タヌキおやじの日々の生活 浅田次郎「歩兵の本領」を読破!!     

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浅田次郎「歩兵の本領」を読破!!

花粉症の季節が近づきつつあるのか。
今年の花粉飛散量は如何なるものであろうか?

歩兵の本領 (講談社文庫)歩兵の本領 (講談社文庫)
(2004/04/15)
浅田 次郎

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浅田次郎の自衛官時代の体験をもとに書かれた短編集である。
それぞれの短編が相互に連関している。

浅田次郎は、駒場東邦中学校、中央大学杉並高等学校(5期生)を経て、自衛隊に入隊している。
この動機は、憧れていた三島由紀夫の自決事件が原因であるそうな。
所属していたのは陸上自衛隊第32普通科連隊であるそうな。
実際に、この小説の舞台は、陸上自衛隊第32普通科連隊の一箇班である。
まあ、ウィキペディアをみるに、この人もいろんな経験している人だなあと。。。
レールが敷かれててそのレールを進んでる人が多い日本社会の中でかなり特異な人ではある。

構成はというと、32連隊の一箇班の一人一人のメンツに焦点を当てながらの9つの短編からなる。
一編目が、『若鷲の歌』、二編目が、『小村二等兵の憂鬱』、三編目が、『バトル・ライン』。
四編目が、『門前金融』、五編目が、『入営』、六編目が、『シンデレラ・リバティ』。
七編目が、『脱柵者』、八編目が、『越年歩哨』、九編目が、『歩兵の本領』。

浅田次郎が自衛隊にいた頃は、学生運動が盛んだったときであり、最も自衛隊の肩身が狭かった時代であった。
また、旧軍出身者も多く、戦後の風潮が色濃く残っていた時代でもあった。
それにしても、いろんな事情で自衛隊に入隊した人がいたもんだなあと思った。
今、現在は、社会全体が右傾化しているというのと、自衛隊の災害派遣の功績が認められたのとで、また、状況が変わっているものと思う。
この本を読んで思い出したのが、吾輩が長野県のメーカーに勤めていたとき、松本の英会話学校で一緒になった自衛官の方のことである。
爽やかなお兄さんという感じの人だったのだが、なんでも東京で自転車配達便の仕事をしていたが、ずっとはやっていけないので自衛隊に入隊したとのことであった。
なんと表現していいのか分からないが、軍人特有の折り目正しさみたいなものを感じたものであった。
一種の軍隊社会である会社にうまく馴染めなかった吾輩は、羨望のようなものを感じたものであった。

会社もそうだが、軍隊、自衛隊にしても、多種多様な個性の集まりな訳でそれぞれの思惑があるわけである。
それを一つにまとめて一つの方向に動かすためにはいろんな苦労があるわけである。
会社の場合は、利益を出すために、軍隊、自衛隊の場合には、戦争に勝つために。
そういうことを感じさせる一冊であった。
また、吾輩が会社にいた頃の面倒臭い人間関係の煩わしさを思い出させてくれた一冊である。
今でも、いろいろと面倒臭いんだけどね。
あと、一つの組織に所属する人間たちの連帯というのも一つのテーマであると思う。
おそらく浅田次郎が感じた連帯感みたいなものは、あらゆる軍隊で共通して保持されるものであり、それが軍隊を機能させる一つの要素でもあることは本書でも述べられている。

自分の評価
★★★☆☆60点

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コメント

だいぶ前に読みましたよ。懐かしいなあ・・・
子持ちの兵士にランドセルを押しつけるようにプレゼントされる話が印象的ですね
兵士はそれに泣くんですけど、その時はどうも距離を感じてしまいました
物のない時代に生まれないと分からない空気なんですよねえ

・・・今は貧乏だから分かるようになってしまいましたが(苦笑)
  • 2012-02-05 23:08
  • URL
  • クロノクル #-
  • Edit

Re: タイトルなし

どうも、クロノクルさん
お久しぶりです(笑)

> 子持ちの兵士にランドセルを押しつけるようにプレゼントされる話が印象的ですね
それは、『門前金融』の話ですね。
> 物のない時代に生まれないと分からない空気なんですよねえ
安保闘争とか学生運動とかの時代は我々の世代は分からないですよねえ
> ・・・今は貧乏だから分かるようになってしまいましたが(苦笑)
そうですね~、今の30代は割食ってる分、この本の時代の自衛隊員の気持ちが分かるようになったのかもしれません。
  • 2012-02-05 23:30
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
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