タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「神の代理人」を読破!!     

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塩野七生「神の代理人」を読破!!

昨日は、なんでぇ、降らないじゃん雪。
と思っていたら、朝、起きたら積もっていた。

神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)
(2001/09)
塩野 七生

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これまた再読である。
実家に置いてある本を再読していって、塩野七生のレビューを充実させていこうかと。。。

「神の代理人」とは、ローマ法王のことである。
従って、本書は、ローマ法王、その中でもルネサンス期の四人のローマ法王が主人公である。
ローマ法王とは、ローマ教皇とも言い、キリスト教、カトリック教会のローマ司教にして全世界のカトリック教徒の精神的指導者である。
ウィキペディアによると、初期のローマ司教たちはペトロの後継者、ペトロの代理者を任じていたが、時代が下って法王の権威が増すに従って、みずからをもって「イエス・キリストの代理者」と任ずるようになっていった。
「キリストの代理者」という称号が初めて歴史上にあらわれるのは、西暦495年で、ローマの司教会議において教皇ゲラシウス1世を指して用いられたものがもっとも初期の例であるそうな。

感想はというと、政治の技術というものについて考えさせられる。
ルネサンス期のイタリアは、諸勢力が入り乱れる乱世状態であり、また、フランス、ドイツ、スペインなどの外国勢力からも狙われる状態にあり、法王たちは、自分の地位・権益を守るために、領土を増やすために、政治の技術を駆使しなければならなかったのである。
しかし、ローマ法王は、一時期を除いて、独自の軍事力をもっていない。
あるのは、権威による力と、信者から集めた財力である。
日本の歴史で似たような立場の人間を挙げると、織田信長に擁立された足利義昭だろうか。
足利義昭は、征夷大将軍という権威を持っていた。
しかし、財力はなかったかな。
足利義昭は、一向衆や武田氏や毛利氏や上杉氏など他力のみを利用して信長を駆逐しようとしたが、ローマ法王も、イタリア国内諸勢力や外国勢力など他力のみを利用して自分の利益の最大化を図ろうとするのである。

構成はというと、
一編目が、「最後の十字軍」で、ピオ二世を書く。
二編目が、「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」で、アレッサンドロ六世を書く。
三編目が、「剣と十字架」で、ジュリオ二世を書く。
四編目が、「ローマ・十六世紀初頭」で、レオーネ十世を書く。

ここで、ローマ法王の名前を考察するに、
ピオは、ラテン語のピウス(Pius)に対応し、ピウスは、男性名で、「敬虔な」という意味だそうな。
これは、聖職者だから分かる。
アレッサンドロは、アレクサンダー(大王)から来ているのであろう。
また、ジュリオは、ユリウス・カエサルのユリウスから。
レオーネは、獅子の意味だそうな。
意外と、聖職者らしからぬ勇ましい名前の法王が多いことが分かる。
名前もいろいろであったが、そのキャラクターも様々であった。
キリスト教徒の諸勢力を糾合して十字軍を結成しようとしたピオ二世。
フランス軍のイタリアへの侵入を防ごうとしたアレッサンドロ六世。
自ら陣頭に立ってローマ法王庁の勢力を拡大しようとしたジュリオ二世。
芸術と豪奢を愛し、法王庁の財産を食潰したレオーネ十世。

人間とはどういうものなのか、民衆を統治していく政治の技術とはどういうものなのか、知るための良書であると思う。
しかし、塩野七生の主観が多分に入っていることを考慮して読むことも必要である。

自分の評価
★★★★☆75点

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塩野七生 『神の代理人』

☆☆ ルネサンス期のローマ教皇を描く歴史小説。 時代は15世紀後半から16世紀初頭。内容的には『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』や『我が友マキアヴェッリ』の続編
  • 2012-08-22 11:01
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