タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「ルネサンスの女たち」を読破!!     

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塩野七生「ルネサンスの女たち」を読破!!

寒い~
昨日は、雪の中を帰宅した。
春はまだ遠しである。

ルネサンスの女たち (塩野七生ルネサンス著作集)ルネサンスの女たち (塩野七生ルネサンス著作集)
(2001/06)
塩野 七生

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ルネサンス期のイタリアの4人の女に焦点を当てた小説である。
まず、「まえがき-この書物を構成する成分について」を読む。
そのなかに、
『(前略)こうなると、よほど豪胆な精神の持ち主でないかぎり、信用買いという方法しか残されていない。
ところが、名前だけで安心して買うことを求めるのは、有名な作家でもない私にとって、虫がよすぎるどころか非現実的である。
やはり、本文はこういう成分で出来ているぐらいのことを書くのは、最低のサービスと心得るべきではないかと思い出した。
ビスケットだって箱の上に、小麦粉、砂糖、バター、卵、バニラ、塩などと、明記してあるではないか。
ちなみにそれにならって、『ルネサンスの女たち』の成分表をつくるとすると、次のような具合になる。
政略結婚 八 戦争 二 略奪 二 暗殺 六 恋 四 牢獄 二 強姦 二 処刑 四
そして、権謀術数にいたっては数知れず。(後略)』
すげー文章だと、吾輩、思った。
ボクシングでゴングが鳴った直後に右ストレートを喰らったような衝撃である。
ナナミン、こと、塩野七生の作家としての凄みを感じさせる文章である。
このおばさんは、文章が下手なところはあるけど、その内容がスゴイ。
でも、そこらへんが研究者受けが悪い原因であろう。

そして、内容はというと、ルネサンス期において波乱万丈の人生を送った四人の女、イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァ、カテリーナ・コルネールの生涯について順に書かれている。

イザベッラ・デステ(1474年5月18日-1539年2月13日)は、イタリア・ルネサンス期のマントヴァ侯夫人である。
この人が生まれたエステ家は、起源はリグーリア地方やミラノを支配していたオベルテンギ家というランゴバルド族で、エステ辺境伯の地位を獲得し、子孫がその世襲に成功したことに由来するそうな。
ナナミン好みの現実主義者の中の現実主義者である。
日本の歴史で似た人物を挙げると、前田利家の奥方のお松が似ているのかな。

ルクレツィア・ボルジア(1480年4月18日-1519年6月24日)は、イタリアルネサンス期の女性でローマ教皇アレクサンデル6世の娘である。
政略結婚に翻弄されたヒロインとして知られる。
この人は、普通の女性という感じである。
ただ、生まれた境遇が悪かったなと。。。。

カテリーナ・スフォルツァ(1463年-1509年5月10日)は、ルネサンス期の女傑として知られる女性領主である。
アマゾネスみたいな人である。
この人の章でよく出てくるのが、『残酷な美しさ』。
この人は、ある部分ではすごく賢いんだけど、ある部分では女でありすぎ、怒りにまかせて残虐行為をやりすぎてしまったり、色恋沙汰にはまりすぎて、自分を窮地に追い込んでしまうのである。
日本の歴史で似た人を挙げると、源義仲の妾の巴御前かなあ。

カテリーナ・コルネール(1454年-1510年)は、ヴェネツィア共和国の貴族コルネール家の娘で、政略結婚でキプロス王家に嫁いだ王妃であった。
この人は、生まれた境遇は悪くなかったけど、運が悪かったような気がする。
本人はあんまり気にしてなかったようである。
ヴェネツィア共和国の冷酷なまでの合理主義・功利主義に翻弄された人である。
まあ、普通の女性という感じである。
この章では、ヴェネツィア政府の政略の徹底した冷徹さが書かれている。
大きな力の前に人間一人など、ちっぽけな無力な存在にすぎないなあと感じさせてくれる章である。

日本のほとんどの男は、この中では、ルクレツィア・ボルジアかカテリーナ・コルネールを選ぶだろうなと思った。
イザベッラ・デステはともかくとして、カテリーナ・スフォルツァは怖すぎる。
まあ、いろんな女がいるということを感じさせてくれる一冊である。
男もいろんなのがいるけどね。

自分の評価
★★★☆☆75点

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