タヌキおやじの日々の生活 保阪正康「あの戦争から何を学ぶのか」を読破!!     

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保阪正康「あの戦争から何を学ぶのか」を読破!!

AKBの峯岸みなみさんの騒動をみるに、すごい違和感を感じるのは吾輩だけだろうか。
なんか、若い女の子が恋愛をするのなんて自然なことだし、その自然なことを禁止するのは不自然なことだし、その不自然な状態に幻想を見て満足していることをまた不自然であると感じるのだ。

あの戦争から何を学ぶのか (講談社文庫)あの戦争から何を学ぶのか (講談社文庫)
(2005/12)
保阪 正康

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ブックオフで購入する。
太平洋戦争関連の本は何冊も読んでいるので、食傷気味ではあったのだが、なんとなく買ってしまったのであった。
しかし、日本の原子爆弾開発など吾輩が知らなかった内容なども載っていて、意外に興味深く読めた。

内容(カバー裏側より引用)
『緒戦の勝利での空疎な熱狂、情報と科学技術の軽視、偏狭なセクショナリズム、責任追及における主体性の欠如。
あの戦争で露呈した日本人の錯誤を再び繰り返さぬためにはどうすればよいか。
凡人は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ。
体験の風化を前に、ぜひ繙(ひもと)くべき「保阪昭和史」の集大成。』

目次はというと。。。
はじめに
プロローグ 「機密戦争日誌」が語ること
第一章 昭和十六年十二月八日の「熱狂」
第二章 山本五十六の死と「情報」の軽視
第三章 原子爆弾と日本の「科学技術」
第四章 自ら「責任」を問えなかった東京裁判
エピローグ 大東亜戦争と太平洋戦争、その呼称について
対談 あの戦争から自衛隊は何を学んだのか 保阪正康 中山隆志
あとがき
という具合です。

第一章では、太平洋戦争開戦時の民衆の心理を描く。
大部分の民衆の心理として、真珠湾奇襲に成功して、溜飲を下げた、それまで暗い気分だったのが、晴れ間を見るような気分になり、熱狂するというものだったようだ。
なんだか、民主党政権ができて熱狂して、自民党政権に戻って熱狂している今とあまり変わらないような気がした。
あまりにも情緒、気分、感情に流され過ぎていて、結局は自分たちが損をする方向に進む傾向があるように感じる。

第二章では、有名な海軍甲事件について書いている。
山本五十六元帥が撃墜されて戦死するという事件である。
山本元帥の遺体を発見した時の状況から墜落した時には、山本元帥はまだ生存していた可能性があると説があるということを初めて知った。
そして、山本元帥の搭乗した一式陸上攻撃機を護衛していた六人の零戦パイロットが、その後、上層部によって戦死するように激戦地に送られたことは有名であるが、撃墜された一式陸上攻撃機を捜索した捜索隊の兵士たちも同じように扱われたようである。
その捜索隊の兵士たちもほとんどが戦死している。
しかし、末端の人間の失敗などに対しては厳しいが、上の方の高級軍人の失敗については寛容なのである。
例を挙げると、ノモンハンでの辻政信や、海軍乙事件での福留中将など、数限りない。

第三章では、日本の原子爆弾開発について書かれている。
どだい、日本では原子爆弾の開発は無理筋であったという話なのだが。。。
当初、科学技術には冷淡であった日本軍首脳が、戦局が悪くなるにつれて、藁をもつかむ思いになり、泥縄的に原子爆弾開発に注力し出したとの話。
現実を知っている科学者と、戦局挽回の夢を見続けていたい軍人の関係が興味深い。
また、ここでも陸軍と海軍とで別々に原爆の開発を行い、無駄な投資をしている。
ただ、日本の理論物理のレベルが高かったことは分かった。
戦後、湯川博士がノーベル賞を受賞できたわけだと思った。
現在、安倍首相が進めている政策には、今のところ、科学技術に対する言及がないように感じるが、改革が成功するかどうかは、日本の高度な科学技術を産業に直結させることができるかどうかも一つの要因となると思う。

第四章では、敗戦直後の日本が自主的に裁判を行おうとした経緯について書く。
外国の政府を見ると、その首脳の歴史認識というのは、おおよそ一貫している気がする。
ところが、日本においては、そんなことはなく、右派左派の認識は、天の川くらい離れているし、同じ政権内でも違う主張をする人々がたくさんいる訳である。
他国にも受け入れられる、国として一貫した主張がないために、損をしている部分があるのではないかと思う。
保阪氏が書くには、自主的な裁判を行い、自らの歴史観をはっきりさせておくべきであったと。。。
そのようにすれば、現在のような一貫性のなさはなかったのではないかと主張されている。

対談は、陸上自衛隊を准将で退官されて軍事史研究家をされている中山隆志氏とのものである。
防衛大学校を陸海空いっしょにしたのは、旧軍で海軍と陸軍のセクショナリズムがひどかったことの反省だそうである。
なるほどなあと思った。過去の教訓が生かされているのだなあと安心した。
しかし、現在の日本で縦割り行政の弊害が言われているのを見ると、教訓が生かされているのは、部分的であるようだ。
自衛隊の将官を務められた方が、過去の戦争をどう感じているか知ることができて面白い。

この本を含むあらゆる太平洋戦争に関する本を読むと、戦前戦中の日本組織、社会の短所は、現在の日本組織、社会の短所と変わっていないことが分かる。
日本社会が、変革期にある今こそいろいろな人に読んでほしい本だと思う。

自分の評価
★★★★☆70点

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関東育ちの三十路親父です。
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現在、日本百名城攻略中!!
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