タヌキおやじの日々の生活 高橋一雄『神龍特別攻撃隊―潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記』を読破!!     

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高橋一雄『神龍特別攻撃隊―潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記』を読破!!

神龍特別攻撃隊―潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記 (光人社NF文庫)神龍特別攻撃隊―潜水空母搭載「晴嵐」操縦員の手記 (光人社NF文庫)
(2009/04/28)
高橋 一雄

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著者の高橋一雄氏は、日本海軍の予科練出身の水上機乗りだそうな。
真珠湾攻撃では、重巡「利根」の偵察機の操縦士を勤め、その後、内地で教官を勤めた。
そして、イ37号潜水艦に搭載された水上機の操縦士を勤めた後、イ400号潜水艦でウルシー停泊地の米機動部隊を攻撃する前に終戦を迎えたそうだ。
復員時は、海軍中尉だそうである。
一兵卒から中尉まで進級したということで、歴戦の勇士といってよいと思う。
あまり名前を知られていないのは、偵察機の操縦士だったからだろうか。

この人の経歴で特筆すべきなのは、神龍特別攻撃隊で晴嵐のパイロットであったということだ。
神龍特別攻撃隊は、イ400潜水艦、イ401潜水艦で構成され、ウルシーの米空母機動部隊を攻撃する予定であった。
このイ400、401というのは、いわゆる日本海軍が開発した潜水空母であった。
潜水空母といっても、晴嵐を3機ずつしか積めない。
かけた労力の割に見返りが少なかった計画の一例といってよいと思う。
ウィキを読んで驚いたのが、晴嵐一機で、零戦50機分のコストであったとのこと。
ありえないコスト比である。
あくまでも結果論だが、零戦50機を作った方がよかったのにと思った。
晴嵐の生産機数が28機だから、これを作る労力を零戦に向けていたら、単純計算で、1400機の零戦を作れたことになる。
なんかなにかと日本人のイノベーションに対する努力というのは、ピント外れであるような気がする。
潜水空母による攻撃に、このように力を入れたものの、その後、主流となる水中高速艦については、それほど、力を入れたようには感じないからだ。

面白いのは、イ37号潜水艦によるインド洋での通商破壊戦である。
インド洋での戦いは、太平洋での戦いと較べて、穏やかなものであったようだ。
そこらへんと、教官をやっていたことが、著者が生き残れた要因かと思われる。
興味深いのは、潜水艦司令部の命令で、捕虜を処刑するシーンである。
報復措置であったようだが、国際法違反であることは間違いない。
おそらく、多かれ少なかれ勝者も敗者もやっていることだが、はっきり書かれるとけっこうショックである。
その一方で、著者が尊敬する艦長の中川中佐は、著者が偵察行に出撃する時に、戦争は、一年後に日本が惨敗するので、いざというときでも自爆せずに生き残って捕虜になれと言ったそうな。
こういう人もいたんだなあと、戦争の一側面を見た思いがした。

また、著者の鹿島空、霞空での教官としての任務も面白い。
このようにして、パイロットを育てていくのだなあと興味深く読めた。
また、巷で売れている戦記は、戦闘機乗りや爆撃機乗りなどの物が多いので、潜水艦搭載水上機のパイロットの手記である本書は非常に貴重であると思う。

自分の評価
★★★☆☆70点

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