暑くなってきたが、去年ほどではない感じだな。
電力不足の折によかった。
でも、やっぱり暑い。
どうも読書分野が戦争物に偏りがちなので、ビジネス本も読まねばと購入。
オムロン創業者の立石一真氏の伝記である。
以下、ウィキペディアの記述。
『立石 一真(たていし かずま、明治33年(1900年)9月20日 - 平成3年(1991年)1月12日)は日本の実業家。
オムロンの創業者。
1921年熊本高工電気(現:熊本大学)卒業。
兵庫県庁に勤務後1930年京都に「彩光社」設立。
1933年にオムロンの前身である「立石電機製作所」(重電用機能部品を生産)を設立。
戦後オートメーションの必要性からマイクロスイッチなどを自社開発し、当時の立石電気の資本金の4倍もの資金をかけて中央研究所を設立する。
ここから計算能力をもつ自動販売機や自動改札機などを開発。
1991年1月12日死去。享年90。』
昔、今でもそうだが、電子体温計と言えば、オムロンであった。
吾輩も何度もお世話になったものである。
オムロンの由来だが、京都の御室(おむろ)に立石電機製作所の本社があったかららしい。
しかし、京都生まれの企業は多い。
吾輩が新入社員で入ったメーカーの親会社も京都生まれの企業であった。
しかも、本書に記載があった。
京都という地は、日本でも有数の歴史が古い所だが、新しい物を生み出す土壌があるのであろうか。
一見、ミスマッチであるようで、そうでもないようである。
フィードバック制御とか、昔、吾輩が大学で勉強したことが出てきて懐かしかった。
オムロンは、フィードバック制御にコンピュータ制御を加えたオートメーション機器を開発して大きくなったらしい。
吾輩には、電子体温計のイメージしかなかった。
立石氏の経営の特徴として、研究開発に力を注いだこと、オートメーション機器に力を注いだこと、が挙げられるのかと思う。
オートメーション機器への注力は、日本の高度経済成長における需要にマッチした。
それが、オムロンが大企業に発展した一因かと思う。
他社がやるたがらないこと、やれないことをやる。
そこに商機がある。
言うのは易しいが、行うのは難しい。
本書は、立石一真氏、礼讃の書となっているが、批判の目で見てみると、ソニーとかパナソニックとかほどの大企業にならなかったのは、無駄な研究開発が多かったからではなかろうか。
また、一般消費者向けの物にあまり手を出さなかったからではなかろうか。
立石電機製作所は、途中、卓上計算機に手を出して失敗している。
ただし、大企業であればよいかというとそういうものでもないが。。。。
ともあれ、ビジネスパーソンには、面白く読める一冊かもしれない。
応用物理を専攻した吾輩には、面白かった。
自分の評価
★★★☆☆65点
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