タヌキおやじの日々の生活 佐藤靖「NASAを築いた人と技術-巨大システム開発の技術文化」を読破!!     

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佐藤靖「NASAを築いた人と技術-巨大システム開発の技術文化」を読破!!

最近、また、めんどくさい、お隣の国とごたごたしているようである。
根本的な原因は、かの国の国民性とそれを代表する大統領にあるが、最近、周辺諸国から挑発を相次いで受けているのは、菅の尖閣での弱腰と、国力の衰退が原因でもあるだろう。
とりあえず、内政をしっかりしてから外交に重点を置いてほしいと思う今日この頃。

NASAを築いた人と技術―巨大システム開発の技術文化NASAを築いた人と技術―巨大システム開発の技術文化
(2007/05)
佐藤 靖

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「NASAを築いた人と技術-巨大システム開発の技術文化」を再読する。
著者の佐藤靖氏は、東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業し、科学技術庁勤務を経て、ペンシルバニア大学で博士号を取得した方だそうだ。
まあ、東京大学工学部航空宇宙工学科というと、日本の航空宇宙の最高学府である。
我輩も学力さえあるならば行きたかったところである。

言わずと知れたことかもしれないが、NASA(アメリカ航空宇宙局;National Aeronautics and Space Administration)とは、アメリカ合衆国政府内における宇宙開発に関わる計画を担当する連邦機関である。
まあ、宇宙人とひそかに交信しているとか、そういううわさもあったりするところである。

NASAは、米国の各地に点在する複数のセンターや研究所からなるのだが、本書で、著者は、それらの技術文化について主に述べ、おまけとして日本の宇宙開発に携わる機関の技術文化について述べている。

目次は、
序章、未踏技術への陣容-宇宙開発のコミュニティ
第1章、フォン・ブラウンのチーム-マーシャル宇宙飛行センター
第2章、アポロ宇宙船開発-有人宇宙船センター
第3章、大学人の誇りと試練-ジェット推進研究所
第4章、科学者たちの選択-ゴダード宇宙飛行センター
第5章、人間志向の技術文化-日本の宇宙開発機関
終章、システム工学の意味-歴史と技術論の視座から
である。

NASAの各センターの母体は、さまざまで、NASAの前身であるNACA(航空諮問委員会)のほか大学や陸海空軍からの組織の移管を受けたそうである。
そのような経緯から、それぞれ異なった技術文化を有していると本書では述べられている。
ワシントンDCにあるNASA本部の人々は、各センターの異なる技術文化を同様な規格の元にプロジェクトを進めるべく、システム工学を浸透させようとした。
つまり、システム志向の技術文化を浸透させようとした。
それに対して、チームワークなどの人間志向の技術文化を有する各センターは、システム工学の一定の必要性を認めながらも、それを回避しようとする。
そういったせめぎあいを著者は書こうとしている。

まず、マーシャル宇宙飛行センターでは、ナチスドイツで世界初の弾道ミサイルを開発したフォン・ブラウンが中心となって、アポロ計画においてサターンロケットの開発を進めた。
面白いのは、フォン・ブラウンらのドイツ人を中心としたチームは、何回もの試験を繰り返して改良を続けて信頼性を高めることを重要視したと。。。
予算がないせいか、はじめから完璧なものを作って、あとから手直しがないようにする日本人のやり方とはかなり異なるようだ。
また、非定常現象が起こったときの対策も、非定常現象を意図的に起こしてみて、それに耐えられるだけの冗長性を確保したと。。。。

次に、有人宇宙船センターは、NACAからの移管であり、アポロ宇宙船の開発・運用を担当した。
そして、ジェット推進研究所は、惑星探査のための人工衛星の開発・運用を担当した。
最近では、キュリオシティという火星探査ローバーを送り込んだのが記憶に新しい。
また、オポチュニティ、スピリットというローバーも火星に送り込んでいる。

参考記事
スティーヴ・スクワイヤーズ「ローバー、火星を駆ける-僕らがスピリットとオポチュニティに託した夢」を読破!!

ゴダード宇宙飛行センターは、宇宙科学を担当するセンターであり、海軍の研究所出身の人が主となって設立されたらしい。

最後に、日本の宇宙開発だが、東京大学航空研究所の組織を引き継いだ文部省管轄下のISASと、科学技術庁管轄下のNASDAによってなされたと。。。
どうも、日本の宇宙開発の記述については、著者が東大出身で科学技術庁に勤務していたことからか、二つの機関に対する身内びいきを感じるような気がする。
まあ、日本の宇宙開発について言うと、システム志向より人間志向であったと。。。
あまり、システム工学が浸透したとはいえないようである。

我輩が思うに、アメリカでは、多種多様な人間がともに働いて誰がその仕事を担当しても同じように成果が挙げられるようにするために、システム工学を必要とする下地があったのだと思う。
それに対して、同質性の高い人間が働く日本の宇宙開発においては、チームワークを重要視すれば、システム工学は、それほど重要とはされなかったのではなかろうかと思う。

ともあれ、宇宙開発という巨大プロジェクトがどのように行われたかということを知る上で興味深い一著である。

自分の評価
★★★☆☆60点

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