タヌキおやじの日々の生活 ビジネス関連     

小林啓倫「ドローン・ビジネスの衝撃―小型無人飛行機が切り開く新たなマーケット」を読破!!


最近、流行りのドローンビジネス。
自動運転技術などと並んで最近注目を集めている技術分野である。
まあ、技術的には、そんなに難しいわけではなくて、それをどのようにビジネスや生活などに活用するかということなのであろう。
そんなわけで、ドローンビジネスの現状とこれからの展望を書いた本である。
読みやすく、内容は浅いという感想をもった。

内容の紹介(カバーより引用)
『「ドローン」と呼ばれる小型の無人飛行機、
 中でもビジネス向けのドローンがどのように活用されつつあるのか、
 またそれによって私たちの社会がどう変わりつつあるのかを見ていくことである。
 そのためにいま研究されているドローン技術や、
 実際のドローン運用に向けた実証実験など、
 具体的な事例を紹介していく。』

目次
はじめに
第1章 なぜいま「ドローン」か
第2章 多様化するドローン活用
第3章 システムに組み込まれるドローン
第4章 ドローン・ビジネスのバリューチェーン
第5章 ドローンと規制
第6章 空飛ぶロボットとしてのドローン

アマゾンがドローンによる配達サービスを実現しようとしていて、他社も追随しているのは有名である。
日本でも離島や交通不便な過疎地域に物品を配達するときにローコストで有効であると考えられているそうだ。
また、サイの密漁を監視するためにドローンを利用したり、小学生の登校を見送るために利用したりと。。。。
他にもインフラの検査や災害時の日が状況確認のために使われたりすることが想定されている。

最近、アメリカで有名になっているサービスにウーバーというものがあるが、タクシーの配車サービスで、登録すれば、自家用車を持つ一般人でも小遣い稼ぎのためにタクシー業務を行えるそうである。
このようなビジネスをドローンを使って行えないかを著者は提案している。
また、農業、新聞配達、建設現場においても活用できると。。。
建設現場では、ドローンで、建設現場の状況を逐一確認し、情報を収集してそれに基づきながら、作業を進める。
未来の大規模な建設プロジェクトでは、建機と並んでドローンが重要な役割を果たすのかもしれない。
また、ドローンビジネスの企画、準備、運用、保守・点検、後工程について説明する。
まあ、ドローンプロバイダーというのが、ドローンやその他の装置やアプリを貸し出して、どのようにビジネスを展開するかという内容の記事である。
あとは、ドローンの規制や、免許制にすることなどについて書いている。
すでに、ドローンが墜落して人が負傷した事件も発生しており、ドローンの空の道路を作ることも検討されているそうな。
あまり、ドローンビジネスについて想定される弊害については書かれていないが、きっと監視とかにも使われるんだろうなあと推測する。
窮屈な社会にならないように適切な活用をすれば、社会を豊かにしてくれそうなドローンビジネス。
まあ、読む価値のある本かと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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古森重隆「魂の経営」を読破!!

魂の経営魂の経営
(2013/11/01)
古森 重隆

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上の本表紙のおっさんは、古森重隆といって、富士フイルムホールディングスのCEOを勤めている人だ。
このおっさんは、東大の経済学部を卒業した後、富士写真フイルムに入社し、営業畑を歩み、CEOまで登りつめて、危機に直面していた富士写真フイルムの改革を成功させた。
このおっさんの何がすごいかというと、この人が社長に就任した当時、富士写真フイルムは、写真フィルムを主な収益源としていた。
しかし、このときは、デジタル化の波が押し寄せ、デジタルカメラが普及し始め、写真フィルムの需要が減るだろうというときでもあったのだ。
その危機に際して、古森氏は、富士フイルムの改革をおしすすめて成功させた。
対照的に、ライバルであった米コダック社は、デジタル化の波を乗り越えられず、倒産してしまった。
コダックがつぶれて、富士フイルムが生き残ったのはなぜかということで、ちょっとまえに経済界ではかなり話題になっていた。

内容の紹介(カバーより引用)
『車が売れなくなった自動車メーカーはどうなるのか。
鉄が売れなくなった鉄鋼メーカーはどうすればいいのか。
我々は、まさにそうした事態―――、本業消失の危機に直面していた。
(「はじめに」より)』

目次
はじめに
第一章 本業消失―――富士フイルムに何が起こったのか?
第二章 第二の創業―――富士フイルムの挑戦と改革の全貌
第三章 有事に際して経営者がやるべきこと―――「読む」「構想する」「伝える」「実行する」
第四章 すべては戦いであり負けてはならない―――世の中のルールと勝ち残るための力
第五章 会社を思う気持ちが強い人は伸びる―――仕事で成果を出し、成長を続けるための働き方
第六章 グローバル時代における日本の進路―――国と企業の強みと可能性について
おわりに

この人の原点みたいなものは、敗戦直後の満州にあるのかと思う。
本書でも触れられているが、この人は、旧満州生まれで、敗戦直後は、ソ連軍兵士の暴力が日常茶飯事であった。
そのような幼児体験この人の父親から守られて九死に一生を得て日本に帰ってこられたことは、「すべては戦いであり負けてはならない」という哲学や有事に対して強い精神を培ったものと思われる。
まあ、ガチガチの保守主義者と言ってよいと思う。
おおよそ、民主党や社民党とはあわず、今の自民党と仲が良いわけである。
ただ、きわめてリアリストでもあるみたいだ。
この人は、改革を進めるにあたって、収益構造の改善を行い、そのうえで、必要な技術を持っている会社を買収していったのだが、そのうえで必要なことは、買収した会社の技術と富士フイルムの技術とでシナジー効果が得られるということを重視したとのこと。
要するに、10+10=20になるようではなくて、10×10=100になるような効果を狙って買収したと。。。
そして、研究開発費については、不況の際にもけっして減らすことはしなかったといっている。
研究所の研究も縦割りにならないような各種の工夫を凝らしているようだ。
ここらへんは、大学でも企業でも研究所でも各種の研究が縦割りになって、それらが互いに絡み合った成果が出しづらいということはよくあることなので、参考になるかと思う。
ぶっちゃけた話、縦割りというのは、日本の社会における主要弱点の一つであると吾輩は思う。
改革に成功しているようなところは、そこらへんを何とかするために工夫しているわけである。
まあ、ビジネスマンは読んだ方がいい本かと思う。

自分の評価
★★★☆☆70点

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志村嘉一郎「東電帝国―その失敗の本質」を読破!!

東電帝国―その失敗の本質 (文春新書)東電帝国―その失敗の本質 (文春新書)
(2011/06)
志村 嘉一郎

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その失敗の本質とあるが、主に東京電力の歴史を書いた本だと思う。
会社の数だけその歴史があるが、東京電力の歴史も凄まじい。
著者の志村嘉一郎氏は、朝日新聞の経済部記者だった人らしい。
会社とか業界の歴史は詳しいが、技術についての記載は少なかったように感じた。

内容の紹介(カバーより引用)
『東電帝国 その失敗と本質
札束で政治家を、天下りポストで役所を、寄付金で学会を、潤沢なPR費でマスコミを支配し「原発安全神話」をつくり上げてきた東京電力。
元朝日新聞電力担当記者が、長年の取材を元に「驕りの帝国」の実像を描く。』

目次
まえがき
第一章 なぜ、福島に原発だったのか?
第二章 朝日が原発賛成に転向した日
第三章 木川田天皇と平岩外四侍従長
第四章 カネと政治と天下りと
第五章 ”電力の鬼”がつくった会社
第六章 「東電帝国」崩壊の始まり
あとがき
主要参考文献

著者は、福島原発事故の原因を東電の官僚主義化と、原子力村の存在と、原子力神話の存在としている。
どうしても、組織が時を経るにつれて、官僚主義が蔓延するのは防げないものだが、東電の場合は、社長が経営企画部出身者ばかりで、原子力出身者が社長になることがなかったためもあるとしている。
ジェネラリストが経営企画部にいる人間しかいなかったためらしい。
原子力関係の人材は、その中にこもってしまって、経営に関与しなかった、できなかったと。。。
また、原子力神話を作り上げたために、本当に事故が起こった時の対応を考えなかったと。。。
また、東北電力と較べて、地震に対する考えが甘かったことも指摘してる。
それに、バブルが弾けたあとは、コストに対する意識が強くなり過ぎた結果、安全を軽視しがちになったと。。。
戦前、戦中の日本の電力業界から高度成長期の日本の電力業界の様子も詳しく書かれている。
高度成長期において、原発を推進するために、政界、学会、マスコミにカネをばらまくところは、非常に生々しい。
ただ、全体的に、失敗の本質についてはあまり書かれていなくて、昔の経営者は立派だったが、今の経営者は情けないという主張が強いように感じた。
そうだとすれば、なぜ、そのようになっているのか、どう対策すればよいのかを書いてほしいところであった。

自分の評価
★★★☆☆60点

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橘川武郎「東京電力―失敗の本質」

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山藤泰「図解入門―よくわかる最新スマートグリッドの基本と仕組み」を読破!!

図解入門 よくわかる最新スマートグリッドの基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)図解入門 よくわかる最新スマートグリッドの基本と仕組み (How‐nual Visual Guide Book)
(2011/08)
山藤 泰

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秀和システムが出した「スマートグリッド」の入門書である。
我輩は、秀和システムの本は、プログラミングのマニュアルでよくお世話になっているのである。
けっこう、わかり易い内容のものが多いように感じる。
本書も、入門書として、理系ではない人間にもわかり易く書いてある。
そんなわけで、少し詳しい人間には物足りなく感じるかもしれない。

内容の紹介(カバーより引用)
『産業構造に変革をもたらす電力網と情報技術の融合
電力業界のこれからをやさしく図解!』

目次
はじめに
第1章 スマートグリッドとは
第2章 スマートメーター
第3章 発電・送配電の歴史
第4章 分散型エネルギーとスマートグリッド
第5章 北米の電力供給構造とスマートグリッド
第6章 欧州の電力供給構造とスマートグリッド
第7章 日本の電力構造とスマートグリッド
第8章 新興国などのスマートグリッド
第9章 日本へのスマートグリッド導入に向けて
第10章 10年後のスマートグリッド
索引

3・11後に第2版が発行されており、東日本大震災の影響を受けた内容になっている。
主には、自然エネルギーを活用した太陽光発電や風力発電を現在のグリッドに組み込むには、スマートグリッドを活用することが有効だということだ。
ただ、欧米のように停電を少なくするという意味では、日本の場合は、現状で十分に少なく、そのためにスマートグリッドは必要ないということだ。
だから、日本におけるスマートグリッドを活用する利点として、電力の省エネと、太陽光発電などの活用が挙げられるのかと思う。
また、最近は、遠距離の送電では直流の方が効率が良く、一部、直流を使っているそうだ。
日本でも、東海電力と東京電力との間の送電線などは、直流を使っている。
一番最後に掲載されていたスマートメーター導入に伴うサービスの一例についても非常に興味深かった。
消費者が売電したり、買電したりとややこしいが、いろいろなサービスが生まれそうだということは分かった。
また、電気自動車(EV)とスマートメーターの組み合わせによっても、いろいろなサービスが生まれそうだとのこと。
ここらへんは、きっと、いろんな人がいろんなことを考えて、おもしろい商売が生まれるんだろうなあと少しばかりワクワクさせられた。
まあ、将来の電力を考えるうえで読んでおいても良い本だと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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林泰弘、岡本浩 他「スマートグリッド学―戦略・技術・方法論」
本橋恵一「スマートグリッドがわかる」

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林泰弘、岡本浩 他「スマートグリッド学―戦略・技術・方法論」を読破!!

スマートグリッド学 戦略・技術・方法論スマートグリッド学 戦略・技術・方法論
(2010/12/20)
林 泰弘、岡本 浩 他

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東日本大震災から注目を浴び続けている電力だが、吾輩も改めて勉強してみようと数冊、電力関係の本を読む予定。
とりあえずは、かねてから興味を持っていたスマートグリッドの本である。
3・11の前年に初版が発行された本らしい。
ということで、大震災についての記述はない。
また、専門書である。
あまり難しい知識は要求されないが、最低限、高校物理が分かってないと、理解に苦しむところもあるだろうと思われる。

目次
はじめに
1 スマートグリッド構築に向けたこれまでの動き
 1.1 グリッドの成立と発展、そして第2の変革期へ
 1.2 米国でのスマートグリッドへの取り組み
 1.3 欧州のスマートグリッド
 1.4 日本の動き
2 大学が進める研究開発と方法論
 2.1 スマートグリッド構築に向けた大学の役割と展望
 2.2 スマートグリッドの研究開発のアプローチ
 2.3 大学が目指すスマートグリッドの研究開発
3 電力ネットワークにおける技術とサービスの展望
 3.1 電力会社におけるスマートグリッドの位置付け
     :何を目的に取り組んでいるのか?
 3.2 日本で必要とされるスマートグリッドのイメージ
 3.3 東京電力における今後の取り組み
4 産業分野における技術と展望
 4.1 スマートグリッドの基本コンセプト
 4.2 スマートグリッドを構成するコンポーネント(Smart Components)
 4.3 スマートソリューション(Smart Solution)
 4.4 スマートグリッドにおける産業分野の役割と展望
5 日本が目指す国際標準化を活用したスマートグリッド技術の展開
 5.1 国際標準化とは
 5.2 国際標準化の動き
 5.3 日本の標準化戦略
 5.4 スマートコミュニティ・アライアンスの取り組み
 5.5 政策上の位置付け

スマートグリッドとは、通信・制御機能を付加することによって、停電防止や送電調整のほか多様な電力契約の実現や人件費削減等を可能にした電力網である。
我輩が、昨今の脱原発議論を解決するとは言わないが、原発を少なくすることができる技術ではないかと期待しているものである。
しかし、一言に、スマートグリッドと言っても、アメリカと欧州と日本では、目指すものが違うようだ。
アメリカ、欧州では、現在、送電業者や発電業者でも大中小、様々な規模の業者がいて、それらをまとめてグリッドとしているので、停電が頻繁に起きているそうだ。
その対策として、スマートグリッドを導入しようとする部分が多いみたいだ。
対して、日本は、送電業者と発電業者が同じで、東電をはじめとした各地域ごとに電力会社が存在し、停電もほとんど起こらないので、すでに十分にスマートであり、スマートグリッドは必要ないという人もいるようだ。
しかし、読んでいくと、スマートグリッドが解決するのは、停電の問題だけではないということが分かる。
今後増えていくであろう自然エネルギーを利用した発電源や家庭などにおける発電源を統合したグリッドを構築するのに、スマートグリッドは適していたり、一層の省エネを図る上で効果的であったりするようだ。
また、電力使用量がピークであるときの電力をピークでないときに移動させるピークシフトを実現する上でも効果的とのことであった。
スマートグリッドを構成する要素として、太陽光発電、風力発電、燃料電池、スマートメーター、蓄電設備、ヒートポンプ、電気自動車、インテリジェント家電機器などがあるようだ。
また、スマートグリッドを導入した際のサイバー攻撃に関しても言及されていた。
当然、有事には攻撃対象になるんだろうね~こわいな。
もうすこし、電力関係の本を読む予定。

自分の評価
★★★☆☆60点

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
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