タヌキおやじの日々の生活 新田次郎「梅雨将軍信長」を読破!!     

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新田次郎「梅雨将軍信長」を読破!!

梅雨将軍信長 (新潮文庫)梅雨将軍信長 (新潮文庫)
(2010/09)
新田 次郎

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過去に読んだ新田次郎の「劔岳 点の記」は、かなり面白かった。
行きつけの本屋の歴史小説のコーナーに新田次郎の「梅雨将軍信長」が並んでて、新田次郎は、山岳小説だけでなくて歴史小説も書いていたんだなあと思って購入、一週間くらいで読み終えた。
これもたいへんおもしろうございました。
文章が巧くて読みやすいのと、ストーリーがよく練られてる様な気がする。

本書は、9つの短編でなっている。

1編目は、表題作の「梅雨将軍信長」で、桶狭間の合戦から本能寺の変までを書いている。
信長の戦における大勝の陰に「気」を見る男がいたと。。。。
その男の名は、平手左京亮、信長のかつての後見役であった平手政秀の弟であった。
桶狭間の合戦の前、今川義元の大軍が押し寄せる中、左京亮は、小鼓を打っていた。
信長が、何をしているのか聞くと、気をうかがっているという。
そして、その後の大豪雨を予測する。
信長は、その大豪雨を利用して義元に奇襲を仕掛け、大勝利を手に入れる。
そして、長篠の合戦でも。。。。というお話である。
う~ん、唯物論者で合理主義者の信長がそういうことを信じるかなと思うのだが、話としては面白い。

2編目は、「鳥人伝」で、飛行機(グライダー)を作って空を飛ぼうと挑戦する江戸時代の表具師、幸吉のお話。
ちなみに、ウィキペディアによると、浮田幸吉(うきた こうきち、1757年-1847年?)は、日本で初めて空を飛んだとされる人物で、鳥人幸吉、表具師幸吉、櫻屋幸吉、備前屋幸吉、備考斎(びんこうさい)とも呼ばれるそうな。
おまちさんとの恋模様と絡めて書かれている。
あまり、具体的な資料が残ってないのが残念だけど、そういう人が日本にいたということは誇らしいことですね~。

3編目は、「算士秘伝」で、和算に情熱をかける江戸時代の和算家、久留島義政のお話。
時は江戸時代、谷真平は、娘のあやと珠算術を教えていた。
あるとき、備中松山藩の浪人、久留島義政が現れ、尋常でない才能を示し、谷家に居座ることになる。
そして、久留島は、次々と新しい算法を発見していくのだが、そのうち、関流の門人との一悶着が。。。というお話です。
吾輩は、理系の出身なので、数学にはものすご~く苦しめられたのだが、そういうことに情熱を傾けられるのは羨ましい気も。。。。

4編目は、「灯明堂物語」で、幕末の御前崎の突端にあった灯明堂(昔の灯台)が舞台の話である。
幕末に、幕府が劣勢となりつつある頃、薩摩の軍船が江戸方面にやってくるのを座礁させようと灯明堂の位置を変える命令がでる。
しかし、プライドにかけて灯明堂の灯を守ろうとする灯明堂守たちは。。。というお話。

5編目は、「時の日」で、珍しく飛鳥時代のお話である。
漏刻という昔の水時計の開発にまつわるお話である。
昔から、権力者は、権威を確かなものにするため、暦や時刻を計って民衆に知らせた。
ここでは、漏刻の開発における苦労と蘇我氏と中大兄皇子との争いとを絡めて書いている。

6編目は、「二十一万石の数学者」で、数学者として天才的な頭脳を持っていた久留米藩主有馬頼徸(ありまよりゆき)のお話である。
それまで、和算家たちは、算術を門外不出として世に公表してなかった。
しかし、時の将軍、徳川吉宗は、数学を門閥の中に置くのではなく、世の中に公表すべきであると頼徸に説き、日本中の算術の公表を目的とした算術書の編纂を命ずる。

7編目は、「女人禁制」で、題名通り、女人禁制とされていた富士山に初めて挑戦することになった江戸時代の大奥の女中、お加根のお話。
これは、新田次郎がよく書く山岳に関する小説である。
大奥の派閥争いが、お加根が富士山に挑戦することになったきっかけになっていることも面白い。
これを読むと、ガンダムの監督の冨野氏が「戦争をしなくなると男が弱くなって女が強くなる」と言っていたが、江戸時代の女性の逞しさを感じるなあ。

8編目は、「赤毛の司天台」で、江戸時代の天気予報に関するお話である。
安間清重の天気予報はよくあたると評判であった。
そこで、例によって、幕府内の権力争いによって、幕府直轄の天文台は、天気予報をしなければならなくなる。
天文台は、安間がどのようにして天気予報をしているか知ろうとするのだが。。。というお話。

9編目は、「隠密海を渡る」で、徒目付、近藤主馬之助のお話である。
主馬之介は、隠密として大奥大年寄の絵島の所業を暴こうと、大奥に納品する品物の経路を洗っていた。
そして、絵島を有罪にし、今度は、私腹を肥やしている代官を摘発するために罪人に化けて御蔵島に行くことになる。
そして、そのあと、主馬之介は、どうなるのか???というお話。
色恋沙汰と絡めて面白く読める短編である。
主馬之介の立ち振る舞いが心地よいです。
サラリーマンは、感情移入して読めるかも。。。

新田次郎は、気象庁の技術者だったということもあって、科学、技術、山岳、気象に関する短編が多かった。
そういうことに興味ある人は、面白く読めるであろうと思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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追記

有給休暇取って、トルコ、イスタンブールに旅行に行くので、しばらく更新が止まります。
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