タヌキおやじの日々の生活 その他(ミステリー)     

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高村薫「リヴィエラを撃て」上下巻を読破!!

ようやく秋らしくなってきたなあ。

リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)
(1997/06)
高村 薫

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リヴィエラを撃て〈下〉  (新潮文庫)リヴィエラを撃て〈下〉 (新潮文庫)
(1997/06)
高村 薫

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高村薫の「リヴィエラを撃て」を再読する。
この作品が、吾輩にとっての初めての高村作品であった。
初めて読んだのは、6年くらい前か。
高村薫の名は、よく聞いていたもののあまり書店で高村作品に手が伸びなかったのである。
吾輩、意外とそれまではスパイ小説などはあまり読まなかったし、歴史小説を読むことに熱中していたということもある。
しかし、読んでみると非常に面白く、夢中になって読んだのであった。
濱嘉之作品とかは、リアリティを追求するあまり、娯楽性が乏しくなっているきらいがあるが、高村作品は、高村氏が、根っからの作家ということで、読者を飽きさせない。

内容はというと、一言で言うと、一大スキャンダルを隠蔽するための一大謀略劇というところか。。。
スキャンダルとは、中華人民共和国のロビー活動に関するものであり、謀略劇とは、アメリカのCIA、イギリスのMI5、MI6、テロ組織のIRA、日本の公安を巻き込んだスパイ合戦である。

上巻のあらすじ(カバー裏面より引用)
『1992年冬の東京。
元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
それが、全ての序曲だった―――――。
彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ≪リヴィエラ≫とは何者なのか?
その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!
空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。
日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。』

下巻のあらすじ(カバー裏面より引用)
『CIAの≪伝書鳩≫とともに、父の仇である≪リヴィエラ≫を追っていたジャック。
複雑怪奇な諜報機関の合従連衡。
二重・三重スパイの暗躍。
味方は、敵は誰か。
亡命中国人が持ち出した重要書類とは?
ジャック亡き後、全てのカギを握るピアニストは、万感の思いと、ある意図を込めて演奏会を開く。
運命の意図に操られるかのように、人々は東京に集結する。
そして・・・・・・。』

ともあれ、次々に登場人物が死んでいく小説です。
構成としては、現在の出来事と過去の出来事とが交互に描写され、下巻において交錯し、その後、一本となって進行していくという感じです。
ちなみに、CIAは大抵の人が知っていると思うので、説明は省略するが、IRAは、正式名称、アイルランド共和軍であり、アイルランド独立闘争(対英テロ闘争)を行ってきた武装組織である。
アイルランド自由国成立後の目的は北部6州と南部26州(共和国)とを統一すること、つまり北アイルランドを連合王国から分離させて全アイルランドを統一することにある。
MI5とは、正式名称、イギリス情報局保安部、イギリスの国内治安維持に責任を有する情報機関である。
MI6とは、正式名称、イギリス情報局秘密情報部、イギリスの情報機関の1つである。
外務大臣等の指揮下にあり、英国国外での人による諜報活動(ヒューミント)を主な任務としている。
映画007のジェームズ・ボンドは、MI6の情報部員という設定である。
MI5が防諜・公安を担当するのに対し、MI6は諜報を担当すると言っていいのだろうか。

この小説、中国に関するスキャンダルをめぐって争われるのだが、中国の情報機関が全く出てこないのが特徴でもある。
もっとも、中国からすれば、自分たちは関係ないから勝手にやってくれということだろう。
それに、ソ連などの情報機関も全く出てこない。
まあ、登場人物が多ければいいというものでもないしなと己を納得させる。

だいたい、一番始めにジャックが殺される時が1992年だからベルリンの壁が崩壊した頃付近と、その前の話であろうか。
この小説自体は、冷戦については扱っておらず、中国とアイルランド独立運動についてがメインであると思う。
吾輩が小学生中学生の頃を舞台としているので、その頃のイギリス、アイルランドの情勢というと、ピンとこないが、それでも面白く読める小説だと思う。
ただ、情報機関についての基礎知識がないと訳が分からないかもしれない。

自分の評価
★★★★☆80点

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雫井脩介「犯人に告ぐ」上下巻を読破!!

今日は暖かいな。
もうすぐで春かな?

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)
(2007/09/13)
雫井 脩介

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犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)犯人に告ぐ〈下〉(双葉文庫)
(2007/09/13)
雫井 脩介

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豊川悦司主演で映画化もされた作品である。
05年大藪春彦賞、受賞作品だそうな。
大藪春彦賞って、どんなにすごい賞なのだか、吾輩、分からないのであるが。

内容は、いわゆる刑事物ミステリーである。
マスコミを使った劇場型捜査を展開して犯人を追いつめて行くところがミソである。
「クローズド・ノート」でも思ったが、著者の雫井氏は、人物描写がすごくうまい。
それに、非日常的な事件にリアリティを注入して書かれているのが感じられるのである。

あらすじはというと、川崎市で起きた連続児童殺害事件の捜査は行き詰まりを見せていた。
そこで、神奈川県警は、現役捜査官をテレビニュースに出演させるという劇場型捜査に踏み切る。
そして、表舞台に立ったのは、6年前に誘拐事件の捜査に失敗、記者会見でも失態を演じた巻島史彦警視であった。
そして、バッドマンを名乗る犯人からの手紙が捜査本部に届き始める。
巻島は、ニュースにたびたび出演し、犯人の情報を得るべく、「もっと話を聞かせて欲しい」と呼びかけ続ける。
しかし、犯人に行動をさせるために、殺人犯よりの言動を続けたばかりに世間及び警察内部から非難の声が上がり、孤独な戦いを強いられることになる。
劇場型捜査の行方は。。。。
という感じです。

吾輩、警察とマスコミというと、警察が不祥事を起こして、警察の偉い人たちが、テレビカメラの前で頭を下げているシーンしか思い浮かばないのであるが、本書では、マスコミに出演する、悲劇的だが、かっこいい刑事が書かれている。
今では、インターネット掲示板に犯行予告が掲示されたりして、捕まる人もいるので、似たような作品を書くとしたら、ネットが絡んでくるだろうなあと思った。
そういう意味では、すこし前の時代の作品なのかもしれない。

捜査途中でいろいろと主人公の足を引っ張る人物が出てくるのだが、そういった人物たちの登場も緻密に書かれていて面白い。
読みながら、植草、情けないよ、引っ込めよ。とか思ってしまった。
ちなみに植草とは、主人公の上司で、私情で主人公の出演するニュース番組のライバル局に情報を流す人物である。

決まり文句は、
「我々はようやくお前を追い詰めた」
「今夜は震えて眠れ」
である。
それと、「犯人に告ぐ」ですね。
ミステリー好きの人には特に、それ以外の人にも面白く読める一冊であると思う。

自分の評価
★★★★☆70点

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雫井脩介「犯罪小説家」を読破!!

昨日から来年の資格試験に向けて講座が始まった。
また、忙しくなるなあ。

犯罪小説家 (双葉文庫)犯罪小説家 (双葉文庫)
(2011/05/11)
雫井 脩介

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本ブログを始める前に読んだ「犯人に告ぐ」と「クローズド・ノート」が面白かったので購入する。
評価の別れそうな作品である。
人によっては、気持ち悪いと感じるかもしれない。
しかし、その気持ち悪さも見方によっては著者の筆の冴えによるものと判断することができる。
小説家といわれる人々は、フィクションを書くのだが、そのフィクションは、100%のフィクションということはありえなくて、必ず現実にあったことが投射されたフィクションであるわけである。
おそらく、著者がモチーフをもとに小説を書く時に用いている手法をアレンジして小説に取り入れたものではないかと思う。
人物にしてもキャラクターがたっていて、思いこみの激しい躁鬱気質の脚本作家小野川という人物が出てくるのだが、読者をしてこの人物を気持ち悪いと感じるように書いているのは、著者の人物観察の成果ではないかと勝手に推測してみた。
テーマは、自殺と自殺系ネットと作家の作品を生み出す上でのモチベーションと苦悩と狂気というところであろうか。

ともあれ、あらすじはというと、新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がる。
そして、その監督・脚本には、奇才・小野川充が選ばれる。
小野川は、待居の嫌悪感を無視しながらも、「凍て鶴」の映画化に当たって、かつて世間を騒がせた自殺系サイト「落花の会」を主宰していた木之瀬蓮美の死に様を絡めさせようとする。
一方、小野川に依頼されて蓮美の死の謎に迫り始めたライターの今泉知里は、「落花の会」につながりのある人々と接触していき、その真相に迫っていく、という感じです。

自殺をテーマの一つにしているので、あまり明るい作品ではないです。
吾輩、幸か不幸か、本書の「落花の会」の人々の様な心境には至ったことはないのだが、それなりに興味深く読めた。

自分の評価
★★★☆☆60点

関連記事
雫井脩介「犯人に告ぐ」上下巻を読破!!
※ミステリー小説としてかなり完成度の高いものではないかと思う。
雫井脩介「クローズド・ノート」を読破!!
※映画化されて、あのエリカさまと竹内結子が主演したので有名である。
吾輩、映画の方はまだ見てない。子供でも読める内容かと。

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島田荘司「帝都衛星軌道」を読破!!

帝都衛星軌道 (講談社文庫)帝都衛星軌道 (講談社文庫)
(2009/08/12)
島田 荘司

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島田荘司の「帝都衛星軌道」を一週間くらいで読み終えた。
帝都衛星軌道という題名にひかれて読んでみた。
題名から、多少、SFチックな要素があるのかと思っていたが、そうではなくて、山手線がこの小説における重要なキーワードなのだが、山手線が帝都衛星軌道なんだなあと読み進めているうちに気付いた。
内容は、結構、面白かった。
この小説は、「帝都衛星軌道(前編)」と「ジャングルの虫たち」と「帝都衛星軌道(後編)」の三編からなっている。
「ジャングルの虫たち」と「帝都衛星軌道」のつながりがよくわからなかった。
「ジャングルの虫たち」は、「帝都衛星軌道」の前編と後編の間のバッファとしての役割を果たしているのかなと思う。
それと、「ジャングルの虫たち」の最後に出てくる地下の巨大空間は、「帝都衛星軌道」で出てくる旧日本軍の地下陣地だったのかなとも思った。
「帝都衛星軌道」のあらすじはというと、紺野貞三、美砂子夫妻の一人息子が誘拐されたが、身代金は、わずか十五万円だった。
受け渡しの場所として、山手線を指定され、美砂子は受け渡しにおもむき、警察は万全の態勢を敷くが、犯人に翻弄され、結局、一人息子は帰ってき、美砂子は自分の意思で行方をくらますという謎の結果になる。
前編では、その誘拐劇が描かれていて、後編では、その謎解きがされている。
「ジャングルの虫たち」は、都会のホームレスの男が、新聞で昔、係わりがあった男の死を知るところからはじまって、その男との日々の回想とその男の死の理由を通して、自分たちが何だったのかを知ることになる。
こっちは、ミステリ小説ではないですね。

自分の評価
★★★☆☆70点

関連記事
G.T.T.B.A.M.
本格ミステリ読書日記

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ダン・ブラウン「天使と悪魔」上中下巻を読破!!

天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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天使と悪魔 (下) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)
(2006/06/08)
ダン・ブラウン

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これを読んでる女の子が多いという不純な動機からダン・ブラウンの「天使と悪魔」を読んでみた。
映画化もされてる作品だ。
ちなみに、吾輩は映画は見ていない。
ダン・ブラウンは、話題作だった「ダヴィンチコード」の作者でもある。
「天使と悪魔」が「ロバート・ラングドン」シリーズの第一作で、「ダヴィンチコード」が第二作だそうな。
第二作の「ダヴィンチコード」が映画化されてヒットし、「天使と悪魔」が売り上げを伸ばしたことから、これも映画化されたらしい。
映画化された第二作がヒットしたので、第一作を映画化するというのは珍しいのではないかと思う。
吾輩の独断と偏見では、シリーズ物は、だんだんつまらなくなっていくのが一般的だという見解だからである。
ちなみに、吾輩は「ダヴィンチコード」の映画も観てないし、原作も読んでない。

感想はというと、くだらないの一言。
面白いと思ってる人には、申し訳ないけど。。。。。
でも、二年前にローマに行って、サンピエトロ大聖堂にも行ったし、バチカン市国を囲む城壁も一周したし、知ってることが多かったので愛着は湧いたかもしれない。

ただ、フリーメイソンとか、イルミナティという組織のことは初めて知った。
調べてみると、なんだかよく分からない秘密結社らしい。
フリーメイソンは、16世紀後半から17世紀初頭に、判然としない起源から起きた友愛結社だそうな。
友愛結社ってなんじゃと。。。。鳩山じゃあるまいし。。。
それから、イルミナティは、バイエルン王国で1776年に、インゴルシュタット大学の実践哲学教授アダム・ヴァイスハオプトがある同盟をつくり、のちに、イルミナティと改名されたものだそうな。
最盛期には各国に支部が置かれ、会員は貴族、大富豪、政治家、インテリなど二千人に及んだという。
1785年に、ローマ教皇・ピウス六世はイルミナティがカトリックの教義になじまないと明言し、異端とされて、結社としての活動は終わったとある。

ともあれ、あらすじはというと、
反物質を使った爆弾(?)がスイスの科学研究所からイルミナティに盗み出され、バチカン市国に仕掛けられたという。
そこで、ハーバード大の図像学者ラングドンが、なりゆきから巻き込まれ、イルミナティの凶行を阻止するというものである。

まあ、アメリカ人が考えそうな話だ。
インディー・ジョーンズに似てるところがある。
インディー・ジョーンズは単純に面白かったが、「天使と悪魔」はどうも吾輩にはあわなかったようだ。
ヨーロッパの伝統ある社会に無理やりアメリカ人のやたら騒がしいハリウッドのアクションを持ってきた印象を感じてしまうのだ。

しかし、世の中の多くの人たちが面白いと言い、ヒットしていることからすると、吾輩は少数派なのかなあと思ったりもする。
まあ、世の中でどんな作品がヒットしているかを知る上で必読である本なのではないかと思う。

自分の評価
★★☆☆☆30点

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プロフィール

tatsunootoshigo

Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
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