タヌキおやじの日々の生活 2017年03月01日     

高橋典幸、山田邦明、保谷徹、一ノ瀬俊也「日本軍事史」を読破!!



目次
古代・中世
1 戦争の始まり 弥生時代から古墳時代
2 「東夷の小帝国」の軍隊 奈良時代から平安時代初期
3 「弓馬に便なる者」から武士へ 平安時代
4 源平の戦いとモンゴル襲来 鎌倉時代
5 南北朝内乱から応仁・文明の乱へ 南北朝・室町時代
戦国時代
1 戦国動乱の展開
2 臨戦態勢の確立
3 軍事行動の実際
4 統一政権の成立
近世
1 戦乱の終結と幕藩体制の確立 十七-十八世紀
2 北方紛争と海防体制 十八世紀末-十九世紀初期
3 欧米列強の接近と軍事改革 1840-50年代
4 幕末維新の動乱と軍制改革
5 維新変革と統一軍制の模索 1868-1871
近代
1 外征軍隊としての「国民軍」建設
2 日清・日露戦争 1894-1905
3 「デモクラシー」思潮下の日本軍隊 1905-1931
4 大陸での戦争-満州事変・日中戦争 1931-1941
5 太平洋戦争 1941-1945
戦後
1 冷戦下の再軍備 敗戦-1970年代
2 対米追従か、国際貢献か 1980年代-現在

日本の軍事というと、どうしても幕末以降と戦国時代オンリーになりがちなので、その流れをつかむべく本書を読んでみた次第である。
基本的に日本列島において戦争が行われ始めたのは弥生時代つまり紀元前2世紀ごろからであるようだ。
クニと呼ばれる小国家が争いを始め、連合体を形成するようになり、ヤマト王権と呼ばれる大王を中心とする政体ができたのが四世紀前半だとされる。
そして、西暦361年には、朝鮮半島の百済と同盟を結び、たびたび半島に出兵するようになり、西暦391年には、本格的に朝鮮半島に軍事介入するようになったらしい。
高句麗の軍などと戦うにつれて、日本軍の装備も高度になっていったらしい。
鉄製のよろいが大量生産され、騎兵が戦闘に参加するようになった。
この時点で、中世の武士と同様な装備がすべて整ったといってよいとのことであった。
そして、七世紀中頃の白村江の戦いで日本軍は唐・新羅連合軍に完敗し半島からその勢力を完全に駆逐される。
このことは、大和朝廷の首脳陣に非常なショックを与えたらしい。
その敗戦の結果、大化の改新が行われ、律令制による軍団が全国各地で組織されるようになった。律令制による軍団とは、簡単に言うと、徴兵制による規格化された一軍団につき一千人の軍隊であり、日本において初めて行われた徴兵制による軍隊ではないかと思う。
しかし、これらの軍団は九州で防人として中国や朝鮮半島からの侵攻に備える他、東北地方の蝦夷を征服する以外には使用されず、次第に廃止される。
十世紀初頭から武士の原型である兵(つわもの)と呼ばれる人々が出てくるのだが、彼らに影響を与えたのが、俘囚と呼ばれる征服された蝦夷であった。
8世紀後半から9世紀前半にかけて、徐々に軍団が廃止される訳だが、まず、半島への備えが必要な九州地方と蝦夷に対して兵力が必要な東北地方以外の軍団が廃止され、最終的には、九州地方と東北地方の軍団も廃止され、健児の制と呼ばれる武装した富裕な農民や豪族の子弟による兵力に置き換わった。これは、徴兵制による軍隊から志願制による軍隊に置き換わったということであろうか。
兵力は、大幅に縮小されて、治安維持程度のものになったらしい。
十世紀には国衙軍制と呼ばれ、土着した貴族などで武芸に長けた人々が国府に登録され、有事に動員された。これらが先ほどの兵(つわもの)と呼ばれる人々であり、平将門や藤原純友の乱に動員され、武士の原型となった。
おおまかに管理人が考えるに、九世紀くらいまでは歩兵が主力でそれ以降は弓騎兵が主力となり、十三世紀くらいからは打ち物騎兵が主力となり、これが十四世紀くらいまで続き、十五世紀以降は戦いの規模が大きくなって歩兵が主力となったようだ。
基本、日本人騎馬民族論などの論説もあったが、日本人は、騎馬民族ではなく歩兵主体の軍隊を有する民族であると思う。
源平合戦や南北朝の戦いなど比較的小規模な場合には、騎馬武者同士の戦いが行われたが、戦いが大規模になったり、外征をするときの軍隊は歩兵が主力となっているように思うからである。
おおまかに日本の軍隊がどのように変遷しているかを知る上でよい本かと思う。

自分の評価
★★★☆☆55点

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