タヌキおやじの日々の生活 吉村昭「日本医家伝」を読破!!     

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吉村昭「日本医家伝」を読破!!

月に笠がかかっていたので、明日は雨かと思っていたが、天気予報を見た限り、そんなことはないらしい。

日本医家伝 (講談社文庫)日本医家伝 (講談社文庫)
(2002/01)
吉村 昭

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最近、多い吉村昭作品。
江戸時代・明治時代の日本の医者を書いた短編集である。
おそらく後ほどであろうが、吉村昭が長編で題材にしている人物も何人か登場する。
吾輩が知らない人物が多く、新たな知識となることも多かったが、いかんせん短すぎて一編一編の内容が薄くなってしまっているような気がした。

内容(カバー裏面より引用)
『日本初の人体解剖を行った山脇東洋、「解体新書」の翻訳という偉業を達成した前野良沢、日本で最初の種痘法をロシヤ抑留中に習得した中川五郎治、ドイツ医学採用に狂奔し晩年は悲惨だった相良知安、自らの屈辱感をバネに医学の道を邁進した荻野ぎん等、近代医学の先駆者十二人の苦難の生涯をえがく。』

一編目が、山脇東洋(1706年~1762年)。
この人は、上で書いている通り、日本初の人体解剖を行った医者であった。
蘭学が盛んになる前に、このような人が出てきたのは、江戸時代において実証主義的な考え方が広まっていた証拠かもしれない。

二編目が、前野良沢(1723年~1803年)。
蘭書のターヘルアナトミアを解体新書として翻訳したことで有名である。
吉村昭は、この人を長編でも書いている。
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三編目が、伊東玄朴(1801年~1871年)。
幕末の蘭方医で、幕末における蘭方の地位を確立した。
しかし、金には汚かったらしい。
司馬遼太郎の「胡蝶の夢」で出てくる。
司馬遼太郎もあまりよくは書いていない。
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四編目が、土生玄碩(はぶ げんせき、1762年~1848年)。
この人は、開瞳術を施した西洋眼科の始祖だそうな。
印象に残ったのは、死ぬ最後の「自分の生涯は、悔いなきものであった」との言葉。
人間、そうありたいものです。

五編目が、楠本いね(1827年~1903年)。
シーボルトと日本女性の間に生まれた混血児で、日本人女性で初めて産科医として西洋医学を学んだ。
この人についても吉村昭は長編で書いている。
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六編目が、中川五郎治〈1768年~1848年)。
日本における種痘法の祖だそうな。
しかし、彼の種痘法は、商売にしようとしたために広まらなかった。
吾輩は読んでいないが、吉村氏は、この人についても長編で書いているみたいだ。

七編目が、笠原良策(1809年~1880年)。
この人は、福井で種痘法を広めようとした人であった。
本書を読む限り立派な人であったようだ。

八編目が、松本良順(1832年~1907年)。
この人は、かなり有名だと思う。
テレビで戊辰戦争を題材にしたドラマをやると、たいていは出てくる。
司馬遼太郎の「胡蝶の夢」の主人公(副主人公?)でもある。

九編目が、相良知安(1836年~1906年)。
イギリス医学ではなくドイツ医学を日本の手本とするように奔走した人であったらしい。
まあ、妥当な選択であったと思うが、どの国でも長所と短所があるところを考えると、いろいろな国の医学を手本としてもよかったのではなかろうかとも思う。
晩年は、不遇だったらしい。

十編目が、荻野ぎん(1851年~1913年)。
日本人女性初の国家資格を持った医師だそうな。
この人の人生も波乱万丈である。
美人だったらしい。

十一編目が、高木兼寛(1849年~1920年)。
脚気の撲滅に取り組んだ人である。
慈恵医科大の創始者でもあった。
この人についても、吉村氏は長編で書いている。
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十二編目が、秦佐八郎(1873年~1938年)。
当時難病であった梅毒の特効薬サルヴァルサンをドイツのパウル・エールリヒと共に開発し、多くの患者を救ったそうな。
この人は、典型的な日本の学者という感じである。
真面目な人であったみたいだ。

まあ、吾輩が知らなかった医者でもいろんな方面でパイオニアと呼ばれる人々がいて、今の日本の医療があるんだなあと思った。
短編なので、内容が薄いと感じてしまうのは仕方がないかもしれないが、一般人があまり知らないような医者を知ることができるという意味で価値のある本かもしれない。

自分の評価
★★★☆☆50点

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