タヌキおやじの日々の生活 小和田哲男「戦国の群像」を読破!!     

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小和田哲男「戦国の群像」を読破!!

戦国の群像 (学研新書)戦国の群像 (学研新書)
(2012/01/12)
小和田哲男

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「戦国の城」に続き、またもや小和田哲男氏の著作である。
「戦国の城」は、文字通り、城に主眼を置いたのに対し、本書は、戦国時代のさまざまな職業、階級の人に主眼を置いて、書いている。
それゆえに、「戦国の群像」と題しているわけである。

本書の内容(カバーより引用)
『本書は、戦国時代に生きた人々の生の姿を追う。
戦国大名とその家臣たちの動向はもちろんのこと、
人口の圧倒的大多数を占めていた一般庶民、
つまり百姓・商人・職人たちの生活実態と、
歴史に果たした彼らの役割にも目を向ける。
そしてもう一つは女性たち、女地頭や政略結婚、
内助の功を越えた妻たちの働きにも注目する。
魅力あふれる本当の「戦国の群像」をここに描く。』

目次
はじめに
第一章 戦国大名による領国経営
第二章 家臣団組織と家臣の生き方
第三章 戦う百姓たち
第四章 商品流通経済の隆盛と商人
第五章 戦国乱世に不可欠だった職人たち
第六章 女性の果たした大きな役割
第七章 歴史に深くかかわった戦国の僧侶と文化人
おわりに

うすうす分かっていたが、小和田氏は、戦国大名の生まれ方には、三つのタイプがあるとする。
一つ目は、守護大名が、そのまま戦国大名になるケース。
二つ目は、守護代が、戦国大名になるケース。
三つ目は、国人一揆からの戦国大名化のケースだそうな。
高校の時の日本史の授業で聞いたが、京都に近いほど、下剋上が激しく、地方に行くほど、下剋上があまりないという傾向があるらしい。
そういえば、東北地方は、南部氏がずっと割拠しているし、九州地方は、島津氏がずっと割拠している。
一面的な見方かもしれないが、地方ほど、保守的ということがこのことから言えるのかなあと思う。

面白いのは、戦国時代になって、国の生産性が向上したとのこと。
富国強兵のために、戦国大名たちが土木工事や開墾をしたためらしい。
戦国化によって、権力が大名に集中した結果、そのような大規模工事をすることが可能になった。
その一例として、武田信玄による信玄堤を説明する。
図示して説明しているのでわかり易く、信玄堤の仕組みがよく分かった。
理系の人間である吾輩には、非常に興味深い。
また、戦国大名の後継者育成についても取り上げている。
成功例として、有名な毛利元就親子を例示し、失敗例として、今川義元親子を例示する。
織田信長なんかも、一見、息子には無頓着そうだが、信忠の教育には、結構熱心であったようだ。
それというのも、後継者に恵まれなかったら、家が滅んでしまうし、自分のやってきたことが無に帰してしまうからであろう。

江戸時代、大名には、親藩、譜代、外様に分けられていたということはよく聞くが、これは、戦国時代の各大名家でもそうで、それを江戸幕府が、江戸時代の体制に持ち込んだに過ぎないのだそうだ。
毛利家の家臣団構成も、一門衆、譜代衆、外様衆、水軍衆となっている。
よくよく考えてみると、自然なことであると感じる。

そして、戦国時代の百姓には、苗字を持つ百姓と、苗字を持たない百姓がいたと。。。
苗字を持つ百姓は、兵農未分離の武士であり、農民である身分であり、寄子と呼ばれていたそうな。

また、楽市は、信長の独創ではなかったとのこと。。。
六角氏なども楽市をやっているし、斎藤道三もやっていて、岐阜において、信長が楽市楽座をやったのは、すでに行われていた状態の追認であったという。
吾輩は、イノベーションの一形態には、小規模に行われていた新機軸を大規模に行うことも入ると思っているのだが、信長がやったこともそういうことであったのであろうと思う。

吾輩が、一番、本書で興味深く読めたのは、近江・穴太の石工についての記載である。
彼らは、戦国時代やその後の時代において、石垣造りの職人として名を全国に知らしめたのだが、はじめは、墓や五輪塔で生計を立てていた人々なのだそうな。
それにしても、近畿は、国友、堺、根来が鉄砲の産地であったり、伊賀、甲賀が忍者の出身地であったりと、技能集団が生まれやすい土地柄であったのかもしれないと思った。

と、脈略もなく、面白いと感じたことを書いていったが、戦国時代に興味がある人は、ぜひ読んでほしい一冊である。

自分の評価
★★★☆☆70点

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