タヌキおやじの日々の生活 伊東寛『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』を読破!!     

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伊東寛『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』を読破!!

おぉ、今日は暖かかったぞ。
春は近いのか?
花粉症の時期も近いのか?

「第5の戦場」 サイバー戦の脅威(祥伝社新書266)「第5の戦場」 サイバー戦の脅威(祥伝社新書266)
(2012/02/02)
伊東 寛

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アメリカ政府、米軍が、サイバー空間を陸、海、空、宇宙の次の第5の戦場と定めたのは、つい最近のことであったと思う。
そして、わが国でも、三菱重工や衆議院などに対するサイバー攻撃が発覚したのは9月ごろであったか。
サイバー空間とは、我々、日本に在住する一般大衆にとって、もっとも近い戦場であるのだ。

序章で、サイバー空間が戦場となった経緯を説明する。
古来、戦争に勝利するためには、制高点に確保することが重要であった。
つまり、敵の様子を監視でき、敵の情報を得ることができ、守りやすく攻められにくい高所を敵に先駆けて確保することが重要であった。
そして、その制高点は、地上の高所から空の高度となり、少し前から宇宙空間となり、仮想的空間であるサイバー空間が制高点となりつつあるそうな。

第1章、第2章では、サイバー戦がどのようなものかと、実際に行われたサイバー戦の例と、その定義について述べている。
サイバー戦の例として、米軍によるサイバー攻撃、イスラエル軍によるサイバー攻撃、イランに対するサイバー攻撃を挙げている。
また、著者は、サイバー戦は、一般大衆が参加することができる型の戦争でもあると述べている。
言われてみれば、その通りなのである。
コンピュータに関する知識さえあれば、どこかのコンピュータを使用することによってできる戦争であるのだから。
この意味でも、日本人にとって最も近い戦場であると言える。
イランに対するサイバー攻撃では、核施設が狙われた。
サイバー攻撃によって、情報が漏洩するというだけではなく、社会インフラが物理的に被害を受け得ることが分かる。

第3章では、世界各国のサイバー戦事情を紹介する。
米国、中国、ロシア、北朝鮮、etc
特に印象に残ったのは、ロシアに非友好的な国々、エストニア、グルジアに対して行われたサイバー戦についての記載。
また、本書では特に記載がなかったが、数年前に韓国に対して行われたサイバー攻撃も気になるところであろう。

第4章では、サイバー攻撃に関する国際的な取り決めの動きについて述べ、第5章では、我が国のサイバー攻撃に対する取り組みについて述べている。

読んでいて、著者の客観性と、知性の高さを感じた。
警察、自衛隊を「暴力装置」と述べている箇所があって、明らかに仙石元官房長官の発言に基づいていると思うのだが、右寄りでもなく左寄りでもなく、特定の国をことさらに非難しているわけでもないと感じた。
ただ、純粋に合理的にサイバー戦の現状または将来、サイバー戦がどのようになるかを分析している。
そして、我が国のサイバー戦への備えを憂いている。
著者である伊東寛氏は、慶應義塾大学卒業後、陸上自衛隊に入隊し、陸自初のサイバー戦部隊であるシステム防護隊の初代隊長を勤め、その後、退官して民間のサイバーセキュリティー関連の会社に在籍されているそうである。

読んでみると、中国が何万人単位のサイバー戦部隊を設立したのに比べて、自衛隊のサイバー戦部隊は百数人、おそらく精鋭揃いなのであろうと思うが、どう考えても見劣りがする感が否めない。
ただし、警察や他省庁の対サイバー攻撃組織もあるが。

また、宇宙空間の軍事利用でもそうだが、サイバー空間には国境というものがないわけで、専守防衛の前提条件が成立しないわけである。
戦後、憲法の枠組みでやってきた日本であるが、60数年前に成り立った状況が崩れつつあり、又は崩れていて、考慮しなおさなければならない時期を迎えていることは確かである。

自分の評価
★★★★☆80点

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