タヌキおやじの日々の生活 山本周五郎「ながい坂」上下巻を読破!!     

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山本周五郎「ながい坂」上下巻を読破!!

ながい坂(上)ながい坂(上)
(2012/12/01)
山本周五郎

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ながい坂(下)ながい坂(下)
(2012/12/01)
山本周五郎

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久しぶりに読んだ長い小説であった。
歴史小説をその他(歴史)にカテゴライズするのは、はばかられるが、この際、開き直ってしまおう。
徳川家康の「人の一生は、重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。」の言葉を思い出させてくれる小説であった。
主人公、三浦主水正のストイックさが印象的な作品である。
吾輩は、もうちょっとゆるい人生を送りたいなと思うが、そうもいかないであろうなとも思う今日この頃。

上巻の内容の紹介(カバー裏面より引用)
『徒士組という下級武士の子に生まれた小三郎は、八歳の時に偶然経験した屈辱的な事件に深く憤り、人間として目ざめる。
学問と武芸にはげむことでその屈辱をはねかえそうとした小三郎は、成長して名を三浦主水正と改め、藩中でも異例の抜擢をうける。
若き主君、飛騨守昌治が計画した大堰堤工事の責任者として、主水正は、さまざまな妨害にもめげず、工事の完成をめざす。』
下巻の内容の紹介(カバー裏面より引用)
『異例の出世をした主水正に対する藩内の風当たりは強く、心血をそそいだ堰堤工事は中止されてしまうが、それが実は、藩主継承をめぐる争いに根ざしたものであることを知る。
”人生”というながい坂を人間らしさを求めて、苦しみながらも一歩一歩踏みしめていく一人の男の孤独で厳しい半生を描いた本書は、山本周五郎の最後の長編小説であり、周五郎文学の到達点を示す作品である。』

江戸時代後期の7万石の小藩を舞台にして、堰堤工事の大事業、新田開発、家中騒動、主水正の出世、主水正の女性関係と、、、江戸時代の藩士を主人公にした小説としては、常道を行くものとなっていると思う。
興味深いのは、五人衆といわれる商人たちの存在であろう。
江戸時代は、商品経済が発達して、商人の力が大きくなった時代であったので、登場人物としては、商人は欠かせない存在だ。
本書では、完全な悪というものはなく、一人の人間には、善悪両方の心があるというふうに書いている。
そういうわけで、当初、五人衆は、主人公の藩の経済を牛耳っていて、改革の障害となるように書かれ、主人公の敵であるかのように書かれるのかと思いきや、最終的には、協力関係になるという流れになっている。
家中騒動についても、相手方は、あくまでも悪ではないという姿勢が垣間見える。
それぞれの立場で、良かれとしたことをやったにすぎないのであると。。。。

それにしても、主水正は、刺客には狙われるし、失脚しそうになって、逃避行を続ける羽目になるのだが、相手方の刺客は弱すぎである。
チャンバラのシーンはあまりない感じである。
刺客との決闘が始まったと思ったら、気付かぬうちに終わっているという印象があった。
吾輩、少ししか山本周五郎の作品は読んでないのだが、山本氏は、あまりチャンバラのシーンは書かないのであろうか。
まあ、あくまでも、藩内の人間劇を書いている感じである。
純粋に歴史ドラマとして楽しめる作品であると思う。

自分の評価
★★★☆☆60点

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コメント

山本周五郎

こんにちは。

山本周五郎は高校の時によく読みました。
読んだという記憶はあっても何を読んだか覚えていません。「ながい坂」についても不明です。

7月に新潮社から『山本周五郎 長編小説全集』が発刊されました。月1冊のペースです。
6月に出た「樅ノ木は残った」を今読んでいますが、山本周五郎の素晴らしさに再度目覚めました。
「ながい坂」はおそらく来春発刊されるはずです。当然読みます!
  • 2013-08-16 10:44
  • URL
  • よんちゃん #-
  • Edit

Re: 山本周五郎

こんにちは、よんちゃんさん

> 6月に出た「樅ノ木は残った」を今読んでいますが、山本周五郎の素晴らしさに再度目覚めました。
「樅の木は残った」は、自分は、このブログを始める前に読んでますね。
確か、伊達家の家内騒動を書いた小説であったような気が。。。

> 「ながい坂」はおそらく来春発刊されるはずです。当然読みます!
これは、けっこう、面白かったですよ。
ぜひ、読んでください。
  • 2013-08-16 17:54
  • URL
  • tatsunootoshigo #-
  • Edit

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Author:tatsunootoshigo
関東育ちの三十路親父です。
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現在、日本百名城攻略中!!
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