タヌキおやじの日々の生活 清水政彦「零式艦上戦闘機」を読破!!     

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清水政彦「零式艦上戦闘機」を読破!!



日本では無数に著作がある「ゼロ戦」についての本。
少し読んでみて、新たな視点があるのかと思ったので完読した次第。

目次
序章 零戦に関する基礎知識
第1章 脇役だった艦上戦闘機ー零戦の生い立ち
第2章 性能データにない強みー試作から初陣まで
第3章 内包された弱点ー初期不良と改良
第4章 攻勢の優位ー栄光の時代
第5章 米軍の新戦法ー激闘の時代
第6章 戦果確認の落とし穴ーガダルカナル
第7章 直掩か空中戦かー黄昏の時代
第8章 圧倒的劣勢の中でーレイテから終戦
おわりにー勝敗を分けたもの

よく零戦は、防御力が弱いと言われたが、零戦が正式採用されたときは、どこの国の戦闘機も似たようなものであり、防弾鋼板でパイロットを保護したり、タンクを防護したりはしていなかったということである。
しかし、欧米列強は、戦訓をすばやく取り入れて、防弾鋼板と防護タンクを装備するようになった。
というのは、ヨーロッパで起こった戦争の損耗は、一ヶ月あまりの戦闘でフランス軍7割、ドイツ軍3割という凄まじいものであったからだ。
アメリカは、イギリスに戦闘機の供与をしており、イギリスからの要請で、防弾鋼板と防護タンクの必要性に気づいた。
一方、日本軍は、パイロットがその重量による運動性の低下と機体重量のバランスが崩れることによる操縦性の低下を嫌ったため、それらを装備することをためらい、結果、欧米と較べて2年遅れくらいになった。
これは、レーダーの開発の遅れとかもそうだが、一般に日本人の戦訓の取り入れの遅さと言うことでは一致している。
欧米人と較べて、論理的思考力が弱いと言うことに加えて、情報に対する感度が弱いということが挙げられるであろう。
その結果、戦争によって軍隊が洗練されるスピードが遅くなると。。。
一般的に、日本人は、はじめから完璧なものを作ろうとするのに対し、欧米人は、だんだんとよいものに改良していくとい姿勢が強いように感じる。
長期戦や大規模戦であれば、欧米人が強いかもしれないが、局地戦や短期戦であれば、日本人が強いかもしれない。
また、無線装置に関しては、内地の訓練部隊や空母艦載機の無線装置は、きちんと機能したらしい。
無線が雑音ばかりでほとんど使えなかったのは、南方で戦った部隊であるとのことだ。
要するに、メンテナンスの問題や気候の問題で、無線が機能しなかったと。。。
これも、南方で無線を正常に稼動させるための努力を怠ったのではないかと思う。
本書では、爆撃機を援護するために、戦闘機が爆撃機にピッタリつくか、爆撃機から多少離れても、敵戦闘機を撃墜することを優先するかで論争になったとのことが書かれている。
基本、戦闘機は、3次元機動をしてはじめてその効果を発揮するので、爆撃機にぴったりついていては、その能力を発揮しづらい。
一方、爆撃機の乗員は、ぴったりついていてくれたほうが、心理的に安心であるし、戦闘機が楯になってくれるということもある。
管理人が思うに、爆撃機と戦闘機の間で無線通信ができれば、もうちょっと効率的な爆撃機の護衛ができたのではなかろうかと思う。
戦果の誤認というのは、どの軍隊でも多くなりがちということであるが、日米ともだいたい実際の戦果の2~3倍ぐらいとのことであった。
ただ、日本軍の戦果誤認に多かったのが、敵艦艇に対する戦果誤認の多さであった。
これは、日本軍のその後の作戦の誤りに大きく影響した。
米軍が艦艇撃沈に関して、あまり戦果誤認をしなかったのは、情報収集力・情報分析力が高かったためかもしれない。
また、サッチ・アンド・ウェーブ戦法といった編隊空戦などの運用面でも劣っていた。
そして、日本軍は、基地設備が貧弱であったので、掩体壕がなく、地上で撃破されたり、レーダー設備の貧弱さから、不利な高度から迎撃しなければならなかった。
基地設備が貧弱であったことも、日本軍の戦闘機が活躍できなかったことの一つの要因であった。
要するに、戦闘機が機能を発揮するためには、その性能だけではだめで、基地設備、運用、パイロットの技量など様々な要因を含めた総合力であるということがわかる。
まあ、ゼロ戦に対して多少変わった知見を得たいときに読んでもいい本かもしれない。

自分の評価
★★★☆☆65点

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