タヌキおやじの日々の生活 中村彰彦「闘将伝-小説 立見尚文」を読破!!     

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中村彰彦「闘将伝-小説 立見尚文」を読破!!

昨日は、訳あってお台場に行ってきた。
砲台跡を見学。
カメラを持って行かなかったのが残念。

闘将伝―小説 立見尚文 (文春文庫)闘将伝―小説 立見尚文 (文春文庫)
(2011/10/07)
中村 彰彦

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戊辰戦争では旧幕府側として戦い、明治維新後は、日清戦争・日露戦争で活躍し、陸軍大将まで登り詰めた立見尚文という人物にかねてから興味があったので、購入する。
購入してから、本書の著者、中村彰彦氏が、昔、読んだ『軍艦「甲鉄」始末』の著者であったことを知る。
『軍艦「甲鉄」始末』は、ノンフィクションとしてなかなかの面白さであった。

参考(過去の記事)
中村彰彦『軍艦「甲鉄」始末』を読破!!

ともあれ、立見尚文の説明。ウィキペディアの説明をまとめてみた。
立見 尚文(たつみ なおふみ、1845~1907)は、通称は鑑三郎で、桑名藩士、日本の裁判官・陸軍軍人である。

経歴

幕末において

藩主松平定敬の京都所司代就任に伴って、京都で桑名藩の周旋役を任される。
その後、幕府陸軍に出向する。
歩兵第3連隊に籍を置きフランス式用兵術を学ぶ。

戊辰戦争において

鳥羽・伏見の戦い、江戸開城、徳川慶喜謹慎後も抗戦を主張し、桑名藩の軍制を立て直す。
その後、土方歳三と連繋し宇都宮城の戦いで功あり。
北越戦争では雷神隊隊長としてゲリラ戦を展開。
官軍を度々壊滅、敗走させる。
特に朝日山の戦闘では、奇兵隊参謀時山直八を討ち取る殊勲を挙げる。
その後、会津若松城に赴き、城下の戦いで敗走する。
出羽国寒河江の長岡山において最後の抵抗をするが、奥羽列藩同盟の中で最後まで抵抗していた庄内藩が降伏した後、明治政府軍に降伏した。

明治において

敗戦の後は謹慎生活を送り、その後、裁判官として勤務するも、士族の反乱が相次いで起きると指揮能力を評価され、請われて明治陸軍入りする。
西南戦争では陸軍少佐として新撰旅団一個大隊を指揮し、日清戦争では陸軍少将で歩兵第10旅団長、日露戦争では陸軍中将として第8師団を率い出征する。
黒溝台会戦では、ロシア軍の冬季大規模攻撃を受けた日本軍左翼の重要拠点である黒溝台を救援に向かう。
数倍のロシア軍との戦闘は激烈を極め、日本側も増援する中、立見は師団兵力の半数を失いながらも黒溝台を回復し、会戦はロシア軍の退却で終結した。
これらの功績により、旧幕府軍出身者ながら陸軍大将に昇進。
薩長出身の将軍たちも、戊辰戦争時の苦い経験から立見の前では頭が上がらないことが多く、特に山県有朋は北越戦争の際、何度も煮え湯を飲まされていることから、生涯避けていたという話もあるそうな。

旧幕府軍側にあった人物が明治陸軍において陸軍大将まで登り詰めたというのは、余程、将としての能力があったのであろう。
この人物の山場は、朝日山の戦いと黒溝台の戦いであると思う。

ともあれ、本書の感想であるが、著者は、ノンフィクションを書く方が得意なのか、淡々と書かれていて、読者の情に入り込んでくるものが少ないように感じた。
こういうところは、司馬遼太郎がすごく上手なんだけどね。
著者は、他にも旧幕府軍側の将の小説を書いており、賊徒専門作家と呼ばれているそうである。
薩長側の人物を書いた小説は、山のようにあるが、旧幕府軍側の人物を書いた小説は少ないので、非常に貴重であると思う。
おそらく、立見尚文が薩長側にいたら、もっと立身出世していたことは想像に難くないが、はじめに敗軍側にいようとも、自身の向かおうとする方向性が間違っていなければ、最終的に成功することは可能であるという好例であると思う。

印象に残ったのは、最後の「この四十年間おれを一貫して突き動かしていたのは、戊申の賊徒と名ざされた者がその気になればどれほどの能力を発揮できるか、あやつらに見せつけてやる、という思いだったんだなあ」という言葉。
サムライの意地を感じる言葉です。

淡々と書かれている部分も多いが、幕末・明治期における一日本人の気概を感じさせてくれる一著である。

自分の評価
★★★☆☆55点

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