タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「ローマ人の物語8-危機と克服」を読破!!     

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

塩野七生「ローマ人の物語8-危機と克服」を読破!!

今日は、火星の太陽面通過だったらしいが、東京は悪天候により見れず。。。。
残念至極である。

ローマ人の物語 (8) 危機と克服ローマ人の物語 (8) 危機と克服
(1999/09)
塩野 七生

商品詳細を見る


ネロの自害によりユリウス・クラウディウス朝が終わりを告げ、再びローマ帝国内で内乱がおこり始める。
時代としては、西暦68年から98年を書く。
ローマがどの政体を取るかというユリウス・カエサルやアウグストゥスの時の内乱とは違って、誰が皇帝になるかという内乱であった。
もうすでに、帝政は定着し、ほとんどのローマ人がその政体を支持していたのだ。
問題は、皇帝としての資質を有する人が皇帝となるか否かであったのだ。

ネロ没後、数年の間に、内乱、暗殺などが続き、ガルバ、オトー、ヴィテリウスと皇帝が替わる。
しかし、三人ともローマ国内を掌握することができなかった。
ここで、興味深いのは、帝位の継承に血統がまったく考慮されていないことである。
血統をそれほど重要視しなかったのは、古代ローマが長期間に渡って繁栄しつづけた一因であったであろう。
また、同化させることによって外部から新たな血を加え続けたのも、その一因であろう。

そして、四人目がユダヤ方面ローマ軍の司令官であったヴェスパシアヌスであった。
ヴェスパシアヌスは、その血筋は二代前までは定かではなく、名門の出ではなかった。
また、独創的でもなく抜群の能力の持ち主でもなかったが、健全な常識を有する人であった。
国家の基礎は固まっているが、制度疲労を起こしている時に必要とされたのは、健全な常識人であったのである。
要するに、方向性を大幅に変える必要はなく、問題が生じているところを改善すればよいということだったのではないかと思う。
それでも、ガルバ、オトー、ヴィテリウスらの凡人にはできず、ヴェスパシアヌスの登場を待つまで内乱は収まらなかったのであるが。
そして、ヴェスパシアヌスが内乱を収め、ローマは平和を取り戻し、10年の治世を行った後、没すると、次は、息子のティトゥスが跡を継ぐ。
このティトゥスの治世の間に、ヴェスピオ火山が噴火し、ポンペイが埋まったらしい。
このポンペイの事件については、本巻ではそれほど触れていない。
まあ、20頁くらいであろうか。
今では、古代ローマの一都市がそのまま残された遺跡として有名だが、当時としては、それほど、ローマ帝国の運営に影響を与えた出来事とはとらえられてなかったらしい。
しかし、皇帝ティトゥスが陣頭指揮を執ったことは書かれている。

そして、ティトゥスが即位数年で世を去った後は、ティトゥスの弟であるドミティアヌスが跡を継ぐ。
この人は、本巻ではヴェスパシアヌスの次に大きく取り上げられている。
吾輩が本巻を再読して一番印象に残ったのは、この人であった。
始めて読んだ時に印象に残ったのは、ヴェスパシアヌスであったのだが。。。
ドミティアヌスは、リメス・ゲルマニクスというゲルマン人に対する防衛ラインを構築し、その強化に努める。
リメス・ゲルマニクスの構造というのが非常に興味深い。
何事もシステマチックに物事を行うローマ人に辺境の防衛をさせたらこのようにするという例である。
要必見である。

それから、ドミティアヌスが手本としたのが、第二代皇帝のティベリウスであった。
どうも性格的に似通ったところがあったらしい。
それに、両人とも、元老院受けが悪かった。
吾輩は、この人のことを書かれている章を読んで悲しい人だなと感じた。

そして、ドミティアヌスの治世が終わり、五賢帝の治世が始まるところでナナミンは本巻を終えている。
正直に言ってしまうと、ポエニ戦争とユリウス・カエサルの巻が「ローマ人の物語」のクライマックスであったので、それと較べると面白味に欠けるが、どうやって、古代ローマ帝国が1000年に渡る繁栄を続けられたのかを知る上で興味深く読める巻である。

自分の評価
★★★☆☆60点

次巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語9-賢帝の世紀」を読破!!
前巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語7-悪名高き皇帝たち」を読破!!
1巻の記事
塩野七生「ローマ人の物語1-ローマは一日にして成らず」を読破!!

ポチっとお願いしますm(_ _)m
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

tatsunootoshigo

Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
今は、関東に住んでいます。
現在、日本百名城攻略中!!
座右の銘は、
「はやきこと風の如く、
 静かなること林の如し、
 攻めること火の如く、
 動かざること山の如し」。
よろしくです。
コメント、トラックバック、相互リンク、大歓迎です。

サイト内検索

日本百名城のインデックス

百名城インデックスへ

百名城以外のインデックス

百名城以外インデックス

博物館などのインデックス

博物館などのインデックス

タヌキおやじの足跡

タヌキおやじの足跡

※本ブログにおける訪問した場所の記事とグーグルマップを関連付けたホームページです。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

ランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 その他趣味ブログへ blogram投票ボタン

広告・宣伝

whiteheights-banner3.jpg

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。