タヌキおやじの日々の生活 五味文彦「平清盛」を読破!!     

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五味文彦「平清盛」を読破!!



源頼朝に対してどうも悪玉的な扱いの平清盛。
武家による政治を日本で初めて行った人物として興味を持っていたので、改めてこの人について書いた本を読んでみようと思った次第である。
鎌倉幕府がある程度続いたのは、平家政権がプレ武家政権としてあったおかげであるといってよいと思う。
源頼朝やその後継者たちは、政治組織を作る才能には長けていたが、商業などを発展させるというセンスに欠けていたと思う。
その点、平清盛は、抜群の商才を持っていた。
これは、彼の氏族の根拠地が、伊勢や伊賀であって、伊勢などは、商業が盛んな地であったということが挙げられると思う。
後の日本の人物でいえば、織田信長が一番近いと思う。
両方とも、出身地が近いし、有力家の嫡子と生まれた点で共通する。

目次
Ⅰ 激動の時代と歴史的人物
 平清盛とその時代 清盛の虚像と実像
Ⅱ 伊勢平氏
 伊勢平氏の系譜 正盛・忠盛の活躍
Ⅲ 武門の貴公子
 平清盛の出生 少・青年期の清盛
Ⅳ 平清盛の台頭
 政界進出の背景 保元の乱と清盛の立場 平治の乱と清盛
Ⅴ 権勢への道
 清盛の栄達 六波羅のさかえ 権勢の高まりと反対勢力
Ⅵ 平氏の政権とその危機
 「反平氏勢力」との対決 独裁体制の確立 平氏の孤立と清盛の死

平清盛の家系が伊勢平氏の嫡流であったかという点は、非常に疑問符がつくそうである。
どこでもそうだが、信濃や甲斐で甲斐源氏の家系が広がったように、伊勢平氏の家系も伊賀・伊勢で無数に広がっている。
そのようなわけで、清盛の家系が嫡流であったかという疑問について述べている。
家系図というのは、いくらでも偽造ができるものだし、実際にそのようなことはよく行われている。
結論からいうと、嫡流かどうかは、かなりあやしいということらしい。
清盛の家系が興隆した原因の一つに、清盛の祖父の正盛が源義家の嫡男の義親の九州においての追討に成功したということがあった。
10世紀前後から律令制がほぼ崩壊し、古代律令国家から王朝制国家に移行したと本書には書かれている。
9世紀後半に大和朝廷は、本州の蝦夷をほぼすべて平定するのだが、それに伴って、律令制による軍団は、維持されなくなったという理解でいいのであろうか?
そして、軍団の消滅とともに武士が生まれてくるのである。
平将門の反乱、源義家らによる前九年、後三年の役。
そして、平清盛の登場である。
清盛は、かたやぶりというか、合理的な性格の人であったらしい。
日照りが続いたときに、祈祷が行われるが、日照りが終わって雨が降り出すときにたまたま祈祷を行っていた祈祷師がよい祈祷師になるだけであり、病気をなおす医者も、治りかけの時にその場にいただけの医者がよい医者と呼ばれるだけだと言ったとの記述があるそうだ。
また、御輿に矢を射たりと、神仏を恐れない姿勢もある。
後の徳川家康が源頼朝に相当するとすれば、平清盛は織田信長に相当するといってよいであろう。
前者が保守的であり、後者が革新的であるという点でも一致する。
その後、保元の乱と平治の乱の勝者になり、清盛は、政権のトップへと近づいていく。
保元の乱というのは、ある意味、院政の矛盾の結果といってよいと著者は述べている。
そのためか、両勢力の敵対関係も非常に複雑であった。
平氏、源氏、摂関家、天皇家でも、血族をわけて戦ったと。。。。
そして、平治の乱では、源氏と平家が戦い、それに清盛は勝利した。
清盛が源氏に勝利して権勢を誇ったのは、卓抜した政治的才能にあると著者は述べている。
八方美人的に天皇や上皇と付き合い、その地位を向上させていった。
そして、平氏政権のおごりとも呼べる事柄が書かれる。
その後、地方で平氏政権に対する不満から反乱が起こり、源頼朝に対して平定軍を送り込むも大敗を喫し、怒り心頭、無念のうちに、病でこの世を去る。
大した葬式とかいらないから、頼朝の首を自分の墓の前に供えてくれと言い残して。。。
頼朝や義経らを殺さなかったのは、清盛の慈悲の一面だったのかもしれないが、晩年は非常に後悔したことであろうと思われる。
管理人は、清盛の大和田の泊の建築とかの産業振興面での話を読みたいと思い、本書を読んだのだが、本書には政治面・平氏や武家の成り立ちといった面での記載しかなく、多少残念であった。
しかし、清盛の政治的な活躍はしっかり書かれており、その点では満足できた。
平清盛を知る上で良書かと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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