タヌキおやじの日々の生活 吉村昭「海軍乙事件」を読破!!     

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吉村昭「海軍乙事件」を読破!!

海軍乙事件 (文春文庫)海軍乙事件 (文春文庫)
(2007/06)
吉村 昭

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吉村昭の「海軍乙事件」を一週間で読み終えた。
はじめての、吉村作品だったのだが、結構おもしろかった。
というか、興味深かった。
柳田邦男とか山本七平とかだと、戦争の分析とか、その教訓とかが書かれるのだけど、そういうのは、全くなしで、事実が淡々と書かれていた。
あくまでも、判断は読者にゆだねるという方針らしい。。。

短編、四編からなる。
「海軍乙事件」と「海軍甲事件」と「八人の戦犯」と「シンデモラッパヲ」である。

「海軍乙事件」というのは、太平洋戦争中、日本海軍の福留中将が搭乗する二式大艇が不時着し、中将一行が、フィリピンゲリラの捕虜になってしまうという事件である。
で、結局、福留中将らは救出されるけど、作戦計画書などの重要書類を奪取されてしまう。
しかし、海軍首脳部は、重要書類を奪取された福留中将らには、おとがめなしで、かつ、米軍の陽動によって、米軍がその重要書類に気がつかなかったものという希望的観測を持ち、重要書類を奪われたことを黙殺してしまう。
以後、米軍は、日本軍の手の内を知りながら、戦争を進めていくわけである。

「海軍甲事件」というのは、すごく有名な話で、米軍が、解読していた日本海軍の暗号によって、山本五十六連合艦隊司令長官の動向を知り、待ち伏せをして、その乗機を撃墜したという事件である。
その後も、日本海軍は、暗号が解読されていることに気づかずに戦争を進めていくのである。
「海軍甲事件」と「海軍乙事件」だけをとらえると、日本軍はいかに間抜けなのかと思ってしまうが、戦争というのは、民族の性質というのが出るなあと思った。

「八人の戦犯」は、連合国によって、日本の戦争犯罪が裁かれる前に、日本陸軍が自主的にだした戦犯を書いた事実に基づく小説である。
それから、「シンデモラッパヲ」は、日清戦争において、ラッパ手、白神源次郎がラッパを吹き続けながら戦死したという話が世で美談となるが、そのラッパ手は、人違いで、他のラッパ手、木口小平であったという事実が分かり、そのことで論争が起きたという史実に基づくものである。

しかし、戦争ともなると、いろんな事件が起こるものである。
平和が一番ですね。

自分の評価
★★★★☆80点

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