タヌキおやじの日々の生活 2013年06月     

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

関根伸一郎「ドイツの秘密情報機関」を読破!!

梅雨明けは先のことになりそうだな~

ドイツの秘密情報機関 (講談社現代新書)ドイツの秘密情報機関 (講談社現代新書)
(1995/08)
関根 伸一郎

商品詳細を見る


比較的古い本だと思われる。
第一次世界大戦後のドイツの情報機関について書いている。
著者の関根伸一郎氏は、情報機関の研究をされているというわけではなく、ドイツで記者をされていた方だそうな。
文筆業に従事されていた方だけあって、内容は充実していると感じた。
ただ、秘密のヴェールに包まれた情報機関の活動についての本なので、どこまでが信頼できる内容なのかは判断しかねる。

内容の紹介(カバーより引用)
『東西ドイツの狭間で
―――東西ドイツの統一によりいかに西側スパイの諜報活動が正確なものであったかが、証明された。
特に、東ドイツの軍事秘密道路網のルートや、弾薬庫の情報は完璧だった。
こうした情報収集活動は、スパイ衛星観測によるものより、東ドイツや東欧ブロック向けの遠距離トラック運転手からのナマ情報が大きな役割を果たしていた。・・・・
西側の雇い入れた運転手への報酬は、わずか30マルク程度の低賃金だったが、その効率は良かった。
彼らは、相手側の戦車の機種など最低限の予備知識をもって、東欧諸国の顧客に製品を輸送するかたわら、東側の軍事情報を偵察した。―――本書より』

んで、目次が、、、、
まえがき
第1章 ヒトラーからゲーレンヘ
1―――ヒトラーと秘密情報部
2―――ゲーレン機関
第2章 知られざる情報機関「BND」
1―――「BND」の成立
2―――BNDと国際戦略
第3章 恐怖の東ドイツ秘密情報部
1―――東ドイツ「国家保安省」の成立
2―――シュタージの組織と活動
あとがき

ナチス政権下では、ナチス親衛隊の秘密警察機構であるゲシュタポと、国防軍情報部が激しい縄張り争いを演じる様子が書かれている。
日本でも、陸海軍の縄張り争いがひどかったという話はよく聞くが、多かれ少なかれどこでもあることらしい。
そして、敗色濃厚な戦争末期にヒトラーに耳障りな正確なソ連情報を届けようとして、罷免されたのが、ラインハルト・ゲーレン少将であった。
この人は、ソ連情報を手土産に戦後はアメリカに接近し、その諜報経験を活かして、協力と引き換えにナチス党政権下での活動追及を免れた。
そして、ゲーレン機関を率い、ゲーレン機関の後身であり、西ドイツの情報機関である連邦情報庁(BND)の初代長官を務めた。
一方、東ドイツでは、かつてナチスだった人材が徹底的に弾圧され、かわりに共産党員であったドイツ人が国家保安省(シュタージ)という秘密情報機関を作り上げる。
シュタージが行った徹底した監視態勢は、東ドイツ国民を震え上がらせるばかりでなく、西ドイツにもスパイを送り込み、東西両ドイツ国民から恐れられたそうな。

「CIA秘録」で読んだKGBとCIAの謀略合戦もすごかったが、シュタージとBNDの謀略合戦も空恐ろしいものがある。
情報機関においては、いつどこのだれが、二重スパイであってもおかしくはなく、騙し騙されの虚々実々の世界であるということはわかった。
また、西ドイツでは、西ドイツ軍の軍事保安局(MAD)や、防諜機関としての連邦憲法擁護庁(BfV)があり、それらが縄張り争いする様子も書かれている。
西ドイツは、戦争犯罪について明確に謝罪をし、そのことが日本の戦後姿勢と比較されることが多い。
しかし、西ドイツは、戦争犯罪について謝罪をしているものの、戦後、謀略を一切していないわけではないことに注意したい。
例えば、アフリカの某国では、秘密警察を育成し、民衆を弾圧させ、また、武器を密輸し、内乱にかかわらせたりしていた。。。らしい。
要するに、ドイツ人は、ナチスの戦争犯罪については、否定しているものの、現在の戦争や謀略行為については否定していないのである。
非常に現実的な見方といえば、見方である。
少なくとも日本のような平和国家ではないことは確かである。
日本は、ドイツと比較されて、糾弾されることが多いわけであるが、戦後、謀略行為をおそらくあまりしていない点、武器を輸出して人命を奪うことに加担していなかった点については、アピールしても良いのではなかろうかと思う。
ただ、吾輩としては、情報機関みたいな組織は必要だし、武器輸出も自国開発の兵器の単価を下げるためには、条件付きで必要であろうと思う。

ともあれ、ドイツの情報機関の成り立ちについて知るために最適な良書であると思う。

自分の評価
★★★★☆70点

ポチっとお願いしますm(_ _)m
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
スポンサーサイト

プロフィール

tatsunootoshigo

Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
コメント、トラックバック、相互リンク、大歓迎です。

サイト内検索

日本百名城のインデックス

百名城インデックスへ

百名城以外のインデックス

百名城以外インデックス

博物館などのインデックス

博物館などのインデックス

タヌキおやじの足跡

タヌキおやじの足跡

※本ブログにおける訪問した場所の記事とグーグルマップを関連付けたホームページです。

カレンダー

05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

月別アーカイブ

ランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 その他趣味ブログへ blogram投票ボタン

広告・宣伝

whiteheights-banner3.jpg

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。