タヌキおやじの日々の生活 塩野七生「三つの都の物語」を読破!!     

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塩野七生「三つの都の物語」を読破!!

もう少しでお盆休み~

三つの都の物語三つの都の物語
(1999/09)
塩野 七生

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「ローマ人の物語」に続いて「三つの都の物語」を再読する。
同じく塩野七生作の「海の都の物語」と混同しそうなので、気をつけたい。
これも、だいぶ昔に買った本であった。たぶん10年以上前のことだと思う。
買った時に、えらい立派な装丁だなと思ったのを覚えている。
が、内容についてはほとんど忘れていた。
架空の人物を実際の史実に登場させた形の歴史小説である。
まあ、「ローマ人の物語」は歴史小説と歴史書の中間くらいといってよいと思うが、本書は完全に歴史小説である。
舞台は、16世紀前半のイタリアであろうか。
シリーズものである「緋色のヴェネツィア」「銀色のフィレンツェ」「黄金のローマ」の三冊をまとめて一冊にしたものであるようだ。
あとがきでナナミンが述べているように、各章の主人公は都市であると。
つまり、ヴェネツィアとフィレンツェとローマである。
本書を読んで改めて思ったが、ナナミンは、歴史書より歴史小説を書く方が得意なのではないかと思った。
小説として構成もしっかりしているし、登場人物が魅力的だし、文章が「ローマ人の物語」と較べてスムーズだ。
主人公が創作された一組の男と女なのだが、当然のごとく、恋愛小説の要素もある。
というかかなりの要素を占めている。
ナナミンは、恋愛小説を書いても、なかなか上手に書くのだなあと思う。
まあ、女性であるナナミンならではの恋愛小説である。
そういう意味で、あくまで男性視点の司馬作品等とは、一線を画しているなあと思った。

ともあれ、あらすじだが、先ず、緋色のヴェネツィア。
16世紀前半、ヴェネツィア共和国は、オスマントルコ、スペイン、神聖ローマ帝国の三強大国に挾撃され、国家存亡の危機に瀕していた。
若きヴェネツィア貴族であるマルコは、元首の庶子であり親友のアルヴィーゼに再会する。
再会した時のアルヴィーゼの姿は乞食のものであった。
マルコは、アルヴィーゼらとともに、イタリアに触手を伸ばす皇帝カルロスからヴェネツィアを守るために奔走する。
そして、マルコの愛人である謎のローマの遊女オリンピア。。。。
ヴェネツィアとコンスタンティノープルを舞台に権謀術数が渦巻く。
次に、銀色のフィレンツェ。
マルコは、公職を離れ、旅に出て、その途中で、共和国滅亡後のフィレンツェに寄る。
そこで、ヴェネツィアで別れた遊女オリンピアと再会したのであった。
そして、フィレンツェを治める暴君である公爵アレッサンドロに逮捕され、無実の罪を着せられて処刑されそうになった宿の主人を助けるために奔走する。
だが、また、ここでも権謀術数が。。。。。
最後に、黄金のローマ。
マルコは、フィレンツェを離れ、オリンピアと共にローマで生活することになる。
ローマは、かつての古代ローマの面影が色濃く残る都市であった。
マルコは、古代ローマの遺跡群を見たり、ミケランジェロや様々な人々に会ったりするうちに、政治を離れて、ローマで一生を送ろうかという気になる。
が。。。。。という感じです。

各作品は、殺人事件が導入となっているが、ミステリーではない。
読み進めて行くうちに、それらの殺人事件と物語との関係が明らかになっていくという構成を取っている。
マルコは、古代ローマの遺跡を見て行くうちに、祖国ヴェネツィアが衰亡していくことに思いを馳せる。
祇園精舎の鐘の音ではないが、衰亡期に入った国や滅亡した国についての哀愁感を感慨深く読むことができる。

愛憎あり、陰謀あり、夢あり、挫折ありの夢中になって読める一冊であると思う。

参考
緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1993/06)
塩野 七生

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銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1993/10)
塩野 七生

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黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)
(1994/12)
塩野 七生

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※単行本は中古品しかないみたいである。文庫本は在庫があるみたいだし、装丁はよくないけど、吾輩としては、こっちがお薦め。

自分の評価
★★★★☆70点

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