タヌキおやじの日々の生活 ディミタール・ネディアルコフ「ノモンハン航空戦全史」を読破!!     

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ディミタール・ネディアルコフ「ノモンハン航空戦全史」を読破!!

ノモンハン航空戦全史ノモンハン航空戦全史
(2010/12/24)
ディミタール ネディアルコフ

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ノモンハン事件の航空戦に焦点を当てた著作である。
著者のディミタール・ネディアルコフ氏は、ブルガリア空軍大佐であるそうな。
なぜ、ブルガリア空軍の将校がノモンハン事件の航空戦に興味を持ったかというと、ノモンハン事件の航空戦が第二次世界大戦がはじまる前の史上初の近代的な航空戦だったからだそうだ。
ちなみに、ノモンハン事件とは、1939年(昭和14年)5月から同年9月にかけて、満州国とモンゴル人民共和国の間の国境線をめぐって発生した日ソ両軍の国境紛争事件である。
事件とは名ばかりで実質的には戦争であった。
ソ連軍が、名将ジューコフに率いられ、その戦いから様々な戦訓を得て後の戦いに活かしたのに対し、日本軍は、太平洋戦争にその戦訓を活かすことができなかった。
一般的に、地上戦では、圧倒的にソ連軍が優勢であり、航空戦では、はじめは日本軍が優勢、あとのほうは、五分五分とされている。

まあ、目次はというと、、、、
第1章 緊張の高まり
第2章 紛争地域の航空部隊の能力
第3章 武力衝突の始まり
第4章 異端児ジューコフ
第5章 航空優勢をめぐる戦い
第6章 紛争の最終段階
第7章 最後の猛攻
第8章 軍配はどちらの手に
資料 
解説 日ソ両軍資料の比較で見るノモンハン航空戦 源田孝
という感じです。

訳者の源田氏らは、自衛隊関係者らしい。
まあ、はじめは、日本側に圧倒的に優勢であった航空戦だったが、ソ連側が、戦訓を活かして戦法や機材の改良に努めた結果、最終的には、日本軍航空部隊が追い詰められていく様子が描かれている。
ただ、これには、著者の色眼鏡がかなり入っているようにも感じた。
というのは、ネディアルコフ氏は、元共産国の軍人であり、ソ連に共感を覚えているのではないかと思うからだ。
そのようなわけで、日本軍のパイロットが撃墜され、戦死する様は、たくさん書かれているのに対し、ソ連軍のパイロットがそのようになる様は、ほとんど皆無である。
第5章、6章あたりになると、日本軍がやられてばかりのような記載になっているが、第8章の軍配は「どちらの手に」を読むと、決してそういうわけでもなく、最終的には、五分五分か、わずかに日本側に優勢であるという結果みたいだ。
ただ、ソ連軍は、後の独ソ戦でもそうだったが、損害をあまり考慮しないという人海戦術を取る傾向が強いので、ソ連軍の損害が容易に回復できるものであったことを考慮すると、著者の述べる通り、ソ連軍側に優勢であったといえるだろう。
しかし、日本軍のやられているところばかり強調されると、一日本人の吾輩としては、頭に来るなと。。。(怒)

読んでて思ったのは、ソ連軍側が、戦いの最中に新型機を次々に投入し、戦法をどんどん発展させていって、強力になっていったのに対して、日本軍側は、量こそ増えていったものの、まったく新型機は投入されず、戦法も変わらずという感じである印象を受けた。
もとより日本軍側は、よく訓練されており、それより伸びる余地がなかったということと、それに対して、ソ連側が、訓練がされておらず、機材も貧弱で伸びる余地があったということもあると思う。
しかし、同じことは、のちの太平洋戦争でも感じられる。
戦いから戦訓を得て、それを次の戦いに活かすというサイクルが、日本軍には、遅いか、ないといってよいと思う。
まあ、このことは、現代日本の組織においても、共通点が多いんだろうなあと推測する。
読んでいて、そいつは公平ではないんじゃないのと思うところ多しであるが、解説の源田氏の記述も含めて読んでみると、ノモンハン事件の航空戦がどのようなものであったか知ることができて有益であると思う。

自分の評価
★★★☆☆50点

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