タヌキおやじの日々の生活 吉村昭「深海の使者」を読破!!     

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吉村昭「深海の使者」を読破!!

今日は、資格試験の模試を受けてきた。
結果は、まあまあか。
それにしても長いこと試験勉強しとるなあ、吾輩(汗)

深海の使者 (文春文庫)深海の使者 (文春文庫)
(2011/03/10)
吉村 昭

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久しぶりの吉村昭作品である。
ずっと読みたいと思っていたが、本屋に置いてなくて、最近、新装版が出たので購入してみた。

第二次世界大戦中、日本とドイツを連絡すべく、その間を航海した両国の潜水艦のドキュメンタリー小説である。
大戦中、アフリカ、インドはイギリスの植民地だったし、ソ連は連合国側であったから、日本とドイツを結ぶのは、基本的には、潜水艦しかなかったのである。
戦争ともなると、味方同士で、共通の戦略を立てなければならないこともあるし、特に日本の場合、ドイツの軍事技術を欲しがっていた。
そのために、人、物、ノウハウなどの連絡をする手段が必要であったのである。
大戦初期に枢軸国側が優勢だった時は、仮装巡洋艦と呼ばれる客船に偽装した軍艦が日独間を連絡していた。
しかし、戦況が悪化するにつれて、喜望峰経由で日独間を航行するルートへの米英軍の哨戒体制が強化され、仮装巡洋艦では到底、連絡不可能な情勢となり、ついには、潜水艦でも困難な情勢となる。

結果として、日独連絡に従事した5隻の日本の潜水艦のうち日本に帰投できたものは、1隻であった。
ドイツの潜水艦も日独連絡に従事しているが、こちらも損害は大きかったようである。
また、ドイツから譲渡された二隻の潜水艦も一隻は撃沈されている。

ノルマンディー上陸作戦で、占領下のフランスにあったドイツの潜水艦基地は使えなくなるのだが、ちょうどその時に、その基地に向かって大西洋にいた伊号第五十二潜水艦は、大西洋で立ち往生するうちに撃沈される。

また、ドイツの降伏時にドイツの潜水艦U234号に乗って日本に来る途中だった友永、庄司両技術中佐は、U234が連合軍に投降することとなって、自決した。

自艦の所在を敵に教えてはいけないので、敵を攻撃することもなく、敵に遭遇するとひたすら潜航するという成功率の少ない航海のなか、潜水艦に搭乗する人々は、よくやったと思う。
日本はドイツをあてにして戦争を始めたわけであるが、連絡が取りにくいということは全く考慮されなかったのであろうか。
結局、トップの間違った決断のつけを払うことになるのは前線の将兵の血なのである。
震災が起こった現在でも同じことが言えると思う。

また、余話として、飛行機による独伊と日本との連絡についても書かれている。
イタリアの航空機による連絡は、ソ連上空を経由することによって往復することに一回だけ成功したようである。
しかし、それ以降は、ソ連を刺激したくない日本側の意向で実施されなかった。
どちらにせよ、終戦間近にソ連から宣戦されることを考えれば、意味のない配慮であった。
後知恵であるが。。。。
また、A26という日本の航空機を使用した連絡も実施したが、失敗したようである。

全体的に、敵艦を撃沈するとかいう話ではなくて、ひたすら隠れて航行するという話なので暗くなりがちだが、戦争という極限化で繰り広げられる人間ドラマとして非常に興味深く読めると思う。

日本の潜水艦の読み物で面白いのはこの一冊。

伊58潜帰投せり (学研M文庫)伊58潜帰投せり (学研M文庫)
(2001/01)
橋本 以行

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A26についてはこの一冊。

悲劇の翼A‐26 (朝日文庫)悲劇の翼A‐26 (朝日文庫)
(1990/04)
福本 和也

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自分の評価
★★★☆☆70点

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