タヌキおやじの日々の生活 渡辺洋二「死闘の本土上空―B-29対日本空軍」を読破!!     

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渡辺洋二「死闘の本土上空―B-29対日本空軍」を読破!!

今日は曇り。

死闘の本土上空―B-29対日本空軍 (文春文庫)死闘の本土上空―B-29対日本空軍 (文春文庫)
(2001/07)
渡辺 洋二

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「本土防空戦」(朝日ソノラマ1997年刊)の増訂だそうな。
朝日ソノラマは、確か潰れたのだったと記憶している。
それに伴って、渡辺洋二氏の作品が、文春文庫で発刊されるようになったみたいだ。
まあ、太平洋戦争における本土防空戦について書かれた本である。
傑作といってよいと思う。
渡辺洋二氏の作品では、「彗星夜襲隊」と同じぐらいの読み応えがある。
ただ、「彗星夜襲隊」における芙蓉部隊が敗色濃厚である中、一矢報いるのに対して、本書における日本空軍は、一方的にやられてばかりの印象を受ける。
ちなみに、当時、日本空軍というのは存在していなくて、日本陸軍と海軍の航空部隊を総称して、日本空軍といっているようだ。
話は戻るが、太平洋戦争時の本土防空戦について網羅的に書かれている。

目次はというと。。。
1.「屠龍」部隊、出動(昭和19年6月15日~16日〈北九州〉)
冒頭にB29による本格的な日本本土空襲の始まりを書いている。
なぜ、北九州にだったかというと、その時点でサイパン島はB29の基地となっていなく、中国からの来襲だったからだ。
2.根づかぬ防空戦力(大正10年9月~昭和16年12月〈日本本土〉)
防空戦力の整備の黎明を書く。
3.ドゥーリトル隊の奇襲(昭和16年12月~18年5月〈日本本土、中国大陸、太平洋〉)
米軍は、圧され気味の太平洋戦線での士気を上げるために、空母から大型爆撃機を発艦させて、日本本土を空襲するという奇襲作戦を実行する。
その結果、日本軍の防空体制の不備が露わになり、また、ミッドウェイの敗戦につながっていく。
4.超重爆対策に悩む(昭和13年~18年12月〈日本本土、ラバウル、アメリカ〉)
重装甲のB17やB24に対して、日本軍の戦闘機が苦戦するというお話。
5.危機せまる日本本土(昭和18年6月~19年6月〈日本本土、中南部太平洋、中国大陸、インド〉)
米陸軍のB29の航空隊は、日本本土を爆撃するために、中国を拠点にすべく活動を開始する。
それに対して、日本軍も対抗手段をうっていくが。。。
6.北九州攻防戦(昭和19年2月~9月〈中国大陸、北九州〉)
冒頭の「屠龍」部隊、出動と被る内容となっている。まあ、ついに。。。という感じです。
7.東京上空、高高度邀撃(昭和19年10月~11月〈フィリピン、サイパン、関東、硫黄島〉)
今度は、サイパン島からB29が来襲するだろうという状況に。。。。
そして、日本軍戦闘機の高高度性能の低さが明らかになり、B29に対抗できないことも明らかになると。
8.すぎゆく昭和19年(昭和19年11月~12月〈東京、名古屋、サイパン〉)
とりあえず、米軍側の不備もあり、昭和19年がすぎるまでは、それほどの被害もなかったと。。。
9.艦上機侵入(昭和20年3月~6月〈本州、四国、九州、沖縄、マリアナ〉)
今度は、米海軍の空母機動部隊が日本本土にやってきたと。。。
10.大都市炎上と沖縄戦(昭和20年3月~6月〈本州、四国、九州、沖縄、マリアナ〉)
米軍爆撃隊は、当初は、高高度からの精密爆撃を行っていたが、効果が少なかったために、夜間の焼夷弾攻撃を行うことになる。
その結果、惨禍は、多くの日本人が知るところである。
11.防空部隊の落日(昭和20年6月~8月〈本州、九州〉)
沖縄戦に航空兵力の大部分をつぎ込んで消耗し、防空戦力が弱体化したところに原爆の投下がある。
この悲劇も多くの日本人が知るところである。

どの太平洋戦争時の日本軍兵器について書かれた本を読んでも、陸軍と海軍が似たような兵器を重複開発したので、無駄な投資が多かったとあるが、本書でも同様である。
開発だけではなくて、部隊の運用においても、陸軍と海軍で、てんでばらばらに戦ったので、兵力の効率的な使い方ができなかったとある。
ただ、第一線のパイロットたちは、性能の劣る機材を駆って、敢闘した。
少なくとも本土防空戦が始まったばかりの頃は、B29部隊に少なからぬ損害を与えている。
要は、マネジメントと有能なリーダーの不在というのが、昔も今も変わらない日本の短所なんだろうなあと思った。
60数年前に、自分たちの国の空で何が起こっていたのかを知るために最適な書だと思う。

自分の評価
★★★★☆80点

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