タヌキおやじの日々の生活 高村薫「リヴィエラを撃て」上下巻を読破!!     

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高村薫「リヴィエラを撃て」上下巻を読破!!

ようやく秋らしくなってきたなあ。

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高村薫の「リヴィエラを撃て」を再読する。
この作品が、吾輩にとっての初めての高村作品であった。
初めて読んだのは、6年くらい前か。
高村薫の名は、よく聞いていたもののあまり書店で高村作品に手が伸びなかったのである。
吾輩、意外とそれまではスパイ小説などはあまり読まなかったし、歴史小説を読むことに熱中していたということもある。
しかし、読んでみると非常に面白く、夢中になって読んだのであった。
濱嘉之作品とかは、リアリティを追求するあまり、娯楽性が乏しくなっているきらいがあるが、高村作品は、高村氏が、根っからの作家ということで、読者を飽きさせない。

内容はというと、一言で言うと、一大スキャンダルを隠蔽するための一大謀略劇というところか。。。
スキャンダルとは、中華人民共和国のロビー活動に関するものであり、謀略劇とは、アメリカのCIA、イギリスのMI5、MI6、テロ組織のIRA、日本の公安を巻き込んだスパイ合戦である。

上巻のあらすじ(カバー裏面より引用)
『1992年冬の東京。
元IRAテロリスト、ジャック・モーガンが謎の死を遂げる。
それが、全ての序曲だった―――――。
彼を衝き動かし、東京まで導いた白髪の東洋人スパイ≪リヴィエラ≫とは何者なのか?
その秘密を巡り、CIAが、MI5が、MI6が暗闘を繰り広げる!
空前のスケール、緻密な構成で国際諜報戦を活写し、絶賛を浴びた傑作。
日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞受賞。』

下巻のあらすじ(カバー裏面より引用)
『CIAの≪伝書鳩≫とともに、父の仇である≪リヴィエラ≫を追っていたジャック。
複雑怪奇な諜報機関の合従連衡。
二重・三重スパイの暗躍。
味方は、敵は誰か。
亡命中国人が持ち出した重要書類とは?
ジャック亡き後、全てのカギを握るピアニストは、万感の思いと、ある意図を込めて演奏会を開く。
運命の意図に操られるかのように、人々は東京に集結する。
そして・・・・・・。』

ともあれ、次々に登場人物が死んでいく小説です。
構成としては、現在の出来事と過去の出来事とが交互に描写され、下巻において交錯し、その後、一本となって進行していくという感じです。
ちなみに、CIAは大抵の人が知っていると思うので、説明は省略するが、IRAは、正式名称、アイルランド共和軍であり、アイルランド独立闘争(対英テロ闘争)を行ってきた武装組織である。
アイルランド自由国成立後の目的は北部6州と南部26州(共和国)とを統一すること、つまり北アイルランドを連合王国から分離させて全アイルランドを統一することにある。
MI5とは、正式名称、イギリス情報局保安部、イギリスの国内治安維持に責任を有する情報機関である。
MI6とは、正式名称、イギリス情報局秘密情報部、イギリスの情報機関の1つである。
外務大臣等の指揮下にあり、英国国外での人による諜報活動(ヒューミント)を主な任務としている。
映画007のジェームズ・ボンドは、MI6の情報部員という設定である。
MI5が防諜・公安を担当するのに対し、MI6は諜報を担当すると言っていいのだろうか。

この小説、中国に関するスキャンダルをめぐって争われるのだが、中国の情報機関が全く出てこないのが特徴でもある。
もっとも、中国からすれば、自分たちは関係ないから勝手にやってくれということだろう。
それに、ソ連などの情報機関も全く出てこない。
まあ、登場人物が多ければいいというものでもないしなと己を納得させる。

だいたい、一番始めにジャックが殺される時が1992年だからベルリンの壁が崩壊した頃付近と、その前の話であろうか。
この小説自体は、冷戦については扱っておらず、中国とアイルランド独立運動についてがメインであると思う。
吾輩が小学生中学生の頃を舞台としているので、その頃のイギリス、アイルランドの情勢というと、ピンとこないが、それでも面白く読める小説だと思う。
ただ、情報機関についての基礎知識がないと訳が分からないかもしれない。

自分の評価
★★★★☆80点

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