武士(おとこ)の紋章 (新潮文庫) (1994/09) 池波 正太郎 商品詳細を見る |
池波正太郎の「武士(おとこ)の紋章」を読み終えた。
「武士」と書いて「おとこ」と読ませるとは、「魁、男塾」的なものを感じるのは吾輩だけであろうか(笑)
一編目は、「知謀の人」。
軍師、黒田如水が書かれている。
二編目は、表題作の「武士(おとこ)の紋章」。
滝川一益の孫である滝川三九郎の生き様が書かれている。
三編目は、「三代の風雪」。
真田昌幸の長男で、真田幸村の兄の真田信之の生き様が書かれている。
この人の人生を考えると、長男はつらいよと。。。同じく長男である吾輩などは思うのである。
四編目は、「首討とう大阪陣」。
真田昌幸の次男の真田幸村が書かれる。
五編目は、「決闘高田の馬場」。
忠臣蔵の堀部安兵衛の若かりしときのことが書かれる。
六編目が、「新撰組生き残りの剣客」。
新撰組の永倉新八が書かれる。
七編目が、「三根山」。
昭和の相撲取りの三根山が書かれる。
八編目が、「牧野富太郎」。
明治期の植物学者である牧野富太郎が書かれる。
戦国時代と江戸時代と明治維新と明治時代と昭和とをそれぞれ、己の生き方を信じ貫いた男たちの物語で、そこそこ面白かったと思う。
滝川一益の血統が、旗本として残ったことは、この本を読んで初めて知った。
表題作だけあって、「武士(おとこ)の紋章」が一番面白かった。
しかし、池波正太郎は、真田一族と永倉新八には、なみなみならぬ愛着があるのではないかと。。。。
真田については、「真田太平記」で詳しく書かれているし、永倉新八については、「幕末新撰組」で主人公となっている。
まあ、分からぬでもない。
自分の評価
★★★☆☆60点
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