タヌキおやじの日々の生活 鈴木眞哉「戦国軍事史への挑戦―疑問だらけの戦国合戦像」を読破!!     

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鈴木眞哉「戦国軍事史への挑戦―疑問だらけの戦国合戦像」を読破!!

また、雨みたいだ。いやだな~

戦国軍事史への挑戦 ~疑問だらけの戦国合戦像 (歴史新書y)戦国軍事史への挑戦 ~疑問だらけの戦国合戦像 (歴史新書y)
(2010/06/05)
鈴木 眞哉

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大河などの歴史ドラマの合戦シーンにおいては、だいたい鉄砲での撃ち合いがあって、それから長柄足軽の突撃があって槍合わせがあって、乱戦になってというパターンが多いような気がする。
江戸時代の軍学などでも、そういったパターンで戦争をやるものと教えていたらしい。
そういった、一種の固定観念に対して、疑問を投げかけたのが、本書である。
戦国時代の軍隊の具体的な中身について記述されており、戦国マニアの吾輩にとっては、非常に面白かった。
著者の鈴木氏は、防衛庁に勤務されていたので、その経験が活かされているのだろうか???

内容の紹介(カバー裏面より引用)
『・世の中の常識
最近の戦国ブームに乗って、”よくわかる戦国史””ここまでわかった戦国合戦史”といった本が多数刊行され、さもその実像が分かってきたような話が氾濫している。
・本書の核心
例えば、「進んだ軍隊」と言われる信長軍に鉄砲兵がどの位の比率でいたのかのデータは残っていない。
根拠のない俗説が闊歩する現状を憂い、軍事史上の未解決テーマに挑戦する意欲的書。』

んで、目次はというと、、、、
第一章 軍隊は、どのように組み立てられていたか?
第二章 兵種区分はどうなっていたか?
第三章 兵士の装備はどうなっていたか?
第四章 兵士はどう集められ、どう訓練されたか?
第五章 戦国人は、どのように戦っていたか?
第六章 武士たちの功名は、どの扱われていたか?
第七章 死傷者と武器の問題を考える

一番面白かったのは、鉄砲兵、槍兵、弓兵、騎馬武者の比率についてである。
各大名でも、また、時代を経るにつれても、比率は変わってくるものだが、一般的に一番多かったのは、槍兵であるらしい。
戦国時代に末期になるにつれて、鉄砲兵の比率が増えていき、朝鮮出兵後は、槍兵の比率と同じぐらいに急激に増えた。
朝鮮出兵の経験によって、鉄砲の威力をさらに知ったということらしい。
石垣造りの技術が、朝鮮出兵後に飛躍的に向上したという話や、陶器の技術が飛躍的に向上したという話も他の本で、読んだことがあるので、内戦より外国を相手にした戦いの方が、戦争技術などが上がるものらしい。
ともあれ、槍兵の割合が、三割ぐらいで、最終的には、鉄砲兵も二割から三割くらいで、鉄砲兵の割合が増えるにつれて、弓兵の割合が減っていったらしい。

また、功名をどう認めるかについても興味深かった。
古今東西、兵士がどのような働きをしたかを知り、功があれば、褒賞し、非があれば、罰することは組織の士気を高めるうえで必須である。
基本やっていることは、近代戦と変わらないと感じた。
ただ、戦国の戦では、敵大将の首級をあげることが功名なわけであるが、位の低い例えば、足軽などの首に立派な兜をかぶせて、申告するような詐欺も横行したらしい。
そのようなわけで、一般的に功名は、第三者の証言も必要だったらしい。
この辺も、現代戦における戦闘機同士の戦いの戦果確認と同様だ。
ただ、鉄砲足軽は、鉄砲を手放して、首級をあげることを禁じられたために、鉄砲で敵大将を狙って、当てた場合には、第三者の証言があれば、褒賞されたとのこと。

鉄砲が出現する前から、日本の戦いは、遠戦主体であったとのこと。
鉄砲の代わりに、弓矢や石礫による戦いが主体であり、それによる負傷が一番多かったそうだ。
なかなか、戦国時代の人々とはいえ、面と向かって、命の取り合いをするのは、嫌なものであるらしい。
鉄砲が出現すると、だんだん、鉄砲による死傷が多くなっていき、一番多くなった。
槍傷については、鉄砲出現前より、弓矢や石礫による傷より少なかった。
私見だが、遠戦武器では、奥の敵を攻撃できるののたいして、槍では、前線の敵しか攻撃できないことも原因ではなかろうかと思う。

ともあれ、戦国合戦の実像がどのようなものか知る上で、非常な良著であると思う。

自分の評価
★★★★☆80点

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コメント

こんにちは。

コメントを寄せてくださいと言われれば、ほいほいと書きます(笑)

洋泉社の歴史新書yシリーズは興味津々なタイトルの本がありますね。今までに数冊読んだことがあります。

通説を疑って、しっかりとした根拠をもって検証する本が好きなので、ご紹介の本もよさそうな感じがします。
  • 2013-07-04 15:29
  • URL
  • よんちゃん #-
  • Edit

Re: タイトルなし

なかなか、よんちゃんさんもいろいろ読まれていますね。
本書は、かなり戦国時代の細部に突っ込んだ内容なのでおすすめですよ。
ぜひ、読んでみてください。
  • 2013-07-04 22:54
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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