タヌキおやじの日々の生活 司馬遼太郎「おれは権現」を読破!!     

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司馬遼太郎「おれは権現」を読破!!

このところ、尖閣の話と民主党、自民党の代表選が主な話題なのかな。
尖閣に関しては、もっと強硬にやれという声もあるが、吾輩はあれでよいと思うのだが。。。

新装版 おれは権現 (講談社文庫)新装版 おれは権現 (講談社文庫)
(2005/04/15)
司馬 遼太郎

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短編集である。
いずれも安土桃山時代~江戸時代初期を舞台にしている。
まあ、一編目の福島正則以外は、それほど有名な人物を取り上げているわけではない。
しかし、司馬遼太郎の例の脚色があるにしても、あの時代、様々な生き方があったのだなあと感心させられた。

一編目は、「愛染明王」で、主人公が福島正則である。
この人は、少し歴史を知っている人であれば必ず知っている人物であろう。
まあ、豊臣秀吉子飼いの武将で石田三成とは犬猿の仲であった。
そんな正則が大名になり、関ヶ原で活躍し、難癖をつけられて取り潰されるまでが書かれている。
この人の特徴は、性兇暴と言われる気性の激しさと、一方で部下に慕われる人情があるところであった。
直情径行型の人物の典型と言ってよいだろう。
しかし、全くと言っていいほど、政治能力がなかった。
石田三成と対立して関ヶ原で戦ったのも政治能力の欠如からであろうと思われる。
政治能力には、物事を客観視する能力と堪忍する能力が必要だからだ。
感情の赴くままに突っ走った結果、関ヶ原後に徳川家の家臣と一悶着を起こすが、そのしっぺ返しが後々。。。
というお話。
なぜに、題名が「愛染明王」なのかは分からなかった。

二編目が、「おれは権現」で、表題作で、主人公は可児才蔵である。
この人を知っている人は、軽い歴史マニアを名乗ってよいだろうと思う。
可児才蔵(かに さいぞう、1554年~1613年)は、本名、可児吉長(かに よしなが)。
戦国時代から江戸時代前期にかけての武将である。
主君を斎藤龍興、柴田勝家、明智光秀、前田利家、織田信孝、豊臣秀次、佐々成政、福島正則と代えたが、人気は高かったようである。
好漢であったのだろうと思われる。
この人は、多淫であるにもかかわらず、子をなそうとしなかった。
それはなぜか。。。というお話。

三編目が、「助兵衛物語」で、主人公が花房助兵衛である。
花房助兵衛(はなぶさ すけびょうえ、1549年~1616年)は、本名、職秀(もとひで)。
戦国時代から江戸時代の武将。備前国の戦国大名・宇喜多氏の家臣で後に徳川家に仕官した。
この人を知っている人は、重度の歴史オタクと言ってよいだろうと思われる。
吾輩もなんとなく知っていただけである。
問題多き宇喜多家家臣の一人である。
しかし、ウィキペディアの記述を見るに、関ヶ原後に八丈島に流された宇喜多秀家に米を送り続けたそうな。
人情がある人でもあったのであろう。

四編目が、「覚兵衛物語」で、主人公が飯田覚兵衛である。
本名は、飯田 直景(いいだ なおかげ 、1562年~1632年)で、加藤清正の重臣だったそうな。
この短編は、この小説の中では一番印象が薄かった。

五編目が、「若江堤の切り」で、主人公が木村重成である。
木村 重成(きむら しげなり)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。
豊臣秀頼にとってはほとんど唯一の幼馴染であった。
大阪の冬の陣と夏の陣では、大活躍して名を全国に知らしめたそうな。
男前だったそうである。
本書にもある通り、何につけても劇的なふるまいをし、女にモテそうな人である。

六編目が、「信九郎物語」で、主人公が長宗我部信九郎である。
本名が、長宗我部 康豊(ちょうそかべ やすとよ、1599?~?)で、土佐の戦国大名長宗我部元親の末子だそうな。
関ヶ原の戦いの頃に生まれ、大阪の役に兄、盛親に従って、出陣するが。。。というお話。

七編目が、「けろりの道頓」で、主人公が安井道頓である。
この作品が吾輩にとっては、一番面白かった。
全国的に有名な大阪の道頓堀を作った人だそうな。
道頓堀の「道頓」とは、人名であったと初めて知った。
大阪人である司馬遼太郎には、愛着の湧く人物であったに違いない。
本書では、とびきりの好人物に書かれている。
しかし、ほとんど創作だろうなあとは思うのだが。。。。
それにしても、今もなお、大阪の中心地としても名所としても栄えている道頓堀を作ったのは、そこらへんの武将よりよっぽどえらいと吾輩は思う。
この短編が吾輩のお薦めである。

とりあえず、超有名人物のお話ではないが、それなりに楽しめるかと。。。。

自分の評価
★★★☆☆60点

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現在、日本百名城攻略中!!
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