タヌキおやじの日々の生活 ロバート・マーシャル「図説モンゴル帝国の戦い―騎馬民族の世界制覇」を読破!!     

ロバート・マーシャル「図説モンゴル帝国の戦い―騎馬民族の世界制覇」を読破!!



モンゴル軍の戦法について知りたいと思ったので、前回のモンゴル本に続いて読了。
前回の本では、チンギス・ハンについてしか書かれていなかったのに対し、本書では、チンギス・ハンからフビライ・ハンそしてその後までが書かれている。
残念ながら、私が知りたかったモンゴル軍の戦法については書かれていなかった。

内容の紹介(カバーより引用)
「モンゴルを統一し、中国、ホラズムを次々と撃滅、大帝国を築き上げたチンギス・ハン一族。
オゴタイ、トルク、モンケ、フビライと蒼き狼チンギス・ハンの子孫たちは中東へ、ロシアへ、ハンガリーからヨーロッパへとその征服の手を伸ばし、元朝を軸に世界制覇を完成する。
軽装備でスピード重視の騎兵による大包囲せん滅戦、カタパルトを用いた攻城戦など、今までに経験したことのないモンゴル戦法にヨーロッパ世界は恐怖し、モンゴルは破壊と殺戮のモンスターとして今でも記憶されている。
戦いに明け暮れながら、ユーラシアの草原を縦横に駆けまわり、初めての世界帝国を築き上げた騎馬遊牧民・モンゴルの興亡を中心に、11~14世紀の世界の動きをダイナミックに描いた歴史絵巻。」

目次
第1章 国家誕生
第2章 中国からカスピ海へ
第3章 果たされた約束
第4章 ヨーロッパ侵攻
第5章 プレスター・ジョンからハルマゲドンへ
第6章 タタールへの伝道
第7章 モンゴル十字軍
第8章 フビライ・ハンと中国
第9章 衰退、そして崩壊

モンゴル民族の考え方として、領地を拡大するというより、遊牧地を拡大するという考え方であったようである。
遊牧民であるからか、自然、統治機構については不得意であり、チンギス・ハンの孫であるフビライ・ハンは、他民族の知恵を借りた。
また、モンゴル民族の施政者は、征服した土地の農民をはじめは非常に冷遇し、反対に職人や商人を優遇した。
しかし、次第に農民の有用性に気づき、漢民族などを役人に登用して、その支配をはかるようになった。
モンゴル帝国と一口にいっても、東は中国、西は、ロシアから中近東と非常に広い帝国であり、それをチンギス・ハンの息子たちがそれぞれ分割統治していた。
彼らの相続の文化は、長子から順に財産の一部を分け与えて、他の放牧地で独立させ、最後に末子が跡を継ぐというものであった。
そして、征服した帝国もそれに倣った形で分割統治されたものと思われる。
興味深いのはポーランド・ハンガリーまで攻め入って、ヨーロッパ連合軍を撃滅していることだ。
ほとんど完勝といってよいくらいのモンゴル軍の勝利。
その勝因は、モンゴル軍の速攻にあるとのこと。
そして、200年以上に渡って、ロシアを統治し続ける。
ロシア人は、タタール人のくびきと呼んだようだ。
中国では、フビライ・ハンが元帝国を築き上げたが、その親族の帝国は、ユーラシア大陸の各地に分立し、元の滅亡後も各地に残り、ついには消えていった。
農耕民族であると、土地を征服するという考えが強いが、遊牧民族であるモンゴル人は、遊牧地を広げていくという考えが強いようである。
戦術に関する記述は少なかったが、ホラズム帝国を征服したなど、分進合撃戦術を多用したようである。
おそらく、各部隊が協調して進撃するために、連絡の騎兵を多用したり、さまざまな工夫があるものと思われる。
モンゴルの戦術よりは、その征服や統治といったことで興味深く読めた本である。

自分の評価
★★★☆☆70点

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コメント

マイナンバーを口実に休みもらえた

たぬきオヤジさん、どうもです

モンゴル人は視力が尋常じゃなくて、その弓騎兵は相手の射程外から一方的に攻撃できたそうです
騎兵の運用としては弓騎兵が理想的で、欧州の重装騎兵の戦いは儀礼的=プロレス要素が濃かったようですよ

モンゴル帝国に関しては杉山正明の本がお薦めです、
  • 2016-05-06 07:29
  • URL
  • 以蔵 #-
  • Edit

Re: マイナンバーを口実に休みもらえた

どうも、以蔵さん。

休みもらえてよかったですねw
> モンゴル人は視力が尋常じゃなくて、その弓騎兵は相手の射程外から一方的に攻撃できたそうです
草原とか、遮蔽物が少ないところにずっと住んでると、視力がめちゃくちゃよくなるみたいですね。
アフリカの草原地帯にすむ原住民もすごい視力がいいってどこかで聞きました。

> 騎兵の運用としては弓騎兵が理想的で、欧州の重装騎兵の戦いは儀礼的=プロレス要素が濃かったようですよ
欧州の重装騎兵も、十字軍ではかなり強かったみたいですけどね。
それを上回るモンゴル騎兵の圧倒的な強さということでしょう。

> モンゴル帝国に関しては杉山正明の本がお薦めです、
探してみます。
  • 2016-05-07 07:29
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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関東育ちの三十路親父です。
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現在、日本百名城攻略中!!
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