タヌキおやじの日々の生活 神立尚紀「祖父たちの零戦」を読破!!     

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神立尚紀「祖父たちの零戦」を読破!!



日本では人気のゼロ戦物。
零戦のパイロットで有名なのは坂井三郎氏だが、本書は、坂井と違って、士官として戦った二人の戦記である。
進藤三郎氏と鈴木實氏は、海軍兵学校六十期の同期生で、進藤は、零戦の初陣に指揮官として出撃し、中国空軍に完勝したことで有名である。
二人は、その後も戦闘機乗りとして指揮官として太平洋戦争を戦い、終戦まで生き延びた。
面白いのは、二人の戦後で、二人とも自衛隊には入隊せず、民間企業でサラリーマンとして働き、生涯を終えている。
尉官と佐官で戦争を戦っているので、軍隊の中間管理職がどのように働いたかが分かって面白い。

カバーより引用。
『碧いアラフラ海に、炎上する飛行機のオレンジ色の火焔と、
 噴き出す黒煙が幾筋も立ち昇った。
 飛行機が急旋回するとき翼端から
 ツーッと引く飛行機雲、ガソリンの霧を白く吐きながら下降するスピットファイア。
 いくつかのパラシュートが水母のように空に開く。
 飛行機が墜ちると海面に水柱が立ち、やがて白い波紋が広がる。
 それは、まるで海に大きな花がいくつも咲いたかのような美しい光景だった。
 ―――同』

目次
第一章 黎明
 「軍機」の桐箱 十二試艦戦のテスト飛行 ひねり込み 初出撃 二千対一 曲芸飛行 初陣 漢口の夏
第二章 奮迅
 世界初の空母機動部隊 真珠湾奇襲 歓喜と不安と諦観と 「だまし討ち」の汚名 敵なしの零戦 復活
第三章 逆風
 「トラック・パイン」の夜 あっけない戦死 「今日は爆弾が当たりますように」 復讐作戦 ソロモンの戦闘 ガダルカナルの大空戦
第四章 完勝
 コールドウェル中佐とスピットファイア ヒゲ部隊 アラフラ海上空の死闘 ブロックスクリーク攻撃 死角
第五章 落日
 零戦神話の崩壊 F6Fパイロットの死 進藤の結婚 マリアナ沖海戦の敗北 人間爆弾 「決戦」への疑問 「特攻」の真意 最後の血の一滴まで 沖縄戦と特攻 零戦最後の空戦
第六章 焼跡
 「真相はかうだ」 思いがけぬ再会 生き残った戦闘機乗りたち
第七章 変容
 坂井三郎の空戦記 『大空のサムライ』の誕生 ゼロ戦ブーム 冷ややかな視線 軋轢 「眠ってもよいか」
第八章 蒼空
 御巣鷹山 ゼロからの出発 世界で一番の者になれ レコード会社の社員に 「イエスタデイ・ワンス・モア」 語りはじめた搭乗員たち ふたたび空へ

太平洋戦争での凄まじさは、その損耗率の高さであった。
日中戦争では、戦闘機の搭乗員は、一年間を通してさほど戦死することはなかった。
しかし、ソロモン戦では、戦闘機部隊が二か月で戦闘不能になり、サイパン戦では、二日で全滅した。
育成するのに時間と労力と資金・資源がかかるパイロットがあっという間に戦死していくような状況があったと。
面白いのは、編隊空戦に関する日本海軍の取り組みである。
海軍戦闘機部隊全体として、編隊空戦を戦術として取り入れたのは、かなり遅かったみたいだが、部隊別ではかなり早くから取り入れたところもあったみたいだ。
鈴木實氏は、インドネシアのセレベス島の202空の指揮を執り、オーストラリア空軍のスピットファイアと戦闘を繰り広げた。
このとき、鈴木は、完全な編隊空戦を部隊に習得させ、スピットファイアに完勝している。
また、戦後の坂井三郎氏と他のゼロ戦乗りたちの確執についても書かれていた。
本書では、あまり坂井氏には好意的ではない書き方であった。
坂井三郎は、ソロモン戦で右目を失明し、その後は、教官として海軍に所属していたため、戦争末期の厳しい戦況の中で戦った戦闘機乗りからは厳しい見方があったようだ。
それに、個性が強い戦闘機乗りたちの間では、自然と相性の良い悪いがあって、その確執があった。
坂井三郎氏が有名になって、様々な批判をする中で、反発を覚える人もいたということである。
あと、士官と下士官の確執もあったであろうと思う。
ある程度仕方がないのかと思う。
前線指揮官のゼロ戦乗りを取り上げた本として面白いのかと思う。

自分の評価
★★★★☆75点

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