タヌキおやじの日々の生活 渡辺晃宏「日本の歴史04―平城京と木簡の世紀」を読破!!     

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渡辺晃宏「日本の歴史04―平城京と木簡の世紀」を読破!!



日本の8世紀は日本型律令国家建設の世紀といってよいだろう。
なぜ、当時、日本の大和朝廷が律令制度を取り入れたのかという疑問が浮かぶ。
著者によると、第二の白村江の敗戦や壬申の乱を防ぐためであったとする。
天智天皇と天武天皇が朝鮮式山城を西日本のいろんなところに作ったことや都城を遷都したりしたことからも、白村江の敗戦は当時の大和朝廷にはかなりの衝撃であったらしい。

目次
第一章 律令国家としての出発
第二章 平城京への道
第三章 長屋王から光明皇后へ
第四章 天平の日々
第五章 大仏開眼への道
第六章 平城京の終焉

律令国家とは何かというと、律令という法律群によって整備された中央集権国家と言えるであろう。
7世紀初めに、律令制度を取り入れたばかりの時は、律令制度を厳格に適用しすぎて、私有財産を制限しすぎ、うまく制度がはたらなかった。
そのため、日本の実情に合わせるように手直しがされていった。
それまでは、地方に割拠する国造とよばれる豪族を統括する仕組みになっていた。
しかし、律令制度が取り入れてからは、中央が派遣する国司が地方を治めるかたちとなった。
政府の仕組みは、二官八省といって、太政官と神祇官の二官が一番上の位で、太政官の下に、中務省や式部省や治部省や民部省や兵部省や刑部省や大蔵省や宮内省といった八省がある。
制度図を見ると、現代の政府と相通ずるものがあると感じる。
現代の日本にあって、当時の律令国家にないものは、国会と司法と総理大臣の三権分立と民主主義選挙であろうか。
現代の日本と同じで、行政機構だけは、かなり高度なものである。
現在も政治は三流で、行政機構は一流といわれるが、行政機構は、律令国家以来の歴史があるので、それなりに機能がはたらくのかもしれない。
民主主義がうまく機能するためには、健全な市民の存在が必要であろう。
ヨーロッパの都市国家の場合、市民が武装して重装歩兵として戦い、国を守り、国を統治するという意識が強かった。
日本の場合は、そういった市民が発達しなかったため、民主主義が発達しなかったものと思われる。
律令制度が機能したのは、8世紀、9世紀の二世紀ぐらいであったようだ。
基本的に、当時の日本の実情にあっていたのは、豪族の連合からなる連邦国家であっただろう。
実際に、12世紀には、各地の武士の意見を反映する鎌倉幕府が成立し、江戸時代には幕藩体制となっている。
どうも日本における中央集権国家というのは、かなり人工的なものであるようだ。
明治政府も中央集権国家であったが、これも人工的であった。
日本において、律令国家を成立させるための紆余屈折が書かれている。

自分の評価
★★★★☆75点

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日本の歴史06―道長と宮廷社会
日本の歴史07―武士の成長と院政

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