タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「ローマ人の物語5-ユリウス・カエサル-ルビコン以後」を読破!!     

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塩野七生「ローマ人の物語5-ユリウス・カエサル-ルビコン以後」を読破!!

「来た、見た、勝った」。
いつか、どこかで言ってみたい言葉。。。。

ローマ人の物語〈5〉― ユリウス・カエサル-ルビコン以後ローマ人の物語〈5〉― ユリウス・カエサル-ルビコン以後
(1996/04)
塩野 七生

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題名の通り、ユリウス・カエサルがルビコン川を渡ってから暗殺され、ユリウス・カエサルの後継者、オクタヴィアヌスの登場、第二次三頭政治、オクタヴィアヌスが権力を握るまでを書く。
カエサルとポンペイウスの戦いは、非常に戦域が広い。
はじめは、イタリアで戦い、次いでギリシアにおけるファルサルスの会戦でポンペイウスと雌雄を決する。
次に、エジプトへ行き、アレクサンドリア戦役を戦い、北アフリカ、スペインでポンペイウス軍残党と戦っている。
カエサルは、ルビコン以前は、ガリア(現フランス)、ゲルマン(現ドイツ)、ブリタニカ(現イギリス)でも戦っているので、まさにヨーロッパ、西アジア、北アフリアを股にかけた男と言ってよいだろう。

はじめのクライマックスは、ファルサルスの会戦であろう。
カエサル軍とポンペイウス軍の戦力では、カエサル軍が相当数少なく、特に騎兵戦力において弱体であった。
ポンペイウスは、そこをついて自軍の騎兵戦力を右翼に集中し、カエサルと決別したラビエヌスに託し、片翼包囲で戦を決しようとする。
それに対して、カエサルの取った戦術は、天才の名に恥じないものであった。
古代ローマが生んだ唯一の創造的天才とはよく言ったものだ。

話は逸れるが、ラビエヌスについて考えさせられた。
この人物は、ガリア戦役においては、カエサルの副将を勤め、ポンペイウスとカエサルの戦いにおいては、ポンペイウス側に身を投じた。
カエサルと決別した理由は、よくは分かっていないが、
歴史家カッシウス・ディオは、「ガリア戦争で多くの富と名声を得たものの、ガリア属州総督であったカエサルの指揮下に過ぎず独立した作戦に関与出来なかったこと及び将来的にコンスルへ就任させる期待が持てなかったことで、ラビエヌスがカエサルを単に逆恨みしたことによるもの」としている。
次に、「Biography of Titus Labienus, Caesar’s Lieutenant in Gaul」の著者であるティレルは、「当時の元老院を中心とした合法的な政府に従う為、元老院派へと加わったもの」としている。
ナナミンは、本書の中で「ラビエヌスはポンペイウス一族のクリエンテスであった為、カエサルでは無く、パトローネスにあたるポンペイウスらの元老院派へと転じ、カエサルもそれを容認した」としている。(by Wiki)

このラビエヌス、カエサルとポンペイウスの戦いでは、会議で強硬的な意見を主張したり、カエサル軍の捕虜たちを槍で全員刺し殺してしまったりしている。
この理由は、我が輩は何となく分かったような気がした。
一つ目の理由として、おそらく、心の底にはカエサルとかつての部下たちに対する親愛の情があり、それを隠して己をポンペイウス側へと追い詰めるためであろうと推測される。
真面目すぎて、且つ、責任感が強すぎる人が取りがちな行為である。
二つ目の理由として、ポンペイウス陣営の人々に対して、自分がカエサルに対して未練を残していないことをアピールするためでもあったと思う。

カエサルは、ガリア戦記と内乱記の二つの作品を後世に残している。
ガリア戦記は、現フランスでの征討記であり、内乱記は、ポンペイウスとの戦いを書いたものである。
原著を読まないと分からないところも多々あるが、カエサルとラビエヌスの心境や如何なるものだったであろうか。

そして、カエサルがローマ帝国の実権を握り、数々の改革を実行するが、途中で暗殺者の手によって倒れてしまう。
最後の言葉は、よく知られる「ブルータス、お前もか」である。
その後は、カエサルの遺言書による後継人事である。
カエサルは、後継者として18歳のオクタヴィアヌスを指名していた。
後の初代ローマ皇帝となるアウグストゥスである。
ナナミンは、これを後継人事の傑作という。
多々の苦難の末、オクタヴィアヌスは、ローマの実権を握るが、ナナミンは、ここまでが、カエサルの業績であったとする。
それで、ここまでを、一つの巻にしたらしい。
日本政府に対しては、後継人事というのは、常に傑作であって欲しいと思うのだが、なかなかそうはいかないと思う今日この頃である。

自分の評価
★★★★☆80点

次巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語6-パクス・ロマーナ」を読破!!
前巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語4-ユリウス・カエサル-ルビコン以前」を読破!!
1巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語1-ローマは一日にして成らず」を読破!!

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