タヌキおやじの日々の生活 吉村昭「天狗争乱」を読破!!     

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吉村昭「天狗争乱」を読破!!

天狗争乱 (新潮文庫)天狗争乱 (新潮文庫)
(1997/06)
吉村 昭

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「零式戦闘機」に続いて、また、吉村昭作品を読んだ。
その名も「天狗争乱」である。
幕末に起きた天狗党の乱を書いた作品である。
天狗党の乱を取り扱った本は、初めて読んだこともあってなかなかに面白かった。

天狗党の乱とは、尊王攘夷派の水戸藩士、藤田小四郎らが、横浜鎖港を実行するべく筑波山で挙兵した出来事である。
一部を除いて、討幕を目指したものではなかったようである。
筑波山で挙兵して、関東北部を転戦して、横浜鎖港を断念した後は、京都にいる徳川慶喜に尊王攘夷を訴えるべく、中山道を通って、岐阜県まで行き、岐阜県から福井県敦賀まで行軍したところで投降したらしい。
小説では、筑波山挙兵から敦賀で投降した後の過酷な天狗党隊員らへの処遇までを書いている。

しかし、尊王攘夷思想が、徳川御三家の水戸藩から起こって、結局、それが幕府を滅ぼすもとになったのは、皮肉としか言いようがないと思う。
徳川家康もそのようなことは想定してなかったであろう。

それから、天狗党が、中山道を通って、敦賀まで行軍するに際して、軍紀がしっかりしていて略奪等が行われず、地域住民に好感されたことは特筆するべきことである。
太平洋戦争中の沖縄や満州の日本軍みたいに貧すれば鈍するで、戦場における国民を犠牲にして、腐っていく例は数限りなくあるけど、リーダーがある程度しっかりしていれば、比較的、組織が腐ることは少ないという例であると思う。
リーダー大事だよなあと今の鳩山首相を見てて特に思う今日この頃である。

また、天狗党が頼ろうとした徳川慶喜に関する記述もたくさんあり、この人は、鳥羽伏見の戦いで負けたときに部下を見捨てて、軍艦で江戸に帰ってしまうんだけど、部下のこと(もしくは自分のことを慕う人々のこと)を考えず、自己保身を最優先する姿勢は、この時にも伺える。
こういう姿勢は、後世の評価を落とす要因であるなあと思った。

それにしても、天狗党は挙兵するのが早過ぎた。
早過ぎたら、悲惨な目にあうな。
でも、立派な志であることには、変わりはないと思うけど。。。。
それに、こういう人の犠牲の上に明治維新は成就したのである。
坂本竜馬とか有名人の小説に飽きた人にお薦めの小説です。

自分の評価
★★★☆☆75点

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