タヌキおやじの日々の生活 半藤一利、保阪正康「昭和の名将と愚将」を読破!!     

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半藤一利、保阪正康「昭和の名将と愚将」を読破!!

昭和の名将と愚将 (文春新書 618)昭和の名将と愚将 (文春新書 618)
(2008/02/18)
半藤 一利

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なんとなく手に取ってみて、読破する。
吾輩、太平洋戦争関係は、食傷気味なのだが、テーマが「名将と愚将」と聞いては、無視するわけにはいかない。
「名は惜しんでも、命は惜しむな」とは、武人の戒めの言葉だが、命が惜しいのが人間の性である。
そこを越えられるかどうかが、名将と呼ばれる人の第一歩なのであろう。

内容の紹介(カバーより引用)
『責任感、リーダーシップ、戦略の有無、知性、人望・・・・
昭和の代表的軍人二十二人を俎上に載せて、敗軍の将たちの人物にあえて評価を下す。
リーダーたるには何が必要なのか。』

目次
・名将篇
第一章 栗林忠道
第二章 石原莞爾と永田鉄山
第三章 米内光政と山口多聞
第四章 山下奉文と武藤章
第五章 伊藤整一と小沢治三郎
第六章 宮崎繁三郎と小野寺信
第七章 今村均と山本五十六
・愚将篇
第八章 服部卓四郎と辻政信
第九章 牟田口廉也と瀬島龍三
第十章 石川信吾と岡敬純
第十一章 特攻隊の責任者―大西瀧治郎・富永恭次・菅原道大

石原莞爾は、満州事変を主導した参謀として有名である。
この人の構想は、最終戦争論というものであった。
どういうものかというと、満州を策源地化して、国力を増強し、最終戦争、つまり、対米戦争にのぞむというものであった。
この人は、著書でミサイルや原子爆弾の登場を予言している。
また、陸軍部隊の機甲化を進めようとした人でもあった。
この人が満州事変を起こして、それが日中戦争へとつながり、果ては太平洋戦争の敗北にいたったことを考えると、名将とするにはどうなのかなと感じる。
大局観や才はあるけども、はかりごとをしすぎる人であったような気がする。
そのはかりごとが、自身の晩年の不遇や日本帝国の敗北につながったと思える。

永田鉄山は、統制派の首領だった人で、太平洋戦争前に斬殺されてしまう。
この人が生きていれば、太平洋戦争の様相もだいぶ変わっていたのではないかとのこと。
昭和陸軍の将で、大局観があったのは、石原と永田だけであったと。。。

伊藤整一は、大和特攻時の艦隊指揮官。
この人の何がえらかったかというと、大和が沈む時に、作戦を中止して生き残っていた他の艦艇を日本に帰投させ、自身は艦と運命を共にして責任を取ったことだそうな。
この人が、指揮官の着任を拒否しても、違う人が指揮官になり、特攻がされたであろうことを考えると、この人は、大和特攻作戦における犠牲者を最小限にしたといえる。

愚将としては、服部卓四郎と辻政信。
この二人は、いわゆる小才子というやつであろう。
日本社会における身の処し方というものを熟知し、たくみに責任を回避しながら生き残っていく。
この手の人たちが暗躍すればするほど、組織は蝕まれ、停滞し、あげくは滅亡に追い込まれる。
この辻政信がやった、シンガポールでの華僑の虐殺について書いている。
しかし、辻は、敗戦後、日本国内を潜伏して戦犯を逃れ、その後は国会議員までになっている。

あとは、海軍の特攻の生みの親とされる、大西瀧治郎。
本書によれば、大西が特攻を決定する前に、中央においては、特攻作戦をすることが決まっていたと。。。
中央は、特攻の責任を大西に押し付けたふしがあるとのこと。。。
しかし、この人は、敗戦後、自決をして責任を取っている。
だが、そうして責任を取った人はごくまれで、ほとんどは、送り出すだけ送り出して責任を取らなかった。
大西を愚将とするのは、疑問に感じるが、リーダーが勝つための思考をせず、責任を取らず、戦争を主導したことは、国の悲劇であった。
掲示板とかでネトウヨといわれる人たちの投稿を見ていると、あまり知識がない、または偏っている人たちが多いような気がするが、そういう人たちにも読んでほしい本である。

自分の評価
★★★★☆70点

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