タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」上巻を読破!!     

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塩野七生「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」上巻を読破!!

皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上
(2013/12/18)
塩野 七生

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ナナミンの最新刊である。
一連の作品から、また、ナナミンが語ったことからすると、ナナミンのミッションは、地中海世界の歴史を網羅しながら、作品にしていくことらしい。
フリードリッヒ二世という人も、その過程において重要なピースであると。。。。
フリードリッヒ二世という人がどういう人かは、あまり日本では知られていないと思う。
簡単に説明すると、12~13世紀の人で、神聖ローマ帝国の皇帝であった。
日本の源頼朝より少し後の時代の人である。
また、世界で初めての専制君主と呼ばれる人である。
神聖ローマ帝国というのは、軍事力を持たないローマ法王が自分を守らせるために任命した皇帝が統治したドイツ諸侯からなる連邦国家みたいなものである。
統治といっても、ゆるいもので鎌倉幕府と同じようなものであったのではなかろうかと我輩は思う。
それから、ナナミンは、彼をルネサンスの先駆けであったとする。

目次
第一章 幼少時代
第二章 十七歳にして起つ
第三章 皇帝として
第四章 無血十字軍
第五章 もはやきっぱりと、法治国家へ
第六章 「フリードリッヒによる平和」(Pax Fridericiana)

日本では、戦国時代というのは、百年くらいで終わったが、イタリアでは、古代ローマ帝国消滅後、1400年くらいに渡って、混迷の時代が続いた。
だから、1400年くらい、群雄割拠で戦国時代みたいな感じではなかったのであろうか。
フリードリッヒが生まれる前の状況として、シチリアと南部イタリアは、シチリア王国というのがあった。
これは、イギリスやフランスの歴史にも影響を与えたノルマン人がつくった王国だ。
そして、ローマを含む中部イタリアは法王領であり、北部イタリアは、都市国家などが群雄割拠する状態であった。
そして、フリードリッヒは、神聖ローマ帝国皇帝とシチリア王国の王女の子であり、両国の継承することができる人間であった。
しかし、歴代のローマ法王は、北と南が同じ勢力の手に帰することを嫌がった。
自分の領地が挟み撃ちになるからである。
そのようなわけで、フリードリッヒは、神聖ローマ帝国の継承権を手放した状態でシチリア島において育った。
当時のシチリア島は、古代ローマ帝国消滅後、イスラム人が占領し、その後、フリードリッヒの祖先を含むノルマン人が占領したという状態であった。
ノルマン人は、少数で征服を成し遂げたが、統治するのは少数では難しかったため、イスラム住民を含む領民たちが不満を感じないように寛容な統治を行った。
そのため、多様性のある文化が花開いた。
そのような中で育ったフリードリッヒは、六か国語を話すことができるという国際的な教養を身につけた。
まあ、いろんな人がいる中で育つと、自然とバランス感覚が身につくということもあると思う。
適齢になって、シチリア王国を継承した後に、時の神聖ローマ帝国皇帝が反ローマ法王となったので、ローマ法王から神聖ローマ帝国皇帝の継承を認められ、神聖ローマ帝国の掌握に赴く。
イタリアからドイツに行ったときに手勢は数騎であったというので、ローマ法王の支援があったというものの、ドイツの掌握に成功したのは、フリードリッヒの力量を示していると思う。
そして、神聖ローマ帝国とシチリア王国の地盤を固めて、十字軍遠征を行う。
この時に特異であったのが、かれは、イスラムのスルタンの交渉によってエルサレムを獲得したということだ。
かれが国際感覚が豊かであったことと、現実主義者であったことと、イスラム文化に対して理解があったことがこのような十字軍を成功させた要因であっただろう。
しかし、原理主義者というのは、キリスト教にしろ、イスラム教にしろ、そういったことを許さないのである。
あくまでも、戦いによって血を流すことによって目的を達成しなければならないと。。。
そういうわけで、熱心なキリスト教徒からは、おおよそフリードリッヒは歓迎されなかったらしい。
次に、フリードリッヒが目指したのが、法治によって、官僚と皇帝が治めるゆるやかな専制国家であった。
この人がそのためにつくった憲法みたいなものが、カプア憲章とメルフィ憲章というものであった。
また、ナナミンは、フリードリッヒが政教分離を図ろうとした初めての人であるとする。
このことは、ローマ法王と正面衝突することになり、果ては、彼の死後、彼の帝国が長続きしない理由ともなる。
まあ、時代の先駆者というのは、損をしやすいと。。。
しかし、歴史的評価は高くなると。。。。

塩野七生「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」下巻に続く。

自分の評価
★★★★☆70点

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