タヌキおやじの日々の生活 渡辺洋二「戦雲の果てで―語られざる人と飛行機」を読破!!     

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渡辺洋二「戦雲の果てで―語られざる人と飛行機」を読破!!

今日の東京は快晴。

戦雲の果てで―語られざる人と飛行機 (光人社NF文庫)戦雲の果てで―語られざる人と飛行機 (光人社NF文庫)
(2012/09/30)
渡辺 洋二

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また、渡辺洋二作品。
今までの渡辺氏の作品は、兵器や戦いに焦点を絞ったものが多かったような気がするが、本書は、任務とか兵種などに焦点を絞っているような気がする。

内容(カバー裏面より引用)
『濃霧に閉ざされた零下二〇度の占守島、熱帯雨林に覆われた東部ニューギニアで想像を絶する戦闘にのぞんだ航空兵たち。
蒼空を彩るような航空戦の舞台のかげで任務達成の重圧に耐えながら、人知れず努力を積みかさねる将兵たちの責任感。
航法、偵察、整備、要務など陸海航空を支えた人々が担った過酷な運命を描く。』

第一章が、「筑波隊残像」。
昭和20年2月の時点で筑波空で戦闘機専修・実用機教程の訓練を受けていたのは、第七十三期兵学校生徒出身の第四十二期飛行学生と、第十四期飛行専修予備学生を終えた第十四期飛行特修学生であった。
兵学校出身者が学生出身者に制裁を加えるということが多く、その挙句、特攻に送られたのは、ほとんど学生出身者であったとのこと。
世の中とは理不尽なものだとは分かりつつも、やるせない気になる。
第十四期飛行特修学生たちの戦いが書かれる。

第二章が、「陸偵隊に来た七人」。
第十三期飛行専修予備学生出身の七名は、三〇二空の陸偵隊に配属される。
その後の七人の軌跡を追う。
戦争において、生死を分けるものは紙一重だということを思い知らされる。

第三章が、「整備士官の分岐点」。
練習部隊である元山空での整備士官たちの戦争を描く。
シベリア抑留されたのは、ほとんどが陸軍の将兵であったが、元山空の隊員など一部海軍の将兵もいたようだ。
それにしても、元山空司令の青木大佐は情けない。

第四章が、「要務士たちのフィールド」。
要務士とは、昭和19年に初めて部隊に配属された新しい飛行科士官の職種だそうな。
飛行機には搭乗せずに間接業務や管理業務(戦闘記録や人事記録等)を担当する士官である。
要務士たちが経験した太平洋戦争を描く。

第五章が、「吹雪と濃霧と航空戦」。
北千島で行われた航空戦について描かれる。
北千島における邀撃戦では、日本軍はレーダーをうまく使用していたようだ。
しかし、主戦線ではなく、米軍は、日本軍の戦力をなるべく多く北千島方面に釘付けする方針であったようだ。

第六章が、「下士官兵は強かった」。
日本陸海軍のパイロット育成制度について書く。
下士官は強かったと。。。。
昔も今も変わらん事実であるような気がする。
上に行けば行くほど無能になると。。。

第七章が、「社長たちはそのとき」。
戦後に社長となった数人の戦中の行動を描く。

第八章が、「苦い改造」。
日本陸軍は、百式司令部偵察機三型に機関砲を搭載してB29邀撃に使用した。
その結果は。。。

第九章が、「陸軍航法、開花す」。
陸軍は、戦前まで、想定していた戦場が地上であったので、洋上航法を習得していなかった。
そんなわけで、海軍に洋上航法を学ぶ訳である。
そして、陸軍の航法者の活躍を描く。

第十章が、「戦う偵察将校」。
陸軍航空隊において、機長を務めるのは一般的に操縦者であったらしい。
しかし、例外は、偵察機で、敵戦力を偵察するのが目的であったので、偵察員に重きが置かれ、偵察員が機長となることが多かった。
そんな陸軍偵察員の戦いを描く。

第十一章が、「超高空への技術戦」。
今までとは打って変わって、欧州戦線の航空戦を簡単に書く。
それも、1万メートル以上の超高空を戦場にした戦いである。
ドイツ空軍は、1939年にはJu86を改造して1万1千メートルから偵察や爆撃を行っていた。
それに対して、イギリス空軍は、スピットファイアを改造して対抗する。
対抗策は対抗策を呼び。。。。
これを読む限り、ターボ過給機や与圧室についての技術は、日本は米英独に5年は遅れていたのではなかろうかと思われる。

第十二章が、「北海の雷撃戦」。
ドイツ艦隊に対するイギリス雷撃機部隊の奮闘を描く。
雷撃に関しては、日本は、独英に対して、技術的に優位であったのではなかろうかと思う。
急降下爆撃に関しては、同じぐらいかな。

パイロットだけではなくて、整備や偵察、要務といろんな種類の人々がいて部隊が運営されているということが分かる一著である。

自分の評価
★★★☆☆65点

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