受かっていれば。。。。。(涙)と思う今日この頃。
まったく、箸にも棒にもかからない成績だったんだけどね。
![]() | 不安定からの発想 (講談社学術文庫) (2010/10/13) 佐貫 亦男 商品詳細を見る |
本屋で手に取ってみて、なんか面白そうだということで購入する。
著者の佐貫亦男氏(故人)については、航空雑誌などで名前だけは知っていた。
とりあえず、著者紹介。
佐貫亦男(さぬきまたお、1908年〜1997年)は航空宇宙評論家、エッセイストである。
1931年(昭和6年)に、東京帝国大学工学部航空学科を卒業後、軍命で日本楽器製造(現ヤマハ)に赴きプロペラの設計を行い、陸軍の九七式戦闘機を担当したそうな。
戦後は、気象庁で風速計の開発に携わり、その後、東京大学教授、日本大学教授を務めた。
晩年は航空評論家として活躍したとある。
本書の内容だが、前半は、主にライト兄弟が有人動力飛行を成功させるまでを書き、後半は、主に社会における安定と不安定をどのように取り扱うかについて書いている。
ライト兄弟の成功の要因については、軽いエンジンを作ることができたことや、主翼を捩ることによって安定性を確保したことだと言われているが、著者は、ライト兄弟が、空を不安定なものであることを受け入れ、自らが操縦桿を握ることで安定を生み出したことが要因であると述べている。
始めから安定に身を置くのではなく、自らが能動的に動くことによって、つまり、制御することによって安定を生み出すのであると。。。
そして、この発想は、現代社会を生きる我々にも応用できるのではないかと。。。。
本書で一例としてあげているのは、システムや人間にしても利きがよすぎるもの(人間にあてはめるとおっちょこちょい、革新的)は、変動が大きくなって不安定であると。
そして、利きが悪いもの(人間に当てはめると真面目、保守的)は、スタートダッシュが遅くなり変化に乗り遅れると。
そこで、始めは、利きがよすぎるものを使用して、徐々に、安定なもの、利きが悪いものの比率を増やしていくべきであるという旨が書かれている。
実際に、様々な会社の歴史を調べていくと、会社が小さい頃は、革新的な思考をする人材が多く、会社が大きくなっていくにつれて、保守的な思考をする人材が増えていくということはよく言われていると思う。
大きくなった会社というのは、意図せずに、佐貫理論を実践しているのであろうか?
特に印象に残ったのは、最後にあとがきに記してあった一言であった。
『いまの日本も失速寸前の状態にある思いがする。
これは単なる不安定とちがって、事は重大である。
このとき、どんな舵を使うか、あるいは使わないか、その決断は責任ある人たちが実行すべき問題であるけれども、もし、この小著が何らかの意味でヒントを与えることができたら、これ以上の幸いはない。』
とある。
本書が書かれたのが、1977年のことなので、失速、つまり、バブルの崩壊を予期していたと考えることもできる。
そして、その後の日本の政治家が国をうまく制御しているようには、舵を取っているようには思えない。
ともあれ、理論倒れの所も多々あるかと思うが、面白く読める一冊であると思う。
自分の評価
★★★☆☆60点
関連記事
お気らく活字生活
いいコトバ
Gori ≒ ppdwy632
ポチっとお願いしますm(_ _)m
徳島県小松島市の賃貸マンション、ホワイトハイツ



