タヌキおやじの日々の生活 2009年09月     

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R.F.ニューカム著、田中至訳「硫黄島-太平洋戦争死闘記」を読破!!

硫黄島―太平洋戦争死闘記 (光人社NF文庫)硫黄島―太平洋戦争死闘記 (光人社NF文庫)
(2006/10)
リチャード・F. ニューカム

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リチャード・F・ニューカム著の「硫黄島」を再読した。
硫黄島での戦いは、クリント・イーストウッドによって映画化もされて有名になったが、本書も映画に負けず劣らず名著であったと思う。
イーストウッドによる映画は、日米双方からの視点で書かれていたが、本書は、時系列を追って、でき得る限り生存者の証言を集めて公正な視点で書かれていると感じた。
著者のリチャード・F・ニューカムは、元AP通信本社国際部デスクで、第二次世界大戦中、米軍の従軍記者として太平洋戦線の取材、報道にあたった人だそうな。
ちなみに、硫黄島の戦い(1945年2月19日~1945年3月26日)は、太平洋戦争末期に東京都小笠原諸島の硫黄島において日本軍とアメリカ軍との間で行われた戦いである。
アメリカ軍側の作戦名はデタッチメント作戦である。
アメリカ軍の目的は、サイパン島から日本本土を爆撃するB29爆撃機の不時着飛行場と護衛戦闘機の飛行場を得ることであった。
硫黄島は、日本本土とサイパン島の中間地点にあったからだ。

内容はというと、凄まじい戦闘の記録である。
有名な事実だが、硫黄島日本軍指揮官の栗林中将は、サイパン島で失敗した水際防御を放棄し、硫黄島の徹底した地下陣地化を施して長期持久の作戦を立てた。
そのため、玉砕必至な日本軍を相手に米軍は、おびただしい数の戦死者・戦傷者を出した。
戦死者・戦傷者の合計を米軍が日本軍を上回った唯一の戦いだそうな。
ランチェスターの法則から考えると、航空支援や艦砲射撃などの支援を受けられ、補給を受けられ、兵員の補充・交代がきく米軍の方が圧倒的に有利なわけである。
その差を栗林中将は、徹底した陣地化によって埋めようとした訳である。

南国の火山島で地下陣地を構築し、その中で一ヶ月も戦闘を続けるのは、並大抵のことではないだろう。
また、その陣地を一つずつ潰していったアメリカ海兵隊のガッツもたいしたものであると思った。

しかし、玉砕するまで、特攻をするまで、子供を戦に送りだすまで、戦争を続けるべきではないとも思った。
特攻とか玉砕とか賛美する声もあるけど、そこまでしなければならなくなったら所詮戦争は負けなのだ。
それができないのが、無謀な戦争を始め、なかなか降伏しなかった日本の首脳陣の無能さなのだろう。
無能な首脳陣の指導は、栗林中将を始め、たくさんの有能な人材を失わせた。
今でも、あまりその体質は、変わってないように思える。
また、今現在の日本人の感覚からすると、人の死というものが、これほどにまで当たり前に大量に起こるということが信じられないことだとも思った。

イーストウッドの映画は、人間の心理描写に重きを置いて、作戦や戦いの経過などにはあまり重きを置いてなかったような気がするが、本書は、作戦や戦いの経過等にも重きを置いている。
そういう意味で、イーストウッドの映画を見た後に、さらに硫黄島の戦いについて知識を高めたい場合に読みたい本である。

自分の評価
★★★★☆80点

2012年5月24日改訂

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
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