タヌキおやじの日々の生活 吉村昭「黒船」を読破!!     

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吉村昭「黒船」を読破!!

今日は、ちょうどよいくらいの気温だったなあ

黒船 (中公文庫)黒船 (中公文庫)
(1994/06)
吉村 昭

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幕府軍艦「回天」始末に続き、また、吉村昭の幕末物である。
「回天」は、軍艦に焦点を当てたのに対し、本作では、ペリー艦隊来航時の主席通詞(通訳)を務めた人物に焦点を当てている。

内容(カバー裏面より引用)
『ペリー艦隊来航時、主席通詞としての重責を果たしながら、思いもかけぬ罪を問われて入牢すること四年余。
その後、日本初の本格的な英和辞書「英和対訳袖珍辞書」を編纂した堀達之助。
歴史の大転換期を生きた彼の劇的な生涯を通して、激動する時代の日本と日本人の姿を克明に描き尽した雄編。』

客観的な記述が特徴の吉村昭だが、本作に関しては、創作が多いのではないかと思われる。
ただ、堀達之助が実際に間近で見たであろう事件を客観的に描写していっている。
はじめに、ペリー艦隊とのやりとり。
二回目にペリー艦隊が来るまでの品川台場の建設。
ドイツの通商要求書簡を独断で処理しようとしたために入牢する。
その際に、牢獄の中で吉田松陰とやりとりがあったとされる。
牢獄から出た後、日本初の本格的英和辞典を編纂。
アイヌ人骨盗掘事件。
函館戦争。
などである。
まあ、通詞という職能人から見た幕末ということで、あまり、血沸き肉踊るということはない。
ただ、吾輩に印象に残ったシーンは、品川台場の建設のシーンと、アイヌ人骨盗掘事件のシーンである。
品川台場は、一回目にペリー艦隊が来航した時に東京湾の内側にまで入り込まれてしまったので、二回目の来航に備えて、急ピッチで建造されたものであった。
この辺、時代の空気みたいなものがよく描写されていると思う。
また、アイヌ人骨盗掘事件とは、函館においてイギリス人がアイヌ人の墓を盗掘して人骨を海外に持ち出そうとした事件であった。
その頃、欧米の学会で、人類学上の研究対象としてアイヌ人への関心が高かったことが背景にあるらしい。
それに対して、函館奉行の小出大和守は、イギリス領事に対してどうどうと渡り合い、取り戻すことに成功した。
アイヌ民族の人たちというと、和人たちから差別されているというイメージがあるが、和人がその人権を守ったことに意外性を感じた。
また、小出大和守という人は、はじめて知ったが、どうも外国人に対しては下手に出がちな日本人としては、稀有な例かもしれない。
現代日本の政治家とか外交官には、見習ってほしい人物である。

ともあれ、本書、幕末という時代を通詞の視点で見ることができる一著である。

自分の評価
★★★☆☆50点

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