タヌキおやじの日々の生活 佐藤優、コウ・ヨンチョル「国家情報戦略」を読破!!     

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佐藤優、コウ・ヨンチョル「国家情報戦略」を読破!!

国家情報戦略 (講談社+α新書)国家情報戦略 (講談社+α新書)
(2007/07/20)
佐藤 優、コウ・ヨンチョル 他

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これが意外に面白かった。
佐藤優氏は、非常に有名だが、高永喆(コウ・ヨンチョル)氏は、韓国軍の元将校で、拓殖大学客員研究員、韓国統一進興院 専任教授、韓半島外交・安保、歴史・文化及び北韓情報分析専門家だそうな。
高氏は、韓国軍では、一線部隊の指揮官、参謀を務めた後、士官学校及び国立海洋大学ROTC教官を務めた。
1989年に、国防省情報本部に異動となり北朝鮮情報分析官を務め、その後、海外情報部の日本担当官(防衛交流)を務める。
当時、高氏は、日韓軍艦親善訪問、情報交流、人事交流など両国防衛交流推進の実務担当官メンバーであった。
1993年に、金泳三が大統領に就任、32年間続いた軍事政権から文民政権へと変わる。
この時、高氏は、全斗煥、盧泰愚前大統領逮捕及び軍部たたきに巻き込まれ、秘密漏洩の容疑で逮捕され、除隊することになった。
その後、金大中大統領の赦免・復権を受けたそうな。

諜報に関することなので、どこまでが本当でどこまでが嘘なのかが分からんが、高氏が、逮捕されることになったフジテレビ秘密情報漏洩事件というのは、高氏が情報交換を行っていたフジテレビの社員が、高氏から提供された情報を自衛隊の情報幹部に渡していたという事件であった。
吾輩、この事件について、本書を読むまで全く知らなかった。
高氏は、フジテレビ社員に渡した情報は、公開情報であり秘密情報でも何でもないとする。
が、韓国軍側の主張が正しければ、自衛隊の情報部もけっこうえげつないことやっているなあと思った。
やるではないかと。。。
日本では、そんなに話題にもならなかった事件だと思うが、話にのぼらないところで、情報戦が展開されている良い例なのだろうと思う。

内容の紹介
『・フジテレビ秘密情報漏洩事件
・「シルミド」の世界
・金正日の息の音まで感知する能力
・「エシュロン」の正体
・CIAを凌駕する商社の情報力
・ハニートラップの上をいく手法
・世界中で活躍した日本の特務機関
・韓国大統領を決める北の工作
・6ヵ国協議の「裏の目的」
・核の帝国主義に克つ国家情報戦略』

目次
まえがき―――十四年前の電報
第一章 フジテレビ秘密情報漏洩事件
第二章 韓国と日本のインテリジェンス
第三章 友好国とのインテリジェンス協力
第四章 日本人の情報DNA―――陸軍中野学校の脅威
第五章 北朝鮮はどうなる
終章  核の帝国主義
あとがきに代えて―――韓国の実戦ノウハウを日本に

佐藤氏と高氏の対談本である。
元軍人と元外交官という関係上か、どうしても、高氏のほうが、落ち着きとか迫力とか余裕があるように感じた。
佐藤優は、あくまでも高氏を擁護しようとするのだが、なんか無理があるところが多いとも感じた。
佐藤氏は、国家から追及された経験を共有するところから、高氏に同情するところが多いのかもしれない。
また、話を円滑にするために、あえてそうしているというところもあるだろう。

佐藤氏は、戦中戦前の陸軍中野学校について激賞し、高氏に同意を求めようとするのだが、文面からは高氏はつれないような感じもする。
本書では、どのようにやっているのかは書いていないが、CIAは、金正日の息の音まで感知する能力があると高氏は述べる。
ほんとかいな~という感じである。
それにしては、北朝鮮のミサイル発射ではいろいろと苦労しているではないかという気がする。

印象に残ったのは、あとがきの高氏の言葉。
『ところが、私が2000年に来日して驚いたのは、従来から認識していた日本と現在の日本がまったく別物だという事実です。
かつての軍事大国として、あるいは現在は経済大国として、自分の国はすばらしい国だという矜持が日本人のなかにあるようには感じられませんでした。
国民のプライドも、まったく見えなかったのです。』
耳の痛い言葉である。
当時は、失われた十年の真っ最中で、日本人が自信喪失していたということもあるが、吾輩から見ても気骨があるやつというのがあまりいないなあというのは、なんとなく感じていることだ。
ともあれ、北朝鮮については、いろいろと論じられるが、北朝鮮について韓国人の話を聞く機会というのはなかなかないので、非常に読む価値のある本だと思う。

自分の評価
★★★★☆80点

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