タヌキおやじの日々の生活 平塚柾緒「ヤマモト・ミッション」を読破!!     

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平塚柾緒「ヤマモト・ミッション」を読破!!



日本側は、海軍甲事件と呼び、アメリカ側は、ヴェンジェンス作戦と呼んだ、山本五十六長官機撃墜事件についての本。
まあ、あまり日本人としては、愉快な事件ではないが、太平洋戦争において重要な事件であることは確かである。

序章 米太平洋艦隊艦隊無線班
―――暗号解読室に飛び込んできたビッグ情報
第1章 連合艦隊司令部の前線進出
―――戦局の分水嶺・ガダルカナル島の死闘
第2章 南海の死闘
―――日米の果てしない消耗戦
第3章 死の島からの脱出
―――「ケ」号作戦の裏で熾烈な日米諜報戦
第4章 山本長官、最前線に立つ
―――米軍の空海戦力撃滅を狙った「い」号作戦
第5章 運命の前線視察計画
―――アメリカが練り上げた山本長官謀殺作戦
第6章 「ヤマモト・ミッション」
―――「アヒルどもの中には一羽の孔雀がいたようだね」
終章 国葬
―――里帰りした山本長官搭乗機

太平洋戦争前から日本海軍の暗号がアメリカにほぼ解読されていたことは有名だが、日本側も暗号の更新をたびたび行っており、そのたびにアメリカ側は、暗号解読を行わなくてはならない。
しかし、更新しても暗号の仕組みは同じであるので、ある程度の期間があれば、アメリカはふたたび暗号を解読することができた。
そして、アメリカ側は、ガダルカナル島をめぐる戦いで撃沈された日本海軍の潜水艦から暗号表を奪取することに成功し、日本海軍の暗号の癖を知ることができ、そのスピードはさらに速まることになった。
そのようなわけで、山本五十六のブイン基地視察計画の電報は、ほぼ完全にアメリカ側に解読されていた。
真珠湾攻撃ではじまった太平洋戦争であるが、1941年12月8日にはじまって、約半年後の1942年6月には、ミッドウェイ作戦で日本海軍は敗れ、虎の子の正規空母を4隻、喪失し、それよりちょっと後の8月には、ガダルカナル島の戦いが始まっている。
要するに開戦から一年もたたないうちに敗勢になってしまったと。。。。
ガダルカナル島から日本軍が撤退するのは、1943年2月であった。
そして、1943年4月に運命の海軍甲事件が起こり、山本長官が戦死する。
開戦から1年半たたないうちに日本海軍を率いる人物が戦死してしまったと。。。。
山本五十六は、開戦前、1~2年は暴れて見せますが、それ以降は責任を持てないとのことを昭和天皇に言っていたとのことであったが、それもなかなか困難であったと言わざるを得ない。
読んでいくと、アメリカの作戦の緻密さがわかるが、それと裏腹に日本海軍の情報管理の甘さが感じられる。
まあ、なかなか日本のような島国にいると、国際感覚なんて養われないし、情報に対する取り扱いも雑になりがちだ。
ヨーロッパとか、アメリカとかで常日ごろから情報戦にさらされている人々とは違うわけである。
それから、イギリスもそうであったが、暗号を解読していることを隠そうとする努力も並々ならぬものがある。
山本五十六暗殺作戦の成功後、米軍は、ありとあらゆる手を使って、暗号解読を欺瞞し、山本長官暗殺が偶然であるように装った。
そして、それに日本側は騙され、暗号解読されていないと信じ続けた、
本書には、書いていないが、日本陸軍は、海軍の暗号が破られていると感じていた。
また、ドイツの駐在武官も日本海軍の暗号が破られているのではないかと日本に忠告していた。
第三者から見ると、明らかなことでも当事者では、なかなかわかりづらい。
いかに、修羅場において、己を客観視することが重要であるかを教えてくれる。
よく格闘家が戦いに勝つための心構えとして、「心は熱く、頭は冷静に」ということを言っているが、これに似ている。
加えて、本書によると、山本長官は、乗機が撃墜され、不時着した後もしばらく生存していた可能性が高いとのことであった。
そのことから、撃墜後に迅速に捜索を行っておれば、山本長官を救出できた可能性にも本書は言及している。
これも、示唆に富む記載であろう。
日本国内だけで生きていくならば、そんなシビアさは必要ではないのであろうが、インターナショナルに生きざるを得ない日本人には、様々な教訓を与えてくれる一冊であると思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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