タヌキおやじの日々の生活 春原剛「甦る零戦 国産戦闘機vs.F22の攻防」を読破!!     

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春原剛「甦る零戦 国産戦闘機vs.F22の攻防」を読破!!


プロローグ
第一章 コード・ネーム「心神」
 1 ゼロの遺伝子 2 異形の兵器 3 「心神」の誕生 4 CX・PX
第二章 日米同盟の呪縛の中で
 1 ベールを脱いだ実証機 2 日の丸ステルスの実像 3 防衛産業基盤の命運
第三章 迷走するF22
 1 第四次FX問題 2 アメリカの思惑 3 対日不買論 4 オバマの決断
第四章 取り残された日本の夢
 1 米軍変貌 2 有事対応力 3 第六世代への道 4 「制宙権」を巡る争い 5 老将からの伝言

航空自衛隊の次の国産戦闘機開発について論じた本である。
FSXはF16をベースとして開発され、F2として実戦配備された。
その次をにらんだ動きを論じている。
FSX開発の頃と較べて変化した状況の一つとして、ステルス技術の向上がある。
第2次世界大戦からレーダーが実戦投入され、レーダーで敵を捕捉することが当たり前になった。
また、敵にミサイルを命中させるのにも、レーダーを使用することが多い。
要するに、昔は、文字通り、人間の眼が兵器や軍隊の眼であったのに対して、現在は、レーダーや様々なセンサ類がそれらの眼になったわけである。
そして、時代が進み、今度は、兵器の眼であるレーダーに捕捉されないような技術としてステルス技術が開発され、ステルス戦闘機として実用化されている。
そのような趨勢において、次の国産戦闘機も当然ステルス機とする予定らしい。
その開発のための予算規模が約2兆円と凄まじい規模となるらしいが、その前にステルス技術の技術立証機「ATD-X」心神を開発することになった。
これは去年に初飛行して話題になっている。
FSXの時は、アメリカから横槍が入ってアメリカとの共同開発となり、日本の開発陣は無念であったというのをよく聞く。
その当時の国際情勢として日米貿易摩擦があり、自動車とかエレクトロニクス製品を活かすための生贄になったという見方もできるであろう。
ただ、今現在は、日本のエレクトロニクスや家電が衰退したこともあってどうもアメリカからの横槍が入りにくくなったことはあると思う。
今年、三菱の新型旅客機MRJ(ミツビシリージョナルジェット)が初飛行したのも、日本が家電とか携帯電話とかパソコンから付加価値の高い航空機やロケットや人工衛星などの航空宇宙産業にシフトしようとする動きの表れであろう。
しかし、やはり米国は老獪であるようだ。
ATD-Xのステルス試験のための設備をまったく貸してくれなくてフランスで行わざるを得なかったり、ステルス機の話ではないが新型空対空ミサイルのAMRAAMを米国から購入したいと打診した時には、売却してくれなく、日本が開発を始め、AMRAAMに相当するミサイルができそうになった段階でAMRAAMを売却するという手段にでたということもあったらしい。
また、空自がステルス機を早く欲しがる理由として、米軍のF15とインド空軍のスホーイ30が対戦をしてドッグファイトで完敗したことがあるとのことであった。
F15はかなり古い戦闘機だが、さすがに新鋭機のスホーイ30との対戦では分が悪くなっているようだ。
そのようなわけで、はじめ、空自はF22を欲しがったが、米国はその輸出を認めてくれず、その代わりにF35が空自の次期主力戦闘機になることになった。
将来的には、F35と国産ステルス戦闘機の二本柱にしたいのであろうと推測する。
今日日、戦闘機の開発費が高騰していることを考慮すると、国産戦闘機も国際共同開発となる可能性が高いと思うが、兵器を純国産にするか共同開発にするかは、コストや性能や国内産業を考慮して最も頭をひねるところであろうと思う。
管理人の浅慮では、いっそのこと、戦闘機とか軍艦とか金のかかる装備はすべて共同開発にして、無人化技術とかに金をかけて、UAVなどを純国産にすればよいのにと思う。
自衛隊が定員割れしている状況では、無人化技術に重点を置くのが妥当であると思う。
また、兵器開発するときには、輸出することをはじめから念頭に入れるべきであろう。
兵器コストを下げて、防衛費削減につながるだけでなく、輸出すれば、国の利益にもなるし、防衛産業も維持することができるからである。
最終章で、「制宙権」という言葉が出てくるのが印象に残った。
宇宙を制する者が戦争に勝利するのだそうな。
現在は、偵察衛星が宇宙から敵国の様子を監視し、それに基づいて作戦が立案・実行されている。
古来より戦争とは制高点をめぐるものであったそうで、高い所をいち早く奪って敵情を把握しながら、戦いを進めた者が勝利するということであったようだ。
その制高点は丘や山などの高地から空に移り、ついには宇宙に至った。
このような流れで、今度は、敵の偵察衛星を破壊しようという実験も行われた。
これも、航空機が兵器として使用された初期と同様であろう。
はじめは、偵察機として使用され、次に、その偵察機を撃墜するために航空機が機関銃を装備するようになり、戦闘機や爆撃機に派生していった。
現在使用されている偵察衛星がどのように派生していくかを考えると少なからず恐怖を感じないでもない。
安全保障を考える上で、兵器開発をどうするかというのは非常に難しく重要な問題である。
この本の次に読んだのはホンダジェットについての本なのであるが、こちらの方がもうちょっと気軽に考えられる夢があるなと感じた。

自分の評価
★★★☆☆60点

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関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
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「はやきこと風の如く、
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