タヌキおやじの日々の生活 司馬遼太郎「胡蝶の夢」1~4巻を読破!!     

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

司馬遼太郎「胡蝶の夢」1~4巻を読破!!

台風一過である。
今日は、かなり涼しかったな。
このくらいだと過ごしやすいのだけど。。。

胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)胡蝶の夢〈第1巻〉 (新潮文庫)
(1983/11)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)
(1983/11)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

胡蝶の夢〈第3巻〉 (新潮文庫)胡蝶の夢〈第3巻〉 (新潮文庫)
(1983/12)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る

胡蝶の夢〈4〉 (新潮文庫)胡蝶の夢〈第4巻〉 (新潮文庫)
(2005/03)
司馬 遼太郎

商品詳細を見る


長かった。
かなり読み終わるのに時間がかかってしまった。
読書に時間が取れなかったせいもある。
しかし、司馬作品の期待を裏切らず、面白かった。
1巻は、昔、読んだ記憶があるなと思ったのだけど、途中で読破するのを断念したのかな?

本小説は、幕末の蘭方医、松本良順、関寛斎と通訳の司馬凌海が主人公である。
以下、主な経歴。

松本良順(まつもと りょうじゅん、1832年~1907年)とは、江戸時代末期の幕臣・医師、 明治期の軍医・政治家である。
大日本帝国陸軍軍医総監(初代)や貴族院勅撰議員などを務めた。
実父は、佐藤泰然。

関寛斎(せき かんさい、1830年~1912年)は、幕末から明治時代の蘭方医である。
上総国の農家の子として生まれ、佐倉順天堂に入り、佐藤泰然に蘭方医学を学ぶ。
そして、オランダ人医師ヨハネス・ポンペ・ファン・メーデルフォールトに最新の医学を学び、銚子を去って徳島藩の典医となる。
戊辰役には官軍の奥羽出張病院長として、敵味方の別なく治療に当ったそうな。

司馬 凌海(しば りょうかい、1840年~1879年)は、医学者・語学者、愛知医学校校長。
佐渡島生まれ。
諱は盈之(みつゆき)、凌海は通称。幼名、島倉伊之助である。
「胡蝶の夢」では、伊之助と書かれている。
独・英・蘭・仏・露・中の6か国語に通じていた。
特に松本良順、ポンペ・ファン・メーデルフォールトに師事していたことから、医学用語の日本語訳を多く作っている。

幕末において、低い身分から西洋の知識を手に入れることによってのし上がり活躍していった人々を書いている。
幕末において、江戸幕府側で活躍した人々は、新しく取り立てられた者か、御家人身分の者、旗本の家に養子に入った者が多かったそうである。
松本良順も、実父は、蘭方の大家だが、その祖父は下層の出で、才覚で出世し、士分となったものであった。
まあ、乱世ともなると、いろんな人が出てくるのだなあと思った。
蘭学の知識をもとに立身出世意を図る者、幕府への忠義に生きる者、日本の医学、国防の発展に尽力する者、伊之助のようにただ気の赴くままに知識を吸収し続ける者。。。。
きっと、平和な時代においては、隠れて見えなかった、また、抑え込まれていた人間の性が、乱世においては、火山噴火のように沸き出てくるのであろうと思う。
だからこそ、戦国時代とか幕末は、日本人の心を惹きつけてやまないのであろうと思う。

一方で、司馬遼太郎は、江戸時代を封建的な時代としてマイナスの評価を与えているようだ。
士農工商の中でも、さらに細分化された身分制度があり、その身分が固定化されていたことに嫌悪感を感じているようだ。
まあ、人によっては、そっちの方が心地よいのだけどもね。
よく作家に上司にしたい歴史上の人物を挙げさせると、織田信長が一番になったりするが、本当に信長に仕える立場になったらすごい大変なんじゃないかと思う。
実際、付いていけなくなって、何人も謀反を起こしているではないかと。。。。

ともあれ、あらすじはというと、佐渡島に生まれ育った島倉伊之助は、祖父に連れられて、島を出て、蘭学者、松本良順に仕えることになる。
良順は、蘭学が求められるようになった時代を背景に、江戸幕府という巨大組織の中で奥御医師として浮上していく。
そして、長崎にオランダ人医師ポンぺが来日することを知り、改めて医学を学びたいと考えるようになる。
という感じです。

もう一人の主人公の関寛斎は、良順の実父に師事した人物であり、良順、伊之助と共に長崎でポンぺのもとで学び、徳島藩の藩医となるのだが、司馬遼太郎は、徳島藩については、あまりよく書いてない。
徳島生まれの吾輩としては、非常に不本意であるが、まあ仕方がないかなと。。。。
幕末において、何の役割も果たさなかったし。。。。
しかし、それは中庸の徳というやつではないかと、弁解めいた考えも浮かぶのである。

なお、吉村昭の「白い航跡」も一緒に読むと、時代が重なっており、同一人物が登場していて、比較することが出来て面白い。
参考(過去の記事)
吉村昭「白い航跡」を読破!!

医療関係者、語学関係者は、特に面白く読めるのではないかと思う。
それ以外でも、十分面白く読めます。
お薦めです。

自分の評価
★★★☆☆70点

関連記事
おひょう君ブログ
うるめしま
灰―Book―

ポチっとお願いしますm(_ _)m
にほんブログ村 小説ブログへ
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

tatsunootoshigo

Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
コメント、トラックバック、相互リンク、大歓迎です。

サイト内検索

日本百名城のインデックス

百名城インデックスへ

百名城以外のインデックス

百名城以外インデックス

博物館などのインデックス

博物館などのインデックス

タヌキおやじの足跡

タヌキおやじの足跡

※本ブログにおける訪問した場所の記事とグーグルマップを関連付けたホームページです。

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

ランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 その他趣味ブログへ blogram投票ボタン

広告・宣伝

whiteheights-banner3.jpg

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。