タヌキおやじの日々の生活 旧日本海軍     

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稲葉千晴「バルチック艦隊ヲ捕捉セヨ―海軍情報部の日露戦争」を読破!!


日露戦争において日本海海戦までに日本海軍が行った情報活動について書いた本。
無線が出現しはじめたころの情報活動ということで、現在とはかなり様子が違うが基本はさほど変わっていないと思う。

目次
序章 「敵艦見ユ」の舞台裏
第1章 20世紀初頭の世界と運輸情報通信
第2章 日本海軍の情報活動
第3章 日英同盟の諜報協力
第4章 ヨーロッパでの情報収集
第5章 インド洋・東南アジアでの探索
第6章 仏領インドシナでの攻防
第7章 日本海海戦へ向けて
終章 情報戦は失敗か?

日本海海戦でバルチック艦隊と戦うまでに、旅順港のロシア艦隊はほぼ全滅状態であったので、バルチック艦隊との海戦は、日本が日本海における制海権を確かなものにするためのものであった。
バルチック艦隊とは、ロシア帝国のバルト海に配備された艦隊であり、サンクトペテルスブルグのクロンシュタット港を母港としていた。
そのようなわけで、旅順またはウラジオストクに辿り着くまでに、バルト海を通り、北海を通り、喜望峰を超え、マダガスカル島に停泊し、インド洋、ベトナムのカムラン湾と、世界一周に近い船旅をしなければならなかったわけである。
よって、日本艦隊と戦う前に、凄まじい労力を長い船旅にかけなければならなかったのである。
なので、待ち構えている状態の日本艦隊とは、戦う前からハンデがあったといってよいであろう。
連合艦隊が圧勝した理由の一番の理由が、砲弾の命中率の圧倒的な相違であるそうな。
連合艦隊がバルチック艦隊が来るまでに月火水木金金の猛特訓を続けている間に、バルチック艦隊は、直接戦闘には関係ない遠洋航海の苦労に疲労していたわけである。
当然、バルチック艦隊が出港してから、日本海に辿り着くまでに、日本側は諜報活動を行って、その様子をなるべく把握しようとしていた。
例えば、バルチック艦隊の航路には、当然の如くかならず通過する海峡があり、そこに監視網を築いたりと、非常な努力をしていたわけである。
日本海軍の情報活動を総括していたのが、海軍軍令部第三班であった。
この組織構成は、イギリス海軍を見習ったものらしい。
やることも、文書による情報活動では、世界各地から集めた新聞などの切り抜きを分類して収集し、そこからインテリジェンスを抽出するというもので、これもイギリスに見習ったものであったようだ。
日露戦争では、日英同盟が勝利の一因とされているが、本書を読む限り、諜報面ではそれほどイギリスの協力はなかったようである。
ただ、イギリスの電信網を使うことができ、イギリス海軍から無線と暗号の技術を供与されたことは幸運であった。
日本海軍独自の諜報活動(ヒューミント)のほかに役立ったのが、ロイターとかの報道機関やロイズなどの保険会社の協力であったらしい。
これも、日英同盟があったので協力を得られたものであるようだが、その特派員に戦場の取材をする権利を与えたことも理由であるみたいだ。
また、これは当然かもしれないが、日本の商社のネットワークをフル活用したと。。。。
今でも有名な三井物産などである。
面白いのは、陸軍の明石元二郎大佐がシベリア鉄道経由でウラジオストクに潜水艇が送られたことを諜報で察知していることである。
日本海軍も虎の子の戦艦二隻が沈んだときは、潜水艇による撃沈を疑ったらしい。
しかし、実際には、潜水艇は使い物になるものではなく、戦争中、ウラジオストクに係留されたままであった。
35年後の太平洋戦争における諜報活動とは、また、異なるものの、戦争の舞台裏がどのようになっているかという一面を知るうえで面白い本かと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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神立尚紀、大島隆之「零戦―搭乗員たちが見つめた太平洋戦争」を読破!!


再び零戦物を読んでみる。
これもマンネリ化している感があるな~。

目次
はじめに 大島隆之
零戦が活躍した地域
第一章 零戦初空戦 向かうところ敵なし 神立尚紀
     彼らはいかにして搭乗員となりしか 大島隆之
第二章 日米開戦。連戦連勝、そしてミッドウェーのつまずき 神立尚紀
     零戦の好敵手たち 大島隆之
第三章 ラバウル、ブカへの旅 大島隆之
     ガダルカナル攻防戦 神立尚紀
第四章 特攻のさきがけ・甲飛十期 大島隆之
     「特攻」はどうして始まったのか 神立尚紀
第五章 沖縄、本土上空の戦い 神立尚紀
第六章 それぞれの戦後 大島隆之
あとがき 神立尚紀

零戦は、開戦当初無敵を誇り、米海軍のF6Fが出現すると、劣勢になったとされるが、実際には、その登場前から、F4Fによって劣勢を強いられていた。
というのは、米軍は、零戦を捕獲して徹底的に分析して、その対策を練ってきたからだ。
零戦に対抗できる新型機の登場まで、零戦に対する戦法を工夫することによって、戦っていこうとしたのである。
具体的には、サッチアンドウィーブといった編隊空戦の手法とか、一撃離脱戦法を取り入れたことである。
また、レーダーによって、敵の襲来を察知して、優位に戦いを進めようとした。
米軍の零戦対策マニュアルがパイロットたちに配られ始めたのが、昭和17年12月ごろで、日本軍のパイロットたちが米軍機の先方が変わってきたと感じ始めたのが、昭和18年1月ごろであった。
運用とか戦法の変化があまりなかった日本軍とは違って、米軍は、かなりのスピード感をもって戦局に対応していたことが分かる。
アリューシャンで零戦がはじめて捕獲されたのが、昭和17年7月ごろなので、半年間ぐらいで零戦の対策マニュアルを作って配布したことが分かる。
F6Fが出現しても対策マニュアルみたいなものを作ったり、対策を練ったりした痕跡がない日本軍とは違うと感じる。
アメリカ軍の戦法だが、サッチアンドウィーブについての記述があった。
かなり複雑な戦法であったので、部隊によっては有効と感じたり、あまり意味がないと判断したりと、評価はまちまちであったようだ。
どうしても、日本軍側からのパイロットの視点が多くなりがちなので、米軍側からの視点が多い戦記が読みたいと思う今日この頃である。

自分の評価
★★★☆☆65点

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神立尚紀「ゼロファイター列伝 零戦搭乗員たちの戦中、戦後」を読破!!


主だった零戦パイロットについて取り上げた本。
このジャンルもかなり出版されている。

目次
第一章 三上一禧 「零戦初空戦」で撃墜した宿敵との奇跡の再会
第二章 羽切松雄 被弾して重傷を負っても復帰して戦い続けた不屈の名パイロット
第三章 原田要 幼児教育に後半生を捧げるゼロファイター
第四章 日高盛康 「独断専行」と指揮官の苦衷
第五章 小町定 真珠湾から海軍最後の空戦まで、大戦全期間を戦い抜く
第六章 志賀淑雄 半世紀の沈黙を破って
第七章 山田良市 ジェット時代にも飛び続けたトップガン

海軍兵学校の士官クラスが三人に、兵卒からの叩き上げが四人。
士官パイロットは、部隊を率いるのが役目なので、一概に撃墜数云々は問われないが、どちらかというと、下士官のパイロットは、撃墜数云々が言われることが多いのだろうか。
もっともたるのが坂井三郎であろう。
七名とも修羅場をくぐっているなあという感想を持った。
最後の二人は、343空に所属していた。
まあ、ゼロ戦好きな人は読んでみてもよいかと。。。

自分の評価
★★★☆☆65点

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中川靖造「海軍技術研究所―エレクトロニクス王国の先駆者たち」を読破!!



日本が太平洋戦争に負けた敗因の一つとして挙げられるレーダー技術。
日本軍も、レーダーの性能が戦いの帰趨を決すると気付いてからは、その開発に血眼になった。
その経緯が書かれている本である。

目次
プロローグ 戦後に生きた技術と人材
第一章 海軍技術研究所電気研究部
第二章 電波兵器
第三章 レーダー研究始まる
第四章 ドイツ情報を入手せよ
第五章 ウルツブルグレーダー
第六章 マイクロ波レーダーの開発に挑む
第七章 焦燥感深める開発陣
第八章 技研電波研究部
第九章 広がる技術・量産力格差
第十章 運命決めたマリアナ海戦
第十一章 難関突破
第十二章 第二海軍技術廠
第十三章 壊滅
第十四章 それぞれの再出発
第十五章 生きた人的・技術的遺産
第十六章 潰えた壮大な夢
エピローグ 海軍技術の失敗と教訓

海軍技術研究所は、艦政本部の外局であった。
欧米と比べても遜色ない研究所であったとされる。
ここで、開発されたレーダーが直接、日本海軍の装備となった。
あくまでも、研究所であったので、アカデミックな人々に実戦兵器を直接作らせるのは無理があったかもしれない。
そのようなわけで、実戦からかけ離れたものを作ることが多いということで、批判も多かった。
しかし、海軍技研の方で、再三具申したレーダーの重要性が用兵者から無視され続けたことも、レーダーの実用化を遅らせた原因の一つであろう。
欧州の戦局で、レーダーが大きな役割を果たした以降も、首脳陣は、動きが遅かった。
欧州戦線の戦訓を取り入れる努力を怠ったといえるであろう。
また、武人の蕃用に耐えない兵器を使うことをためらったことも一因である。
最も大きかったのが、海軍首脳陣の科学技術に対する理解のなさであろう。
当時の日本人、今もそうかもしれないが、科学技術が一国の盛衰を左右するということに鈍感であるのかもしれない。
また、海軍の技術系士官の獲得方法についても書かれている。
全体として、科学技術の知識に乏しかったが、技術系士官の重要性はわかっていたのか、様々な方法で理系大卒の人材を取り入れている。
これらの人材は、戦後に日本をエレクトロニクス王国にするべく活躍した。
話は戻るが、レーダーの話である。
レーダーを作っても、用兵者の理解不足から最適な位置に装備してもらえないことが多かったそうな。
当然、レーダーは、一番高いところに装備した方が、索敵範囲が広くなるのだが、一部の用兵者は、高いところに装備すると、的になりやすいということで嫌がったと。。。
それで、30kmの索敵範囲が20kmとかに下がってしまったことがあったと。。。
これも、トップに科学技術の知識がなかったためであろう。
また、陸軍と海軍で、またたくさんの企業で、重複した開発に投資したので、無駄に予算を使ってしまったということもあったそうな。
本書によると、ドイツの権威が日本の科学技術をみて、多くの企業が同じものを開発していると批判している。
ドイツでは、同じことをやっても意味がないので、違うものを開発するように努力すると述べている。
また、日本の大学では、カリキュラムの自由がすくないと批判している。
ここらへんが、人材の柔軟性のなさという結果になっているんだろうと思う。
欧米に追いつき追い越せの場合は、カリキュラムを自由にしないで縛ってしまった方がいいが、新しいモノを作り出すときは、自由に自分で考えられる脳みそを持っている方がよいと。。。
これも、未だに解決されていない日本の問題であろう。
レーダーの開発に遅れを取ったのも、結局、根源的な問題に行き着くんだろうなあと思った次第。

自分の評価
★★★★☆75点

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香取海軍航空基地跡

香取航空基地(かとりこうくうきち)跡に行ってきた。
千葉県匝瑳市と千葉県旭市にまたがって存在した海軍の航空基地である。
1942年に完成し、1945年には、硫黄島に向けて特攻隊が出撃したらしい。
駐屯したのは、ゼロ戦、彩雲、彗星、天山ぐらいであろうか?

これは、探すのに苦労した。
元飛行場の南東の鎌数伊勢大神宮の近くに一基。
香取飛行場 001-02

どうやら大型機の掩体壕らしい。零式輸送機あたり???
香取飛行場 001-03
香取飛行場 001-04

北西にある掩体壕二基。
これは、ゼロ戦用と案内板にはあったが、本当はどうなのかはわからない。
香取飛行場 002-03
香取飛行場 002-05

後ろが段々になっているのは、高知と同じである。同じ千葉の茂原とは異なる。
香取飛行場 002-06
香取飛行場 002-08

もう一基。
香取飛行場 003-02
香取飛行場 003-03
香取飛行場 003-05

感想
あと、二基、元飛行場の西側にあるらしいが、しんどいのでやめておいた。
掩体壕も見飽きたところである。
このへんで見納めかと。。。。
掩体壕を土で隠して隠ぺいしても、米軍の偵察による写真画像を何回も繰り返し、観察していくと、どこに掩体壕があって、どこに退避壕の入り口があるのかわかってしまうものらしい。
これも、「イミント」(IMINT:Imagery intelligence)、または、「イマジント」(IMAGINT)ってやつであろう。
おそろしいものである。

関連記事
茂原海軍航空基地跡
前浜掩体群(その1)
グーグルマップ上で見る旧軍施設等

参考

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関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
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「はやきこと風の如く、
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