タヌキおやじの日々の生活 浅田次郎「五郎治殿御始末」を読破!!     

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浅田次郎「五郎治殿御始末」を読破!!

五郎治殿御始末 (新潮文庫)五郎治殿御始末 (新潮文庫)
(2009/04/25)
浅田 次郎

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浅田次郎の「五郎治殿御始末」を再読する。
明治維新になって、没落することになったり、時代の変遷に翻弄される武士たちを書いた6編である。

一編目は、「椿寺まで」。
昔は、幕臣で、明治になり、商家の旦那となった小兵衛の話。
二編目は、「函館証文」。
明治新政府の小役人となった大河内厚の話。
三編目は、「西を向く侍」。
元幕臣で、和算術と暦法を修めた成瀬勘十郎の話。
四編目は、「遠い砲音」。
元毛利家の分家の家臣の土江彦蔵の話。
五編目は、「柘榴坂の仇討」。
井伊直弼の元家臣の志村金吾の話。
六編目は、表題作で、「五郎治殿御始末」。
おそらく著者、浅田次郎のお爺さんの話。

歴史の教科書を読むと、明治維新で四民平等となり、士族が廃止され、それまでの武士は食い扶持を失うことになったとある。
それに伴って、武士が始めた商売がうまくいかなかったりして、「武士の商法」などという言葉も生まれた。
その折には、必ず多大な苦労や紆余屈折があったはずなのに、少ししか書かれていないのである。
歴史の一事件に時間と頁を割いていては、全てを網羅することはできないというのは分かる。
が、それでは、面白くない。
その歴史の隙間をファンタジーで埋めてくれるのがこの小説ではないかと思う。
ただ、「柘榴坂の仇討」を読んで思ったのだが、桜田門外ノ変で襲撃された彦根藩士は、全員、討ち死にするか、責任をとらされて切腹させられたのではなかったかと思う。
生き残った水戸浪士もニ、三人ではなかったかと思う。
しかも、明治維新になって、彼らは、あまり高い地位を得ていない。
まあ、現実には、こういうことは起こり得ない訳である。
明治維新に限って言うと、水戸藩の志士は、骨折り損であったような気がする。

また、時代の変わり目というのは、没落する人と、栄華を極める人と別れてくるように見えるけど、バブルがはじけて、失われた15年が過ぎて、終身雇用の時代が過ぎ去って、過度期にある今も同じようなことがいえるような気がした。
今の日本人も、明治期の元武士たちと同じで、時代の変化に戸惑ってる人びとが多いのではないだろうか。
自分の周りでも、すごく苦労してる人々がいて、変革期が過ぎ去って、時代が安定するのはいつ頃かなあと思ったりもしてしまいました。
読み直してみると、あらためていいお話だなあと思った。
また、すごく考えさせられる小説だったような気がした。

自分の評価
★★★☆☆70点

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2012年12月3日改訂。

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コメント

私も買いました

私も読みました。

明治維新の前後の世の中の感じが伝わってきて、興味深かったですね。
  • 2009-05-24 16:05
  • URL
  • 本のソムリエ #-
  • Edit

Re: 私も買いました

本のソムリエさん
コメントありがとうございます。
武士の商法とかことわざには残ってますが、明治維新を迎えた武士の身の処し方を書いた小説は、あまりないので、非常に貴重であると思います。
また、コメントいただけるとありがたいです。
  • 2009-05-24 17:59
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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