことも作品に影響を与えているのかもしれない。

あらすじはというと、前半の「魔王」では、会社員の安藤は、弟の潤也と二人で暮らしていたが、ある時、自分が念じたことを近くの他人に喋らせる能力を得たことに気付く。
折しも、日本の政界では、新進気鋭の政治家「犬養」が注目を浴び始めているところだった。
そして、安藤は、「犬養」に何らかの危機感を感じ、その能力を「犬養」に使おうとする。
後半の「呼吸」では、それから五年後の弟、潤也の姿を書いている。

印象に残ったのは、ムッソリーニが失脚して恋人のクラレッタと一緒に処刑されて、広場に死体が逆さにされて晒され、クラレッタのスカートがめくれた時に、群衆にブーイングされながら梯子に昇って、スカートを戻して、自分のベルトで縛って、めくれないようにした人がいたとのこと。
そして、クラレッタのスカートを直すのは、お金ではなくて勇気じゃないかなという潤也の妻の詩織の言葉。

自分は、関東で育って、都内の電車の中の風景というものを見飽きる程、見てるんだけど、昔は、お年寄りが立ってたら、席を譲ってあげる人が結構いたような気がするんだけど、最近は、ほとんど見かけなくなったなと思う。
その一方で、埼玉県内の某所、交差点で、自転車に乗った若者が転倒したとき、散らばった荷物を周りの人々が協力して拾ってあげてたということもあった。
電車の中でお年寄りに席を譲るケースが少なくなったのは、バブルが弾けてから、自分が生きるので精一杯で、他人を思いやる余裕とか、勇気とかが少なくなってしまったのかなあと思うと寂しい感じがした。

お前はどうなんだと言われると、自分自身のことで精一杯であると思う。
クラレッタのスカートを直す勇気を持ってるとは言えないのかなあ。

自分の評価
★★★☆☆55点

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伊坂幸太郎「砂漠」を読破!!

砂漠 (新潮文庫)砂漠 (新潮文庫)
(2010/06/29)
伊坂 幸太郎

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伊坂幸太郎の「砂漠」を読み終えた。
文章が読みやすかったのと、面白かったので、すぐに読み終えてしまった。
伊坂作品は、作風がどれもよく似ているんだけど、当たり外れが大きいなあと感じた。

仙台の国立大学法学部が舞台なんだけど、伊坂氏が東北大学法学部卒だから、それをモデルに書いたのかな。
まあ、伊坂作品の一パターンとして、常識ある主人公がいて、主人公に影響を与える「変な」やつがいて、その「変な」やつに振り回されながら、事件に巻き込まれていって、最終的には事件解決という風になっている気がする。

あらすじとしては、主人公「僕、こと、北村」とその仲間の大学四年間の話である。
その仲間に、変なやつとして、北嶋という小太り系眼鏡男子が出てくるのである。
具体的には書かないけど、北嶋が、大活躍するところは、爽快感がある。

二つの事件が仙台で並行しながら起き、それらに関係しながら、大学生活が進んでいく。
一つの事件は、イラク戦争を起こしたアメリカの大統領を仙台で探して強盗をはたらく通称プレジデントマンの事件で、もう一つは、連続空き巣事件である。
あと、麻雀についてもたくさん書かれている。
おれは、麻雀を覚えるのに挫折した口なので、そこらへんはあまりよく分からなかったけど、なんとなく面白かった。

それと、文系だと、青春って、こんなに楽しいものなのかなと思ってしまった。
おれは、凄惨な思い出ばっかりだったなあ。。。。
理系だったということもあるのか???

半分、小説の主人公に嫉妬を感じながら、読み進めてしまった。
かる~く読める小説です。
女の子にお薦めの本あるって聞かれたら、推薦してもいいかもしれない一冊です。

自分の評価
★★★★☆75点

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伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」を読破!!

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
(2006/12/21)
伊坂 幸太郎

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最近、戦争物を読むことが多かったので、バランスを取るために伊坂幸太郎を読むことにしたのだった。
本屋で、一番読みやすそうな感じだった「アヒルと鴨のコインロッカー」である。
導入は、軽快な感じであったが、最後は、かなりダークである。
伊坂幸太郎作品に共通することだけど、あまり考えさせられる内容ではない。
これも共通するんだけど、あり得ない状況というのが書かれている。
また、これも共通するんだけど、主人公は、そこらへんの常識人で、変わった隣人などによって事件に巻き込まれるというストーリーを展開する。

ともあれ、あらすじはというと、
大学入学のために引っ越してきた主人公、「僕(椎名)」は、アパートで「河崎」と出会う。
「河崎」は、「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてくる。
その目的は、一冊の広辞苑。
はじめは、断るものの成り行きから共犯をすることとなる。
それと並行して、その二年前の河崎と河崎の元恋人「琴美」とブータン人「ドルジ」の三人のストーリーが進んでいく。
というものである。

「終末のフール」は、そこそこ面白かったけど、これはいまいちな様な気がする。
フラットすぎるような気がするのだ。
しかし、話題作りのためには、読んでみてもいいかもしれない。

自分の評価
★★☆☆☆40点

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伊坂幸太郎「終末のフール」を読破!!

終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)
(2009/06/26)
伊坂 幸太郎

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伊坂幸太郎の「終末のフール」を四日間くらいで読み終えた。
はじめは、いまいち、淡泊すぎる感じがして、面白いとは思わなかったけど、読み進めるうちに、だんだん面白くなってきて、わずか四日間で読み終えてしまった。
あらすじはというと、八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する、終末が来ると、予告されて、五年が過ぎた仙台北部の団地「ヒルズタウン」が舞台だ。
予告直後は、人々は、絶望からパニックに陥ったが、そのころには、小康状態となっていた。
「ヒルズタウン」に住む住民たちを書いた短編8編である。
8編がそれぞれ互いに交錯している。
一編目は、この小説の題名となっている「終末のフール」で、喧嘩が原因で娘に何年も会っていない父親が、終末になって、娘と会うことになるという話である。
二編目は、「太陽のシール」で、なかなか子宝に恵まれなかった夫婦の妻である美咲が、終末まで三年となって妊娠し、優柔不断である夫の富士夫が子供を産むかどうか迷うというもの。
三編目が、「籠城のビール」で、過去に報道の犠牲となって妹を失った兄弟が、終末になるまでに、その報道にたずさわっていたアナウンサーを殺しにくるというもの。
四編目が、「冬眠のガール」で、両親を失った美智は、三つの目標を立て、そのうちの一つの父親の書物を全部読むという目標を立て、達成する。
次に、立てた目標は、ボーイフレンドを作るというものであった。
さて、終末まで三年というご時世にどうやって彼氏を作るのか?
五編目が、「鋼鉄のウール」で、終末まで三年だというのに、淡々と修練を繰り返すキックボクサーの苗場さんと、キックボクシングのトレーニングを再開した「ぼく」のお話。
六編目が、「天体のヨール」で、妻を亡くした矢部と、天体マニアの二ノ宮が偶然再会して、二ノ宮の家に行くことになり、昔のことを思い出すというお話。
七編目は、「演劇のオール」で、有名役者になることに挫折して仙台に戻ってきた倫理子が、孫と息子夫婦を失ったおばあさんのもとで、孫の代わりをしたり、両親を失った兄妹のもとで母親の代わりをしたりするうちに。。。というお話である。
八編目は、「深海のポール」で、小惑星が落ちてきて、津波が押し寄せてきたときのために高い櫓を立てようとするおじいさんとその息子夫婦と孫のお話である。
一番、印象に残ったのは、「生きられる限り、みっともなくてもいいから生き続けるのが、我が家の方針だ」という言葉。「深海のポール」で、土屋さんが言った言葉。
激しく同感ですな。国民の方針にしてほしいくらいです。
引きこもりの若者に送りたい言葉でもあります。
二番目が、櫓を立てようとするおじいさんが言った言葉で、「何様なんだよ、おまえは。俺は、登ったらどうですか、なんてことをいってるんじゃねえんだよ。登れる限りは登れって命令してるんだ。それにな、たぶん、登り切ったらな、山の頂上からの景色はきっと格別だぞ」。
うちのじいさんもそうだけど、ガテン系の戦中組は、たくましいです。
己から生きる力がふつふつと湧いてくる一冊です。

自分の評価
★★★★☆85点

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プロフィール

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
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