タヌキおやじの日々の生活 小和田哲男「戦国の城」を読破!!     

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小和田哲男「戦国の城」を読破!!

戦国の城 (学研新書)戦国の城 (学研新書)
(2012/01/12)
小和田哲男

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最近、戦国物が続いているが、またもや戦国物である。
小和田哲男氏の「戦国の城」である。
小和田哲男氏は、日本の文学博士、歴史学者で静岡大学名誉教授。
特に日本の戦国時代(特に今川氏)に関する研究で知られるそうな。
吾輩、以前、小和田氏の著作を読んでいて、非常に面白かったので、また読んでみようという気になった。

内容の紹介(カバーより引用)
『地図を片手に戦国の城を調査するとき、すぐそばまで近づいていることがわかっていても、城山への入り口がわからないということが結構ある。
そのようなとき、近くで農作業をやっている人に「○○城はどう行ったらいいですか」と道順を尋ねるが、道順を教えてくれたあと、「でも、行っても何もないよ」という付け加えの一言が必ずといってよいほどある。
「何もない」という意味は、近世の城のような天守や櫓などはないという意味で、「行ってがっかりするな」と親切に教えてくれているわけである。
しかし、その「何もない」とされる戦国の城が、実は、歴史研究の宝庫だということを多くの人にわかってもらいたいとの思いで本書を書き上げた。(本文より)』

そうなのです。
城郭マニアも、マニア度が末期症状になると、空堀跡や土塁を見て、興奮するようになるのです。
一種の変態といってよいでしょうw

目次
はじめに
序章 城とは何か
第一章 戦国の城とはどのようなものか
第二章 戦国の城の築城法
第三章 戦国の城の普請と作事
第四章 戦国の城はどう機能したか―攻城戦と籠城戦
第五章 戦国城下町の発展と惣構
第六章 戦国の城から近世の城へ
おわりに

序章では、日本の城の歴史を簡単に書く。
古代は、城のことを「き」と呼んだそうな。
葛城や高城などの地名の城は、「ぎ」と読む。
そして、城が「しろ」と呼ばれるようになったのは、桓武天皇の時代からで、山城は、「やましろ」と呼ぶそうな。
次に、朝鮮式山城と神籠石式山城について書く。
著者は、大和朝廷が、白村江の敗戦の後に、新たに築いたのが、朝鮮式山城で、それまであった城を改築したのが、神籠石式山城であろうと推定している。
百名城に選ばれている鬼ノ城も神籠石山城であった。
吾輩は、鬼ノ城は、きっと製鉄拠点を守るために重要であったのだろうと推測する。
そして、鎌倉武士の館は、ルーツが、古墳時代まで続いているそうだ。
これも興味深い話である。

戦国の城を分別すると、輪郭式、連郭式、悌郭式に大別されるそうである。
具体的に、輪郭式は、本曲輪を二の曲輪が取り囲み、二の曲輪を三の曲輪が取り囲むようになっているタイプで、連郭式が、本曲輪・二の曲輪・三の曲輪が横一列に並ぶタイプで、悌郭式が、本曲輪・二の曲輪・三の曲輪が次第に幅を広げながら、梯状になっているタイプだそうな。
吾輩、百名城巡りをしていて、ウィキで事前に調べていると、そういった名前が出てきていたので、改めてふーんという感じである。

小田原城は、上杉謙信の攻撃に耐え、武田信玄の攻撃に耐え、豊臣秀吉の攻撃に屈したわけだが、その原因についても考察されている。
上杉謙信や武田信玄の軍は、兵農分離がされていない軍隊であった。
だから、農繁期には、活動ができず、長期間の攻城戦を行うことができなかったそうな。
それに対して、織田軍や、豊臣軍は、兵農分離が進んでいたので、長期間の攻城戦を行うことができたとのこと。
北条氏政は、まえの二回の成功で、今度も大丈夫だろうと思ってしまったわけである。
しかし、そうは、問屋がおろさなかったと。。。。

そして、惣構えの有効性についても述べられている。
豊臣秀吉は、小田原征伐で惣構えの城の有効性に気付いたようだ。
第一に、籠城戦のたびに城下町の機能が停止することを防ぎ、武具の調達などができるようにし、たくさんの将兵を収容することができる。
第二に、領民の保護をすることができ、領民と一蓮托生の関係を築くことができる。
第三に、洪水などの対策で有効というような利点があったらしい。
興味深い指摘である。

他にも多々面白い記述があったのだが、戦国マニアの方は、ぜひ読んでほしい一冊である。

自分の評価
★★★☆☆70点

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