タヌキおやじの日々の生活 田村洋三『玉砕ビアク島―「学ばざる軍隊」帝国陸軍の戦争』を読破!!     

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田村洋三『玉砕ビアク島―「学ばざる軍隊」帝国陸軍の戦争』を読破!!

玉砕ビアク島―「学ばざる軍隊」帝国陸軍の戦争玉砕ビアク島―「学ばざる軍隊」帝国陸軍の戦争
(2000/05)
田村 洋三

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太平洋戦争でのビアク島における戦いを書いた本である。
著者の田村洋三氏は、読売新聞の記者で、現在は、ノンフィクション作家だそうな。
ちなみに、ビアク島の戦い(1944年5月27日~8月20日)は、太平洋戦争中のニューギニア戦線における戦闘の1つである。
アメリカ軍は、マリアナ諸島への進攻に先立ち、飛行場確保などを目的としてニューギニア北西部のビアク島へ上陸した。
これに対して日本軍の守備隊はよく抵抗を続け、1か月以上も飛行場の使用開始を許さなかった。
しかしこの善戦はマリアナ沖海戦の結果には結びつかなかった。
という戦いである(byウィキ)。

ウィキによると、ビアク支隊の人員約10,400名の構成は、歩兵第222連隊約3,500名、長谷川高射砲中隊約100名、後方部隊約3,700名、台湾軍夫とインドネシア兵補約3,000名であった。
戦闘部隊は歩兵第222連隊と長谷川高射砲中隊のみといえた。
それ以外は後方勤務部隊であり、合わせても小銃は1,388挺しか装備していなかった。
歩兵第222連隊は海上機動反撃編制連隊であり、当時の日本軍としては屈指の優良装備を有していた。
編成は9個歩兵中隊(うち第5、第9中隊はヌンホル島、ソロンへ配備)を中心に3個迫撃砲中隊、3個砲兵中隊、1個機関砲中隊、1個戦車中隊、1個工兵中隊他からなり、戦車中隊は九五式軽戦車9両を保有していた。
長谷川高射砲中隊(野戦高射砲第49大隊第3中隊)は八八式野戦高射砲4門を有していた。
それと、海軍の警備隊などが若干数いた。

まあ、関東軍の精鋭連隊が、米陸軍一個歩兵師団を相手に善戦した戦いであった。
しかし、その健闘は、第一線の精兵の手柄といってよいと思う。
司令部は、誤断に次ぐ誤断を重ねた。
というのは、葛目大佐がビアク支隊の支隊長であったわけであるが、方面軍参謀長沼田中将がビアクにいるときに敵が来襲し、全体の指揮を沼田中将が取ることになったからだ。
インパールでもよくあることだが、前線の実情が分かっていない参謀が、余計な口出しをして、現場を混乱させた。
しかし、沼田中将は、戦いの最中にビアクを脱出し、戦後も生き延びた。

内容としては、戦いの様子をよく書いていると思う。
インパール作戦の本を読んだ時も思ったが、なんでここまでやるのかなという感じである。
人間、極限状態になると、どんなことでもやるのである。
著者は、本書で、獅子身中の虫と非難しているが、一概に非難もできないのではないかと思う。
むしろ、そんな状況に兵たちを置いた日本軍の上層部に問題があると思う。

吾輩としては、著者の主張に違和感を覚える個所もあった。
よく現在の戦争肯定者が、戦争で散った戦死者のおかげで私たちの平和があるという人がいるが、かれらが死ななければ平和はなかったのかと。。。。
戦争に勝って、日本を守ることができて、その結果、内地にいる家族たちが戦果にさらされることなかったというなら、彼らの死は、無駄ではなかったといえると思う。
しかし、戦いに負けて、内地まで戦果が及び、内地で何十万人も死に、戦争に負けてからでは、そのような見方をすることは、徒に戦没者の死に意味を見出そうとしているだけであり、現実を捻じ曲げているように感じる。
遺族の方々は無念であるかもしれないが、それが現実だし、噛みしめなければならない現実でもある。

人間は、たいていの場合は、生きたいと思うものだし、それが本能的で自然なものであると思う。
ビアクで戦死した若者たちも、ほとんどは生きたいと思いながら、死んでいったであろうと思う。
本当に必要なのは、二度とそのような状況に陥らないように現実を直視し行動することであると思う。
具体的には、世の中というもの、人間というものの性質をよく知り、そのうえで、外国との関係を考え、安全保障についても考えていくことであると思う。

自分の評価
★★★☆☆50点

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