タヌキおやじの日々の生活 渡辺洋二「異なる爆音―日本軍用機のさまざまな空」を読破!!     

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渡辺洋二「異なる爆音―日本軍用機のさまざまな空」を読破!!

北朝鮮の話題もだいぶ減ってきたように感じる。
警戒が薄くなった頃に発射するつもりであろうか。
いずれにしても表面的には狡賢く立ち回っているようで、実は自分の首を絞めているよい一例だと思う。

異なる爆音―日本軍用機のさまざまな空 (光人社NF文庫)異なる爆音―日本軍用機のさまざまな空 (光人社NF文庫)
(2012/04/30)
渡辺 洋二

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またまた渡辺洋二作品である。
そのせいか、PV数が下がっているのだが、まあ仕方がない。
これも短編集である。
これは、けっこう、おもしろかった。
吾輩がかねてより興味を持っていた機体や部隊について書かれていたからだ。

内容(カバー裏面より引用)
『機動部隊のような壮大な航空戦と異なり戦史に特筆されない戦場のエピソード。
対潜哨戒、首都圏防空、飛行実験部などバラエティーに富んだ陸海軍航空機種で地道な任務をやりとげた、搭乗員たちの衝撃の空戦の事実
―――戦争の進展に伴い予想をくつがえした戦場の空に登場した多彩な日本軍用機とその戦い方を描く。』

第一章は、「欧州の威力は零戦に通じず」。
オーストラリア空軍のスピットファイアと日本海軍の零戦の空戦記録。
全体を通じて、零戦に軍配があがったと。。。。
豪空軍のスピットファイア隊は、英空軍で欧州戦線を戦った部隊であったので、大戦中期までであったら、零戦でも欧州戦線で通用したのではなかろうかと本書を読んで思った。

第二章は、「シンガポールへの新兵器」。
これを読んで、昭和20年になっても、シンガポール方面に兵器の補給がされていたことを知った。
また、戦争末期にシンガポール方面で零戦が活躍していたことも知った。
フィリピンが陥落して完全に南方と日本本土が断絶した訳ではなかったようだ。
そんなシンガポールに送られた零戦63丙型のお話。
射爆照準器を新型にしたのが、63丙型の特徴であったようだ。

第三章は、「「瑞雲」偵察席から」。
水上爆撃機「瑞雲」の開発から、それを装備した634空の戦いまでを描く。
「瑞雲」は、吾輩の好きな飛行機の一つなのである。
それに加えて、沖縄戦で特攻をせずに夜間攻撃を繰り返した634空にかねてより興味があったので面白く読めた。
634空は、フィリピン戦と沖縄戦で戦った。
まあ、水上機であるから、損失に見合った戦果は挙げられたのか疑問だが、日本軍の部隊が粘り強く戦った稀有な例といってよいと思う。
ちなみに下の飛行機。
Aichi_E16A.jpg

第四章は、「戦いの空と海」。
901空は、船団護衛や対潜哨戒を目的とした航空部隊であった。
901空において97式飛行艇に搭乗して戦った一少尉について書かれる。

第五章は、「船団護衛から夜間雷撃へ」。
戦争中末期に海上護衛総司令部というのがあった。
船団護衛を任務とする司令部である。
その傘下に、特設空母が配備された。
特設空母に搭載された97式艦攻の部隊について描く。
はじめは、船団護衛をしていたが、沖縄戦では夜間雷撃をするようになる。
指揮官、小松万七大尉が、特攻を拒否し、夜間雷撃できるように訓練を施して作戦を続行したからだ。
その時の小松大尉の年齢が23歳。
昔は、大人になるのが早かったとはいえ、なかなか23歳でできることではない。
身の回りで、普段から態度がでかくて攻撃的な言動ばかりしているが、実を言うと気が小さいという人は、よく見かけるが、本当の意味で強い人というのはどういう人なのかということを考えさせられる逸話である。

第六章は、「二機の行方」。
一般にあまり知られていない、二機しか製造されなかった97式艦上偵察機の軌跡を追う。

第七章は、「硫黄島を眼下に」。
日本陸軍の航空部隊は、洋上航法が苦手であったので、主に陸地づたいのところで行動したが、例外的に硫黄島で作戦行動をした部隊があった。
その部隊について描く。

第八章は、「撃墜は金の星」。
武装司偵のお話。
まあ、百式司令部偵察機に機関砲を積んで戦闘機とした部隊のお話である。
それほどは、活躍できなかったと。。。。
このことについては、渡辺氏は、何冊かの本で取り上げている。

第九章は、「新人の百偵、老練の百偵」。
航空審査部飛行実験部の偵察隊の活躍を描く。

第十章は、「空中大砲、敵を得ず」。
大戦末期に登場したキ102のお話。
キ102は、戦闘機型、襲撃機型などがあった。
戦闘機型は、ターボ過給器を搭載して高度一万メートルでB29に対抗可能だったが、登場時期が遅過ぎて活躍できなかった。

第十一章は、「最長活動の双軽部隊」。
中国戦線で戦った99式双軽について描く。

吾輩としては、「シンガポールへの新兵器」「「瑞雲」偵察席から」「船団護衛から夜間雷撃へ」「空中大砲、敵を得ず」が面白かった。
ほとんどの本は、主戦線での戦いに焦点を当てがちだが、渡辺氏は、いろんな方面での戦いをピックアップして紹介してくれるので、一言に太平洋戦争といっても、いろんな側面があったことが分かる。
お薦めの一冊である。

自分の評価
★★★★☆70点

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